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星付きフレンチシェフが考える最高のパン。名レストラン〈Sincère〉のパンが決して脇役ではないワケ。

  • 2020.3.4
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出逢えること、その存在自体がまるで奇跡のように貴重なパン、というのもある。いつか出逢える日を夢見て。星付きフレンチシェフの本気に触れることができる〈Sincère〉へ。2月28日(金)発売「今、食べるべきパンは、これだ!進化する、日本のパン」よりお届け。

パンは決して脇役ではない。料理人が考える最高のパン。

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現在、〈シンシア〉で供されているパンは2種類。着席後、20〜30分後に熱々のブリオッシュ、その後にカンパーニュと続く。カンパーニュは冷めないよう、石焼ビビンバの石鍋(!)に入って1人1個で提供。信州味噌がほんのり香る自家製発酵バターをたっぷり塗って。

星付きレストランでパン自体が脚光を浴びることは、ほぼないだろう。あくまでもメインは料理で、パンは名脇役としてそっと寄り添うくらいの存在。そう考えているシェフも多い。でも〈シンシア〉のシェフ、石井真介さんの考えは違う。「料理人として、料理に付随するものはすべて大事にしたい。パン職人ではないけれど、料理人としてパンとどう向き合うか。それを常に考えています」。並々ならぬ決意と覚悟は、彼が作る自家製パンを見ればわかる。

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シグネチャーの「魚のパイ包み」。
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カンパーニュに欠かせない天然酵母。

各ゲストの予約時間に合わせて発酵を見計らい、タイミングを見て焼き上げる。熱々のまま運ばれたパンの芳潤な香りと滑らかな食感は、池田さんをして「そこらへんのパン屋さんが逃げ出すレベル。本当にすごい」と唸らせるほど。「パンを目当てに来てくださっても、僕はうれしいです(笑)」。星付きフレンチのシェフは懐も深い!

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「噛み締めるほど、焼きおにぎりを食べているような...。ご飯ぽさも感じますね」と池田さん。
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大のパン好きという石井シェフ。「ほかの店に食べに行っても、パンに愛情があるかないか、すぐわかるんです(笑)」。
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ゲストのお持ち帰り用にもブリオッシュが用意される。

〈Sincère(シンシア)〉

ディナーコースは13,800円のコースのみ。
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13〈原宿東急アパートメント〉B1
03-6804-2006
18:00〜23:00(土11:30〜14:30、18:00〜22:30)日月休
8席/禁煙

(Hanako1182号掲載/photo:Masanori Kaneshita text&edit:Yoshie Chokki)

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