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ボーッとしていない? 脳の疲労を癒やす方法

  • 2020.2.18
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頭をスッキリしよう!

この実験は、興奮、いら立ち、注意深さ、覚醒、瞑想状態を正確に測定するために使用されるモバイル脳波記録計を12人の被験者に取り付けて、彼らの脳波の動きを記録したもの。被験者たちは、スコットランドの首都、エディンバラのにぎやかな繁華街から緑に囲まれた公園を通る特定のルートで散歩をしてもらい、彼らの脳波活動とGPSの位置を研究者らが記録している。

「都心の繁華街から緑の空間を歩く際の被験者の脳波から、覚醒やいら立ちの減少が確認できました。つまり、ストレスが減少したことを意味しています」と解説するのは、この研究の論文著者であり、エディンバラ大学のアーキテクチュアル・コンピューティング学の教授を務めるリチャード・コイン博士。公園を歩くことで、過度な認知的負荷が減り、脳疲労の回復に役立つとコイン博士は話している。

緑が多い自然から回復の効果が得られるのはどうして? コイン博士の一説によると、自然は人の注意を引きつけるほど興味深く、とは言え、有意義な熟考を妨げるほど刺激的な場所ではないため、完璧なバランスを与えてくれるのだそう。

職場の近くに公園がなければ? 次に脳疲労に悩まされたときは、以下の方法で気分をリフレッシュしてみて。

ハッピーなことを考える

ストレスがたまると、脳は扁桃体(脳の門番役)から高次の思考をつかさどる前頭前皮質に情報を伝達するのが困難になると説明するのは、米国神経学会の広報担当者を務めるジュディ・ウィリス医師。あなたが楽しみにしている旅行やデートのことを集中的に考えるようにすると、ストレスの度合いが減少し、前頭前皮質への情報量を増加させることができる。つまり、再び物事を明晰(めいせき)に考えられるようになるという。

ユーチューブを見る

ウィリス医師いわく、ユーモアには脳を落ち着かせる効果があると証明されているため、最新のトークショーや面白い番組を見ることが有効だとか。動画はあなたを笑わせてくれるだけでなく、研究でも示されているように、やる気や忍耐力が高まり、ストレスが軽減されるので、心の健康をコントロールする力を取り戻すことができるそう。

趣味を持つ

編み物を学んだりマラソンを始めるなど、次の2つの条件を満たすことができる趣味であればより効果的だという。1つ目は、あなたが心から楽しめる趣味であること。2つ目は、目に見えて進歩を測ることができる趣味であること。ウィリス医師が言うには、継続的に進歩が得られると、快楽物質「ドーパミン」を安定して脳に送ることができるため、ストレスに抵抗しやすいマインドに鍛えることができるとか。脳が死んでいるように思えるときは、最近あなたが達成した何かを思い返すことも、脳の回復に役立てるそう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: ROBIN HILMANTEL Translation : Yukie Kawabata

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