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OFF-WHITE、全世代へ向けたヴァージル流のエレガンス。【2020-21AW パリコレ速報】

  • 2020.3.2
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「私は自分の生い立ちをコレクションに反映していて、インダストリーの外で起こっていることを表現している。オフホワイト(OFF-WHITE)の精神は単なる服というだけではない。私のインスピレーションやモチベーションはもっと人間らしさに結びついている」とバックステージで語るヴァージル・アブロー。今回はジジベラ・ハディッド姉妹に加え、スーパーモデルとして名を馳せた母親のヨランダ・ハディッドもランウェイに登場した。彼女の装いはスプレーペイントが施されたホワイトジャケットにブラックパンツ姿で、その姿は現役の時と変わらず自信に満ち溢れたものだった。ハディッドファミリーの登場は、今回のコレクションがすべての世代へ向けたものだという証。キャスティングには90年代に活躍したスーパーモデルも多く起用され、キャロリン・マーフィーもその1人だった。

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「Slightly off」と名付けられた今回のコレクション。普段とは少し異なる、違和感やずれを表現する言葉だ。ベラ・ハディッドが着用したファーストルックはブラックのチュールドレスのようだが、カナダのアウトドアブランド「アークテリクス(ARC'TERYX)」のアウターとのハイブリッドになっている。ショーをクローズしたジジ・ハディッドもやはり、ウエディングドレスに「アークテリクス」のアノラックをドッキングさせていた。ほかにもチュールドレスとミリタリーをドッキングしたもの、ホワイトシャツドレスのスカート部分の半分だけがクリノリンになっているデザインなど、クチュールとデイリーをユニークにミックスしている。

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後半に登場したワークウェア姿のモデルはオペラグローブをつけていたり、マリアカルラ・ボスコーヌのロングコートはサイドに大胆なスリットが入っていて、そこからはランジェリーがちらりと見え、足もとにはホルスタイン柄のブーツ。キャロリン・マーフィーのホワイトジャージードレスは、片方のウエスト部分だけカットアウトされ、丸く穴が空いている。シンプルで若者から大人まで着用できるボディコンドレスのようだが、ヒップなゴールドチェーンベルトをあわせているあたりもヴァージル流。左右上下非対称な新感覚ウェアは不思議な違和感を生むのだった。

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今シーズン特に目立っていたのはペンシルスカート。ホルスタインや格子柄、サイドが丸くカットアウトされたものなど、オールジェネレーションに受け入れられるだろう。そしてナイキ(NIKE)のジョーダンとのコラボ、「エアジョーダン 4」 もお披露目された。今回は、オリジナルモデルのデザインを崩さずに、カラーもホワイトとセイルカラーを組み合わせたシンプルなスタイル。発売は2020年夏になる予定だという。

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Photos: Gorunway.com Text: Aya Tsuchii

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