グルメも大満足、最新ごちそうハンバーガー。

ハンバーガーはファストフード？ジャンクフード？いえいえ、令和のバーガーはクオリティもぐっとアップ、種類もますます豊富に。肉汁あふれるローストビーフバーガーから、いま最注目のヴィーガンバーガーまで、ごちそうと呼ぶにふさわしい6軒の自慢のバーガーをご紹介。

#01. 豪快！ ハンバーグ専門店のビッグバーガー。いしがまや ゴクバーガー｜表参道

あふれ出る肉汁、ふわふわの食感、まあるいフォルム……誰もが愛する「ハンバーグ」を、そのままパンに挟んでいただく、というありそうでなかったハンバーガーが誕生した。石窯焼きにこだわるハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」が、日本のハンバーグを世界に発信すべく、海外の客にもなじみのあるハンバーガーの形を借りて、「いしがまや ゴクバーガー」を2年間限定で表参道にオープンした。

いちばん人気のBLTチーズバーガー（￥1,958）。右のトレイは、醤油ベースに香味野菜とフルーツを加えた「いしがまやオリジナルソース」。他に、ハーブとチーズ、にんにくの香る「シェフズスペシャルソース」、「テリヤキソース」、「カレーソース」の中からお好みで。

ハンバーグ専門店の作るハンバーガーというだけあって、並みのパティではない。まず、大きさが想像以上！一般的なハンバーガーのパティの重さはだいたい40～50gと言われているところ、この店では180gのハンバーグをまるごと挟む。オーストラリア産アンガス牛を100%使用したひき肉を、注文を受けてから一つひとつ手でこね、ハンバーグ専用に開発された石窯で焼き上げることで、外はかりっ中はふわっと理想的な肉感を実現した。

肉とバンズを繋ぐソースも一味違う。もともと入っている特製ソースとは別に、醤油ベースに香味野菜とフルーツを加えたオリジナルソースや、チーズとハーブの濃厚クリームソースなど、スペシャルソースを4種類の中からチョイスして、バーガーをまるごとディップ！手の汚れを気にせず集中して食べられるよう、グローブ付きなのもうれしい。一瞬腰が引けてしまうサイズだが、まずはそのままガブリ、途中からソースにディップして、と味を変えつつ気づけばペロリ。フォンダンショコラや石窯焼きハンドクラフトチーズクリームパンなど、人気のデザートも見逃せない。

3月上旬からは、パティとともにカマンベールをまるごとサンドした「カマンベールバーガー」（左）と、ししとうやアボカドなどのトッピングも楽しい「チキンカツバーガー」（右）が販売開始。（価格未定）

キッチンには、ハンバーグ専用に開発された窯が。

いしがまや ゴクバーガーISHIGAMAYA GOKU BURGER東京都渋谷区神宮前5-8-5 ジュビリープラザビル2Ftel:03-3409-1148営）11時〜23時（L.O. 22時30分）無休www.instagram.com/gokuburger/?hl=ja

#02. 朝から食べたい！ ふわとろ卵のサンドウィッチ。エッグスラット｜新宿

ロサンゼルス発の卵料理専門店「エッグスラット」。昨年9月に初上陸したこの店は、毎朝7時半にオープンすると、平日でも店内はすぐに満席の賑わいを見せる。

“スラット”というと、LAっ子たちの間で人気の、ジャーに入った半熟卵とマッシュポテトの料理。ここではスクランブルエッグを使ったサンドウィッチを展開。

左から、「ルート トゥエンティ サンド」（￥1,298）と「フェアファックスサンド」（￥968）。あふれ出るふわとろ卵をこぼさないようご注意を。

バンズはバターが優しく香るブリオッシュを使用。その間に、ふわふわとろとろのスクランブルエッグとチェダーチーズがあふれ出んばかりに挟まれる。キャラメリゼされたタマネギが甘みを添え、ソースに使われるスパイシーなシラチャーマヨが全体の味を引き締める。まさに、病みつきになる味の集合体。

とろけるスクランブルエッグの秘密は、卵そのものとレシピにある。卵は、本国アメリカのスタッフとともに日本全国、何軒もの農家を訪れて試食したうえで決定。すべて放し飼いで育った鶏の卵、というこだわりもある。ストレスフリーの鶏の卵は、やはり味も違うという。また、本国のシェフはフレンチレストラン出身。卵への絶妙な火入れ、バターの使い方はフレンチ仕込みだ。そのレシピと味、技術を忠実に再現しているのが、アジア初出店となった東京・新宿のエッグスラットなのだ。

また、牛肉100%のジューシーなパティを挟んだサンドウィッチ「ルート20」も日本限定で登場。こちらはスクランブルエッグに加え、目玉焼きも入り、2種類の卵の食感と肉のうま味を一度に味わえる逸品。どのサンドも無料でバンズをサラダに変更できるのでダイエット中の女子にもポイントが高い。

