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スキンシップで成長促進!? 赤ちゃんと安全に“添い寝”をするコツ4つ

  • 2015.4.13
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【ママからのご相談】

現在、生後2か月の子どもがいるのですが、夜寝るとき添い寝をするかベビーベッドで一人寝かせるか迷っています。 ベビーベッドで寝かそうとしてもすぐに泣いてしまって結局は私たちのベッドで一緒に寝ているのが現状なのですが、添い寝のデメリットも耳にするので、このまま添い寝でもいいものか悩んでいます。

●A. 赤ちゃんが望んでいるのはママと一緒に寝ること!

ご相談ありがとうございます。ベビーマッサージ&ベビースキンケア講師のfurahaです。

添い寝に関しては賛否両論があり、悩まれるママも多いと思います。添い寝の一番のメリットはやはり、“ママが隣で寝てくれることで赤ちゃんが安心できる”という点。

ご相談者様のお子様がベビーベッドで寝かそうとしてもすぐに泣いてしまう、ということからもわかるように、赤ちゃんの本心としてはママと寝たいはずです! 赤ちゃんというのはママからのスキンシップが何よりも必要で、ママの近くにいることが大好き。もちろん寝るときだって近くにいてくれたほうが安心できます。

一方、デメリットとしてよくあげられるのが、“子どもの自立が遅れる”“窒息死の危険性がある”などです。しかし、添い寝が自立を遅らすというのは間違いで、これは学術的にも証明されていること。また、窒息死の危険性もいくつかの注意事項を守れば回避できます。

●添い寝は赤ちゃんの心を育てることにつながる!

添い寝をするということは、肌と肌が触れ合う、赤ちゃんとスキンシップをとることにもなります。

スキンシップとは、まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって、ママの愛情を感じられるものであり、コミュニケーションの手段。赤ちゃんが何よりも必要としているものです。

また、赤ちゃん期のスキンシップを大切にすることは、子どものその後の成長にも良い影響があると言われています。児童心理学の専門家である廣島氏も育児サイトのインタビューの中で以下のような発言をされています。

『心理学におけるアタッチメント(愛着)は、単に愛情を指す言葉ではなく、人格形成や人間成長に大きな影響をもたらす基本要素として扱われています。アタッチメントが最も活発に育まれるのは、0歳から1歳にかけて。この時期のアタッチメントは、主にスキンシップによって育まれます。よって、この時期にたっぷりとスキンシップをはかることが大切だと言われています』

人格形成や人間成長に大きな影響をもたらす、というのが具体的にどのようなことかと言うと……スキンシップをたっぷりと受けて育った子どもは愛情に満たされて安心感をもつことができます。その安心は次第に自分への自信にもつながり、そうやって育った子どもというのは自分にも他人にも愛情をもてる子どもに、他人を信頼できる子どもに育つと言われています。

●一人寝が子どもの自立を促す、は間違い!?

スキンシップが子どもの人格形成に与える好影響を考えると、一人寝をさせた方が子どもの自立を促せるという考えは間違いであることがわかります。

そもそも赤ちゃんを一人で寝かせるというのは“自立”を重んじる欧米で定着してきた文化で、日本には1970年代以降に入ってきたスタイルです。

この一人寝と自立を結びつけるスタイルには、赤ちゃんは放っておけばいつか泣き止む、という考え方が関係しているのですが、実はそれは間違い! 放っておけば赤ちゃんが泣き止むのは、泣いてもママは来てくれないと赤ちゃんが諦めるから泣き止むだけ。自立とは全く関係ないことが学術的にも証明されています。

むしろ、添い寝などで幼少期にスキンシップをたっぷりと受けている子どものほうが、愛情と安心感を感じられているので、時期がきたら子どものほうから自然と親から離れていく、つまり自立を促すことにもつながるのです。

●添い寝をする際の注意点4つ

添い寝には赤ちゃんを窒息死させる危険性があるということもよく耳にしますが、これも赤ちゃんが安全に寝るための環境を整えてあげれば心配することはありません。

【添い寝をする際に注意すべきこと】

(1)煙草をやめる

(2)深酒をしない

(3)柔らかいものは赤ちゃんの顔周りに置かない

(4)仰向けで寝かせる(うつ伏せにしない)

兄弟も一緒に寝ている場合や、お酒を飲んだ後で深い眠りに入りそうな場合は気を付ける必要があるかもしれませんが、通常の状態であれば人間はそこまで鈍感ではないので、赤ちゃんの上に被さって気付かないことはないと思います。

それに、一人でベビーベッドで寝ていても、(3)や(4)が行えていなければ窒息する可能性はありますよね。要は添い寝か一人寝かではなく、いかに安全に寝るための環境を整えてあげるかなのです。

●大事なのはスキンシップ

「それでもやっぱり心配!」というママは、ベビーベッドの柵を下ろして自分たちのベッドにくっつけてみてはいかがでしょうか?

添い寝に近い状態を作ることができるので赤ちゃんも安心でき、ママの不安も取り除くことができると思います。ぜひ、それぞれのご家庭に合ったスタイルで、赤ちゃんもママも快適に眠ることができる環境を作ってみてください(ママの健康状態や生活習慣によっては添い寝をしないほうが良い場合もあるので、心配な方は病院でご相談ください)。

添い寝はあくまでもスキンシップのひとつであり、もし添い寝ができない場合でも、他の部分で一杯スキンシップをとって赤ちゃんに愛情を伝えてあげれば問題ありません。

【参考リンク】

・“添い寝”は子どもの脳と体に◎! | コトピク

●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)

2012年の息子の出産を機にベビーマッサージと出会い、息子が0歳の時にベビーマッサージとベビースキンケアの講師資格を取得。現在は東京と実家がある三重県の2か所で、ベビーマッサージ&ベビースキンケアの親子教室を主催している。また、親子教室の他、ベビーマッサージの講師を養成する資格講座も担当。自身も子連れで資格を取得し現在も仕事をしている経験から、子どもと一緒に仕事をする! 育児と仕事どちらも諦めない! というママの新しいライフスタイルをコラムでも発信していきたいと考えている。

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