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「正しい育児」でがんじがらめだった私…深夜のスーパーで子連れを見ていま思うこと【コソダテフルな毎日 第154話】

  • 2020.3.4
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第1子の子育てに奮闘していたあの頃。

友人はまだ子育てを経験しておらず、身近で相談できる人もなかったので、私のお手本は育児書や育児雑誌でした。


口に出しこそしませんでしたが、「失敗できない」「どこに出しても恥ずかしくない子にしてみせる」と、ものすご~~く肩に力が入っていたように思います。

■育児書でがんじがらめになった私
いろいろ育児書を読み漁っていると、だいたいどこの書籍でも共通して書いていた正しい育児方法は、


「規則正しい生活を送る」だったんです。

朝は早く起きて夜は早く寝る。
早寝早起きが健康な子どもの第一条件!

どの本を覗いてもそう書いていたので、ここから私は子どもの「睡眠」に異様に意識を集中させていくようになりました。

「新生児の頃は1日中うとうとしているような状態です」
って育児書には書いてあるのに我が子は全然寝ない。
生まれたころからわりとしっかり起きてます。
うとうと昼寝をしたって30分ぐらいで起きます。

だからその貴重な昼寝時間を奪いたくなくて、
長男が寝ている間は本当に物音ひとつたてずに、
息をひそめて静か~~~に過ごしていました。


生後4か月からは朝夜の区別をしっかりつけようと、
朝になったら日差しを取り入れて、着替えをさせて、顔を拭いて…
夜になったらだんだん明かりを落として、テレビも消して…
と毎日丁寧にやっていました。


昼間に何かお誘いがあったとしても、子どもの昼寝最優先でお断りをし、


夜20時になったら寝かしつけ体制に入って、暗闇の中で寝るまでじぃぃっぃぃいいい……っと沿い乳していました。

当時暮らしていた地域が田舎だったということもあり、だいたい夜の18時にはどこもかしこも閉店するっていう感じだったので、夜の20時になったら気分は真夜中!!

子どもを連れて出歩くなんてもってのほか!


良い子は20時に寝ましょう~~~!!
という考えでがちがちになったまま、長男を育ててきました。

でもね?

子どもたちも小学生になって、子どもの数も増えて私自身かーなーり手抜きして育てる事も覚えました。

そして最近の話。今私は大阪に暮らしてるんですが、都会で暮らす人々の生活スタイルはさまざまで、勤務体系や家庭環境もそれぞれ。

■ある日、都会の夜中のスーパーで…
最近、夜の23時半に翌朝の朝ご飯を買いにスーパーへ行ったんです。

こんな時間だけれど思っているよりもたくさん人がいます。


そしてこの日、夜の23時30分という時間にも関わらず、小学校低学年ぐらいの男の子が買い物に来ていたんです。

うぉっ! こんな時間に子どもがスーパーにいる!!


って一瞬驚いたのですが、

でも、よく見ているとその男の子、おそらく親戚であろう方たちとお買い物に来ていました。


男の子は満面の笑みを浮かべていて、おばさん、おばあちゃん、おじいちゃんたちもすごく微笑ましく男の子と接していたんです。


なんだかとっても愛されている&かわいがられている~~!!

その様子を見たら…「規則正しい生活リズム」だけにがんじがらめになっていた私自身って、すごく薄っぺらかったな~と思って。

■育児にはいろいろなやり方があっていい!
私自身、子どもが1人2人と増えていくうちに、寝かせようとしたって子どもはなかなか寝ない事や、こういう風に育てようと思っても、思い通りに育たないことも身に沁みてわかりました。

この経験から「愛情があればやり方にこだわる必要はない」という結論にたどり着きました。
少し乱暴な言い方のように聞こえますが、
〇〇してはいけないとか、こうしないといけないとか決めすぎなくても、その子自身の心が満たされていて衣食住に極端な不足がなければ、あとはなんだっていいや~! っていう結論に至ったんです。

子どもが遅い時間に外を出歩く。
これに対して拒否反応を示していた自分ですが、
今では、別にそんな日があったっていいと思いますし、
遅い時間にスーパーに行ったからといって将来この子がグレる! とか非行に走る! とか人間そんな単純なものでもないと思うようになりました。

この男の子のすご~~く幸せな顔、ふくふくのほっぺ、目を細めて見守るおばあちゃんたちの様子を見て、一場面だけを切り取って人の子育てを評価していた自分の浅はかさを反省しました。

(オギャ子)

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