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BOTTEGA VENETAは品の良さと着心地の共存をフレッシュに表現。【2020-21AW ミラノコレ速報】

  • 2020.2.25
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英国ファッション評議会(The British Fashion Council)が主催する「ザ ファッション・アワード(The Fashion Awards 2019)」でデザイナー・オブ・ザ・イヤーとブランド・オブ・ザ・イヤーを含む4つの賞を受賞したファッション界の"it" デザイナー、ダニエル・リー。ブランドの歴史を引き継ぎながら、フレッシュな視点を加えた新生ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は、「#newbotega」という言葉が生まれるほどの人気ぶりだ。

彼にとって3度目となる今回のショーは、カッティングを用いたデビューコレクションとは全く異なるアプローチで自信とチャレンジ精神を見せつけた。「ブランドの初期時代を見てみると全てがとてもソフトに作られていて、とても刺激的だと感じたんだ。着心地の良さとエレガンスを共存させるためにはどうすればいいのかを考えた」とダニエル・リー。そして彼が着目したのはストレッチ素材だった。

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デイウェアにもイブニングウェアにもニットやジャージー素材を使用し、ブラック、ベージュ、チョコレートといった落ち着きのあるカラーとレッド、ピンク、グリーンをミックスしたり、生地全体にスパンコールの装飾を施している。ミラノを席巻しているフリンジはバッグ、パンツ、ドレスに加えて。ボリュームたっぷりのものから毛足の長いものまでオンパレードだ。イエローとグリーン、レッドとパープルといったコントラストのある2色を重ねたニットドレスは実にエレガントで、フィット感を兼ね備えた今季らしいデザインだ。

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「メンズのテイラードにもストレッチを効かせているんだ」と話すリーは、裾にスリットを入れたスラックスやグリーンやピンクのシャツをブラックスーツやコートに組み合わせ、メンズのクロップド丈のボクシーなジャケットとハイウェストのフレアパンツなど、フレッシュなテイラードを誕生させた。袖にボリュームを持たせたトレンチコートやイントレチャートのパファーベストなど、個性をプラスしたストリートミックスもたまらない。

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アクセサリーは人気沸騰中の「ポーチバッグ」ではなく、イントレチャートに焦点を当て、トートバッグやクラッチなど、さまざまなスタイルで登場。3Dプリンターを駆使した足首に絡みつくようなヒールサンダルもヒットアイテムとなりそうだ。

34歳の彼はストリート世代のデザイナーでもある。それを証明するかのようなスーパーフォーマルとストリートを絶妙につなぐモダンなデザインは、品と着心地の良さを見事に共存させ、人々を虜にするだろう。

Photos: Gorunway.com Text: Aya Tsuchii

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