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VALENTINOが考える、ジェンダーを超えたユニフォームとは?【2020-21AW パリコレ速報】

  • 2020.3.5
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ヴァレンティノ(VALENTINO)2020-21年秋冬シーズンのファーストルックを飾ったのは、オールブラックのクラシカルな装い。中盤から徐々にブランドを象徴する「赤」が滲むように広がっていった。





2019年春夏オートクチュールではルックの半数以上に黒人モデルを起用し大きな話題となったが、今回のショーでは、男性やトランスジェンダー、カーヴィーモデルもキャスティング。その背景には、年齢や性別、人種などのカテゴリーにとらわれない、人間らしさに光を当てようとするピエールパオロ・ピッチョーリの想いがある。

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包括性を訴えるピッチョーリは「ユニフォーム」に焦点を当て、テーラリングやレザーなどマスキュリンなアイテムをコレクションの軸として採用。男女のワードローブには、ヘリンボーン、レオパードプリント、3フラワーモチーフ、スパンコールなどさまざまな共通要素が見られた。現在のファッションシーンでは、男女の境がますます曖昧になっているが、ヴァレンティノの手にかかれば、両性に妖艶な色気が伴うことを証明している。

個性が埋もれると思われがちな「ユニフォーム」は、裏を返せば、前面に押し出すことができる。様式美を貫いたアイテムは、表情やジェスチャー、立ち居振る舞いを際立たせ、着る人の輝きを引き出すことが可能だとピッチョーリは解釈しているのだ。

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アクセサリーにおいては、オートクチュールのノウハウを取り入れたヴァレンティノ ガラヴァーニ(VALENTINO GARAVANI)の「アトリエ バッグ」が新たに登場。丸みを帯びたシルエットにレザーのローズペタルが立体的に仕上げられた宝石のような存在感が、コレクションに華やぎを添えていた。

Photos: Gorunway.com Text: Maki Saijo

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