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【海外SNAP】スタイリストがひもとく「ヒントにしたい着方」5つの傾向

  • 2020.2.11
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2020年春夏のコレクション会場に集結した、ファッショニスタたちの装いをリポート。今すぐ参考にできるトピックスを、GISELeのスタイリスト陣が解説します。

今っぽさをつくる「スタイリングの柱」
オフランウェイでもミニマル&エフォートレスな着こなしが浸透。なかでも目立った傾向から、ヒントにしたい着方をスタイリストたちに語ってもらいました。

 COLOR 
KEEP TO A MINIMUM
「色もデザインも最小限に」
1.「実はエレガントな配色」

2.「黒のパンツが効かせ役」

3.「よく見るとレザー」

4.「上下で異なる素材感」


高木さん:シンプルに徹した装いは、シルエットバランスが重要。地厚なハイネックニットにBIGジャケットを重ねた1は、上半身にボリュームを集めたバランスが高感度。この冬、2のようなレザー素材のハーフパンツにも注目しています。ヒールを合わせて足元はきゃしゃに、逆にトップスはゆったりめのニットをON。上半身とのメリハリ感が新鮮で、目を引きました。
樋口さん:質感に変化をつけられるレザーアイテムは、1つ持っていると便利かも。あまり色を使っていないから落ち着いて見える3も、セットアップの素材がレザー。シンプルに見えて、実はレザーっていうところに遊びが効いている。
石関さん:上下で素材感を変えた4の着こなしも、シンプルの中にニュアンスがあってオシャレ。シャツのえりを上までかっちりとめ、あえて肌をおおったハンサムな感じも、彼女の雰囲気に合っていていいなと思います。

 STANDARD 
VERY LADYLIKE
「ブルーデニムをレディに使う」
1.「ボウタイブラウスを一点投入」

2.「昔っぽい小物を全部乗せ」

3.「抜け感のある足元」

4.「尖った小物で色香をプラス」


渡邉さん:デニムに女性らしさを出したいとき、今まではインディゴデニムに頼ることが多かったですが、最近は薄色が気になる。
出口さん:SNAPでも薄色デニムが多い印象ですね。ラフな印象のブルーデニムに、女性らしいアイテムをぶつける感じも目新しい。ボウタイブラウスを合わせて、品よくまとめた1が好み。カチューシャやキャットアイサングラスと、昔っぽい小物を使ったハズしも上手。
渡邉さん:私もレトロガーリーな小物づかいが気になります。とくに好きなのは2かな。装いはシンプルなワンツーで、ターバンにサングラスと顔まわりを盛った感じが今っぽい。
石関さん:ジャケット+デニムのタイムレスな定番を着ている3は、肌感のあるヒールを合わせたことで女度が増して新しく見える。
出口さん:4も着ている服自体はカジュアルですが、赤いバッグやポインテッドトゥパンプスと、シャープで女っぽい小物が締め役になっていてバランスがいいと思います。

 SILHOUETTE 
SHORTER AND LOOSER
「短くゆるく」でバランスUP
1.「色をさして目線UP」

2.「縦ラインをベージュでつなぐ」

3.「大人っぽい2色に頼る」

4.「ツイードで品行方正」


岩田さん:最近よく見るショート丈のアウター、SNAPでも着ている人が多いですね。
渡邉さん:ロングアウターもかわいいけれど個人的には少し飽きた感もあって…。丈が短いだけで新鮮に見えるから試してみたい。
岩田さん:ワイドボトムを合わせ、ずるぶかなシルエットに仕上げた1と2に惹かれました。1はインナーに明るい色をさすことで目線を上げていたり、2はインナーとボトムの色をベージュでそろえてIラインを想像させていたり。上下ルーズでも、だらしなく見せないポイントを押さえたアレンジだと思います。
渡邉さん:逆に私が気になったのは、すらっとしたデニムを合わせて緩急をつけた3と4。3は、キャメルとネイビーのシックな配色が好み。4は淡いツイードのジャケットに、ななめがけバッグの合わせがクラシカルで今っぽい。ショート丈のはおりはカジュアルに見えがちなので、色みや素材感で女性らしさを意識するといいのかも。

 BEIGE 
TO BE HANDSOME
「メンズライクなベージュ」を試す
1.「パステル色のアクセント」

2.「安定の黒が引き締め役」

3.「リラクシーな形で気分転換」

4.「全部ベージュが新しい」


出口さん:多くの人がやっていたベージュを使ったグラデーション。なかでも、1〜4のように、お尻が隠れるくらいのハンパな丈感のアイテムが新鮮だと感じました。キレイめなイメージの強かったベージュですが、チュニック丈ならどことなくメンズライクな雰囲気に。シルエットは紳士っぽいのに、色が女性らしいっていうアンバランス感がかわいいです。この丈感やボリューム感で、色が黒だと重く見えそうですが、ソフトなベージュだから軽やかな仕上がりに。メリハリをつけるなら、1のようにペールトーンでさりげなく色を効かせたり、2や3のように、少量の黒をさして引き締めたりするのがオススメです。
渡邉さん:上下ベージュの日、白や黒をアクセントにするのが常とうテクだから、インナーの色もベージュで統一した4も意外とバランスよくて目を引きました。膨張して見える恐れのある色なので、ベルトや細縁眼鏡などのシャープな小物づかいがマスト。

 CONSERVATIVE 
TAKE IT EASY
「美形な服こそ力を抜く」
1.「小物で緊張感をほどく」

2.「素肌を見せて抜け感を」

3.「キレイ色で品よく遊ぶ」

4.「全部ルーズなシルエット」


渡邉さん:1はバンダナやラフに肩がけしたバッグなどの小物で、ブラウン×黒の上品配色に、抜けを出したのが好バランス。ネイビーシャツ×ベージュのタイトスカートと、どう見てもエレガントな2の装い。大胆に開けた胸元やそでのまくりぐあいに抜けがあり、気張った感がそんなにない。アイテム自体はコンサバなんだけど、かっちりしすぎないバランスのつくり方が参考になりました。
石関さん:3みたいにシルエットがキレイめでも、カラーアイテムをとり入れたら、まじめっぽさが薄れるのでオススメ。余裕のあるシャツも、細めのベルトでウエストマークをすると、より女性らしく見せられる。
岩田さん:私が好きなのは4。マニッシュなセットアップにサテンキャミをとり入れて、女っぽくハズしているのが見事。素材に落ち感があって全体的に上品なんだけど、大きめサイズを選んでいるから、キレイにまとまりすぎてなくて絶妙。

<SELECT & COMMENT BY>
Yasuko Ishizeki, Keiko Watanabe, Kaori Higuchi, Makiko Iwata, Natsuko Deguchi, Chisato Takagi

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