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「ラップは嘘つき」ビリー・アイリッシュが音楽界に物申す!

  • 2020.2.7
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先日開催された第62回グラミー賞授賞式で、主要4部門を含む計5部門に輝くという偉業を達成したビリー・アイリッシュ(18歳)。これまで環境問題への鋭いコメントなどがメディアに取り上げられるなど、その発言力にも注目が集まる彼女ですが、今月発売された米VOGUE誌のインタビューでは、近年のラップ・ソングやソーシャルメディアに対する意見を述べました。

ビリーは特に、ヒップホップの歌詞には嘘がありふれていることを指摘。「実話じゃないからといって、その曲に価値がないということではないけれど、ありもしない内容を歌うのと、物語を伝えるのには決定的な違いがあるの。実際、ホラを吹いただけの曲なんて、死ぬほどあるからね」

「例えば、『AK-47を手に入れた』なんていう歌詞。でもそれを聴いて『は? 銃なんて持っていないよね?』って思っちゃうし、『俺のビッチども』とかいうのも『どこにビッチがいるの?』って感じ。私は、そういう類の音楽をやっていないわ」と、見せかけの歌詞は自身のスタイルとは真逆であることを主張しました。

さらに、昨年の秋にビリーよりも15歳年上のドレイクが彼女にテキストメッセージを送ったことがSNSで騒がれた件についても、「ソーシャルメディアの世界は本当に愚かで混乱しているわね。誰もが敏感になりすぎている。年上の男性は若い女性アーティストのファンになっちゃいけないの? ドレイクが私のファンだということを気持ち悪いと言って、ドナルド・トランプに投票するつもり? まったく、そんなにおかしいことってある?」と、インターネットにはもっと気に掛けるべき重要な問題があることを発言しました。

実は、過去にメンタルヘルスに関する問題を抱えていたビリー。「シーズ・ジ・オークワード」というキャンペーン動画では、うつ状態に陥った過去について明かし、人に助けを求めることやコミュニケーションの大切さについて語っています。

かつてトゥレット症候群を患っていたことや、13歳の頃にダンスで負った怪我が原因で、うつ状態に陥ったことを赤裸々に語るビリー。彼女と似た経験を持つ、若い世代の共感を得ていることも人気の秘密なのかも。2018年に一度ツイッターから離れたことを「人生で最高の決断だったわ。」と語ったこともあるように、SNSがもたらす悪影響についてシェアする姿が多く見受けられます。

<Instagram>を通して地球温暖化について警告したり、シングル曲「All The Good Girls Go To Hell」のミュージック・ビデオでは、燃え盛る炎の中、油まみれの翼を背負って環境汚染へのメッセージを発信したりと、知名度を上手に使って世間に問題提起をするビリー。彼女の歯に衣着せぬ物言いは、今後も注目を浴びそうですね。

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