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「ナイブズ・アウト」は見て良かった! 映画好き編集部員の2月に行くならこの2本~前編~

  • 2020.2.12
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こんにちは。シティリビング編集部の映画大好きわた九郎です。

おととい第92回アカデミー賞が発表になりましたね。

見事受賞した作品にも、ノミネート作にも、気になる映画がいっぱいで次にどれを見ようかワクワクしています。

今回はそんなアカデミー賞受賞/ノミネート作の中から、「これはほんとに見て良かった」と友達や家族におすすめしまくった、今週末見られる2本を紹介。まず1本目は、脚本賞にノミネートされた「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」です。

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出典:シティリビングWeb

2時間で見るのに“ちょうどいい”! おしゃれで不思議な館の殺人事件

2時間で推理小説を一本読みきるようなミステリー映画。それはすなわち、盛りすぎでも不足でも重すぎでも軽すぎでもなく、本当に“映画で見るのにちょうどいい”作品だということ。

NY郊外の一風変わった屋敷で世界的なミステリー作家が変死し、匿名の誰かから事件解決の依頼を受けた名探偵がやって来ます。容疑者は、屋敷に集まっていた一癖も二癖も秘密もワケもありそうな、作家の家族と使用人。果たして作家の死の真相は?という王道ストーリーです。

事件の舞台となるのが、おしゃれでどこかおかしな屋敷。その効果もあってか、全体の雰囲気はアガサ・クリスティーの世界に近いものを感じます。

この“場”の持つ力が存分に生かされ、作品の大きな魅力になっているのがポイント。ある意味でもう一人の主役と言ってもいいかもしれません。屋根裏や地下室から別の世界に迷い込めそうな秘密でいっぱいの屋敷は、ミステリー好きのみならずファンタジー好きとしてもにんまりしました。

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出典:シティリビングWeb

家の中にはいろいろ気になるアイテムが。

謎解きを請け負う探偵ブランは、切れ者に見えてどこか若干ズレている。だけどやっぱり人を見る目はピカイチです。ちょっととぼけた名探偵は人気ミステリーと切り離せないものですが、狂言回しも兼ねる探偵はそのくらいの方が息苦しくならずにちょうどいい。

そんな探偵役を「007」シリーズのボンド役で知られるダニエル・クレイグさんが非常に楽しそうに演じているのもすてきです。シリアスで激渋のボンドを作り上げたクレイグさん、実はこういう役を待っていたのでしょうか(笑)。

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出典:シティリビングWeb

作家の孫の一人ではみ出しもののランサム役は、「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスさん。

悪そうに見えて、どこかハートのありそうな…でもやっぱり悪そうな…というランサムを、絶妙のバランスで演じ存在感を発揮しています。

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出典:シティリビングWeb

そしてわた九郎的にとても胸熱だったのが、作家の長女・リンダ役でジェイミー・リー・カーティスさんが登場していること! 彼女は誰あろう、1994年公開のシュワちゃん主演のコメディアクション「トゥルーライズ」で、妻に本当の仕事(工作員)を隠し続けるシュワちゃんの、妻その人を演じた方。

「トゥルーライズ」から25年以上が立ちましたが、シルバーヘアとピンクのパンツスーツがなぜにこんなにも似合うのか!という、できる女性経営者役で、登場の度に場をピリッとさせております。

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出典:シティリビングWeb

肝心の謎解きは、敵か味方か? 本当に“仕掛けた”のは誰か?と、登場人物の関係性や視点が二転三転して見応えたっぷり。ですが、ややこしさに頭が疲れる~ということもなく、これがまたちょうどいい!

メインキャラクターの一人で作家の専属看護師・マルタ(アナ・デ・アルマス)がうそをつけない体質という設定も、物語の中できちんと生かされているところが見事。さすがはアカデミー賞脚本賞ノミネート作という展開。

おしゃれな世界観にひたりながら、少しだけハラハラ、少しだけ頭の運動、少しだけホロリとさせられる人間関係にひたり、2時間後にはすっきりの“ちょうどいい”ミステリー。映画は年に数回派にもおすすめです。

TOHOシネマズ 日比谷他全国で公開中(配給:ロングライド)

作品画像(Photo Credit): Claire Folger

https://longride.jp/knivesout-movie/

後編は2月13日(木)に公開。お楽しみに!

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