新感覚の卵料理、スラット。（￥935）

場所は新宿駅南口を出てすぐ。晴れた日はテラス席も気持ちよさそうだ。

エッグスラット 新宿サザンテラス店EGGSLUT東京都渋谷区代々木2-2-1 新宿サザンテラス内tel:03-6773-0424営）7時30分～22時不定休https://eggslut.baycrews.co.jp

#03. 東京タワーとシャンパンをお供に、大人のバーガー時間を。バルコン・トーキョー｜六本木

1月24日に誕生した三井ガーデンホテル六本木プレミア。その最上階、東京タワーを真正面に望む場所にレストラン「バルコン・トーキョー」がオープンした。営業はモーニングとディナーのみ、昼はホテル利用客のラウンジとなる。コンセプトは、“大人がカジュアルにシャンパンを楽しめる場”だ。

「トリュフ・ローストビーフ・バーガー with フレンチフライと黒トリュフ」（￥2,189）。仕上げに目の前で黒トリュフを削ってくれる。

さて、そんな大人な店でいただけるハンバーガーとは。その名も、「トリュフ・ローストビーフ・バーガー with フレンチフライと黒トリュフ」。店のスペシャリテのローストビーフを存分に味わえるこのバーガーは、氷温熟成でうま味を凝縮させた肉、しかも、朝と夜とで異なる牛肉を使用している。モーニングには、脂身の少ないアメリカ産サーロインでさっぱりと、夜は、コクのある脂と肉汁が特徴のオーストラリア産リブロースで肉らしさをがっつり味わえるというワケだ。赤ワインビネガーを使ったトリュフソースの酸味がクレソンに絡み、あめ色に炒めたタマネギが甘味を加える。これはもう正真正銘の贅沢バーガー。

バンズへの思い入れも強い。肉汁に負けないパンを、とメゾンカイザーにオーダー。切り口をしっかり焼くことでザックリとしたテクスチャーを生み出し、バンズ本来の美味しさも楽しめる。添えられたポテトには、メニューの名の通りだっぷりとトリュフがかけられているのは言うまでもないだろう。

店内は、ダイニング、バー、バルコニー、個室と分かれており、早起きした日の朝活に、週末の夜のデートに、とあらゆるシーンで活用できそう。

窓に面した半個室のラウンドブース。

テラスからは東京タワーが一望できる。

バルコン・トーキョーBARĆON TOKYO東京都港区六本木3-15-17 三井ガーデンホテル六本木プレミア14Ftel:03-6441-3231営）モーニング：6時30分～10時30分（L.O. 10時）ディナー：17時～26時（フードL.O. 25時、ドリンクL.O. 25時30分）無休http://balcon-tokyo.jp

#04. いろんな味をちょっとずつ。可愛い絶品ミニバーガー。ゴー・ブリング・スライダー｜目黒

“喉をするっとスライディングするサイズ”の小さなハンバーガー「スライダー」の専門店が東京で初めてオープンした。入り口横のショーケースに並んでいるのは、手のひらにすっぽり収まるサイズの、あまりに可愛いミニバーガーたちだ。

大きさ6〜7cmのころんとしたバンズは、具との相性を考え、特注で開発。毎朝店で焼く。メニューは「ホットスライダー」と「コールドスライダー」がそれぞれ6種類。どれでも1つ￥330で、小腹が空いたらおやつ替わりにひとつ、ランチにふたつ……とお腹の具合と気分に合わせて、お好みのものをチョイスできる。

左から、「サムライボンバー」、「プルドポークバーベキュー」。他には、「チリビーフ」やローストポークとチェダーチーズの「キューバンサンドイッチ」などもある（￥330）。可愛い見た目と裏腹に、本格的な味わいだ。

ホットスライダーのいちばん人気は「プルドポークバーベキュー」。細かく裂いた豚肉を特製スパイスと数種類のバーベキューソースで味付け。シャキシャキの紫キャベツの上に載せた、いくつでも食べられそうなおいしさの一品だ。新商品の「サムライボンバー」には、照り焼きチキンとチェダーチーズ、自家製ポテトサラダが入る。ポテトサラダはジャガイモのほくほくとした食感が残り、甘辛い照り焼きソースとの相性は抜群。いっぽう、サンドイッチ感覚のコールドスライダーはというと、本格派バインミーや、たっぷり入ったクリームチーズとケッパーの酸味がたまらないサーモンクリームチーズ、アボガドシュリンプなどのメニュー。

ソフトドリンクやアルコールだけでなく、ノンアルカクテル、月替わりで登場するスムージーなど飲み物の種類も豊富なので、これからの季節、テイクアウトしてピクニックするにはもってこいだ。

