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マーティン・スコセッシ、レオナルド・ディカプリオ主演作が3月にクランクイン。

  • 2020.2.21
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Photo_ Dia Dipasupil/WireImage
Martin Scorsese and Leonardo DiCaprio attend the 2018 Museum of Modern Art Film Benefit: A Tribute To Martin Scorsese at Museum of Modern Art on November 19, 2018 in New York City.Photo: Dia Dipasupil/WireImage

マーティン・スコセッシ監督は、デイヴィッド・グランによる犯罪ノンフィクション『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を原作とした新作映画『Killers of the Flower Moon(原題)』にレオナルド・ディカプリオを主演に迎える。

舞台は1920年代、禁酒法時代のアメリカ南部オクラホマ州。先住民オセージ族の保留地で20数名が相次いで殺される事件が発生し、のちのFBI長官J・エドガー・フーヴァーがテキサス・レンジャー出身の特別捜査官トム・ホワイトに操作を命じ、石油利権と人種問題が複雑に絡む陰謀の真相に迫る。

スコセッシは3月にクランクインを控える中、新作について仏『プレミア』でこう語った。「これはウェスタン映画だね。1921年から1922年のオクラホマ州で起こったことだ」「カウボーイが出てくるし、彼らは車や馬も持っている。この映画は先住民オセージ族の話で、彼らは酷い居留地を与えられたが、そこを気に入っていた」

「そして石油が発見されたんだ。その後10年で、オセージ族は一人当たりで考えると世界一の金持ちとなった。そこでだ、ユーコンやコロラドの鉱業の町と同様、ハゲタカがたかり始めたんだ。白人さ。ヨーロッパ人がやってきて、全てが失われた。そこでは闇の社会が全てにおいて幅を利かせているから、インディアンを殺すより犬を殺した方が刑務所に送られる可能性が高いんだ」

またスコセッシは、こういった歴史の背景にある精神性にも言及。「文明の歴史はメソポタミアまで遡る。ヒッタイトの民は、他の民に侵攻され消えてなくなった。その後、彼らは同化したとか吸収されたとか言われる」「この精神性が、第二次世界大戦でもわかるようにほかの文化でも復元されていることは興味深いね。だからタイムレスだと思うよ。これが僕が作ろうとしている映画だ」と説明した。

Text: Bangshowbiz

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