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CELINE、エディ・スリマンは70年代のブルジョワジーをストレートに表現。【2020-21AW パリコレ速報】

  • 2020.3.2
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今シーズンもエディ・スリマンは代名詞であるロックを前面に押し出し、先シーズンに続き70年代のブルジョワスタイルからインスピレーションを受けたフレンチムードたっぷりのルックを披露した。ブルジョワ・クラシックは今シーズンのホットなテーマであるが、多くのブランドは再解釈したりリスタイルしたりと手を加えている。そんな中、彼はストレートに当時のスタイルを取り入れた。

ショーノートには「a ma mère (母へ)」という文字が記されていた。1968年生まれのエディ。当時フランスでは、「5月革命」が勃発し、若者たちが政府と戦っていた。若かりし頃のエディは近しい存在の母をはじめ、鋭い観察力で当時のスタイルを見ていたのだろう。

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そして、彼がもうひとつ着目したのが「ユニセックス」。スーパースキニーなメンズたちが着用していたダンディなロックスターコートやブラックジーンズ、ライダースをはじめとした豊富なブラックレザーアイテムは女性も着用可能だという。メンズとウィメンズをあわせると111ルックにもなるボリューミーなショーであったが、シフォンやシルクのブラウスはボウタイ襟やフリルで飾り、深みのあるカラーのベルベット素材も両ラインに登場するなど、ディテールを見ると両ラインには統一感があった。

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ウィメンズは当時にタイムスリップしたようなシックなブルジョワスタイル。ボウネックのシャツドレスをはじめ、ミニやひざ丈のスカート、キュロット、ケープやブラックレザーのロングコートといった豊富なアウターが登場。そして後半には、ゴールドやシルバーで施した葉の刺繍がきらめくマキシスカートやシンプルなイブニングドレスなど、ゴージャスなルックでコレクションに色を添えた。メンズはタキシードやスーツをはじめとした細身のテイラードで構成され、後半にはウィメンズと同じくゴールドや刺繍を施し、魅力いっぱいのロックスタースタイル。エディファンはさぞかし興奮するだろう。

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そしてアーカイブから、1966年に誕生した「Sulky」ハンドバッグが復活。彫刻家、現代美術家のセザール・バルダッチーニとのコラボも発表され、彼の代表作であるジュエリー「compression Cesar bijou」のレプリカがお目見え。特別ボックスとシリアルナンバリング入りで世界限定販売をする予定だ。

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Photos: Gorunway.com Text: Aya Tsuchii

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