季節によって内容が変わるシェイク。取材時はチョコバナナシェイク（￥638）。

天井が高く開放的な店内。奥にはソファ席もある。

ゴー・ブリング・スライダーGO BRING SLIDER東京都目黒区目黒2-11-9 目黒グリーンランドビル1Ftel:03-6431-9077営）8時30分～20時（平日）8時30分～18時（土日）不定休www.gobringslider.com

#05. ニューヨーク発。食べ応え満点のヴィーガンバーガー。スペリオリティーバーガー｜原宿

原宿駅から徒歩10分。古いビルの地下1階に、隠れ家のごとく店を構えるハンバーガー屋がある。昨年12月にニューヨークから上陸、オープンしたばかりのヴィーガンバーガーの店「SUPERIORITY BURGER」だ。

肉だけでなく、卵や乳製品など動物性のものを一切使用しないヴィーガン料理。店名にもなっている「SUPERIORITY BURGER」のパティには、キヌアやひよこ豆、濃い茶色になるまで炒めたタマネギを使い、ニューヨーク直輸入のスパイスが濃厚で力強い味わいを生み出す。しっとりと軽いバンズも特注品だ。他のメニューも野菜は日本のものにこだわり、鳥取産ブロッコリー、京人参など、一つひとつ丁寧に選んだ。

一口頬張ると、スパイスの豊潤な香りが口いっぱいに広がる「SUPERIORITY BURGER」（￥800）。チーズのように見えるのは、まろやかなカシューナッツのクリーム。

「SUPERIORITY BURGERが目指すヴィーガンは、肉や動物性の何かの“代替品”ではなく、それだけでひとつのジャンルとなり得る“料理”です。動物性のものを使わないという枠組みのなかで、野菜の持つ旨味と、ハーブやスパイスの力を最大限に引き出し、さまざまな食感を組み合わせることで誰でも楽しめ、食べ応えのあるメニューを提供しています」と語るのは、和食やイタリアンでの経験も持つ齋田シェフ。

日本でのヴィーガンに対する垣根を低くするため、価格もおさえ、ニューヨーク本店にはないセットメニュー（￥1,000）も販売を開始した。ほぼ日替わりで登場するサラダやスープなどのサイドメニュー、また、それだけを目指して来る人もいるという絶品ジェラートも要チェックだ。

鉄板で炒めた湯葉を贅沢に挟んだ「NEW JAPAN CREATION」（￥900）。カリカリに焼いたマッシュルームとヴィーガンマヨをあえたソースが、湯葉とバンズをひとつにまとめる。

3種類のジェラートが入って￥700。取材時は、ミカン、キャラメルピーナッツバター、チョコレート。

スペリオリティバーガーSUPERIORITY BURGER東京都渋谷区神宮前2-31-7 ビラグロリア B1Ftel:03-6432-9360営）11時～19時休）日www.instagram.com/superiorityburgerjapan/?hl=ja

#06. 甘辛ソースがたまらない！ ホットハニーチキンが新登場。シェイクシャック

ハイクオリティバーガーの代表格「シェイクシャック」からは、期間限定のスペシャルバーガー「ホットハニーチキン」が発売された。人気商品チキンシャックにサンドされているクリスピーチキンが、今度は甘辛いソースを纏って登場すると聞けば、見逃すわけにはいかない。

「ハニーホットチキン」（￥869）。甘辛い香りが食欲をそそる。

そもそも、ニューヨークの高級レストラングループに端を発するシェイクシャック。店で使用する野菜は、新鮮なものを毎朝手作業でカットし、パティの肉もホルモン剤を使用せず自然に育てられたアンガスビーフを100％使用している。その高品質な料理とホスピタリティの意識の高さは、ファインカジュアルなレストランと呼ぶにふさわしいハンバーガー屋だ。

「ホットハニーチキン」へのこだわりも例に漏れない。チキンはオーダーが入ってから一枚ずつ衣をつけて揚げ、周りはかりっと、中の肉はしっとりとした柔らかさが特徴だ。そのチキンを覆うのが、上品な甘みのハチミツと、2種類の唐辛子を使ったホットハニーソース。ハチミツは深いコクと余韻が楽しめる南半球産のものを使用。唐辛子も店舗で挽いているため、フレッシュな香りと味を感じられる。さらにチキンの下にはキャベツとリンゴのコールスローが敷き詰められ、一口で、甘い、辛い、しっとり、さっくり、シャキシャキ……ただ甘辛いだけではない、味覚をフル活用させられる楽しくて上質なこの味は、シェイクシャックのみが生み出せるものだ。

ドリンクには、毎年話題となる「シャクラシェイク」（スモール￥594、レギュラー￥781）がこの春も登場！あまりの人気ぶりに今年は発売期間を3月末日まで延長する。ホットハニーチキンとともに、お花見のお供にいかが？

シェイクシャック 外苑いちょう並木店SHAKE SHACK東京都港区北青山2-1-15営）11時～22時30分（22時L.O.）tel:03-6455-5409無休www.shakeshack.jp

※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。