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月経中の過ごし方:食事&スパイスで生理痛予防

  • 2020.2.6
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寒い日が続いていますが、立春も過ぎて春の訪れを感じられる季節になりました。春はもうすぐですが、油断は禁物です。

寒い時期は、血行が悪くなるので生理痛がひどくなる方も多いかと思います。月経の時は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が急激に低下するので、身体の不調だけでなく憂鬱になったり、精神的に不安定になりやすくなります。

栄養バランスの良い、温かい食事を心がけ、身体を温め、血行を良くする事で心身の不調を和らげましょう。また不調を感じたら早めに病院へ行きましょう。

月経中の過ごし方

月経は、経血だけでなく、不必要な物を体外に排出するデトックスの時期です。

忙しすぎたり、暴飲暴食するとデトックスが上手くいかず、次の期に影響を及ぼします。妊娠を望んでいた方には、辛い時期になりますが、次の期の準備期として、身体やお腹の周りを冷やさない様にし、しっかり休養し、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。身体を締め付けるような下着や洋服の着用を避ける事も大切です。

食事への配慮

無理なダイエットは、女性器官の不調に繋がる事があります。バランス良く栄養を摂取しましょう。

・生理の不快症状を予防する、ミネラルと吸収を高めるビタミン

貧血は、血行不良を招き生理痛の原因となる事があります。抵抗力を高め貧血を予防するには、鉄を意識的に摂取しましょう。

レバー、海藻類、貝類、胡麻、ほうれん草などに含まれます。鉄は、体内への吸収が悪いので、タンパク質や緑黄色野菜や蓮根、じゃが芋、柑橘系などに含まれるビタミンCと合わせて摂取すると良いでしょう。

ビタミンCは、抵抗力を高めたり、ストレスを解消させる働きもあります。

・生理前にイライラしやすい方は…

乳製品、海藻類、小魚などに含まれるカルシウムを摂取しましょう。カルシウムは、刺激に対する神経の感受性を鎮めます。

干ししいたけ、魚類などに含まれるビタミンD不足からも欠乏を起こしやすいので、意識して摂取すると良いでしょう。

気血を巡らせるスパイスを取り入れる

・シナモン

血行を良くし、各臓器の機能を高めるので、風邪や消化不良、生理不順や生理痛を緩和する効果があります。

寒い日は、紅茶にシナモンスティックやシナモンパウダーを加えて淹れるシナモンティーで心身共に温まりましょう。お菓子作りだけでなく、臭みをとるので肉料理に加えると深い味わいになります。

*妊娠中は、控えめにしましょう。

・サフラン

頭痛や更年期障害、冷え性、月経トラブルといった婦人科系の失調に。眠れないときは、小鍋に牛乳とサフランを少量入れ、沸騰直前まで温めるサフランミルクがおススメです。はちみつを加えると尚、良いでしょう。

水に浸すと黄金色の色素とエキゾチックな芳香がします。海鮮の美味しい時期なので、パエリアやブイヤベースなどもおススメです。

・クミン

インドカレーの代表的な香りであり、胃腸を整え、食欲増進効果や腹痛や胃痛、関節痛の緩和、生理不順、強壮効果があります。また、植物由来の化学物質である植物ステロールが豊富で、体内のコレステロールの吸収を抑え、体脂肪燃焼に重要な新陳代謝を高めるので、ダイエット効果が期待できます。

クミンは、カレーやクミンライスをはじめ、じゃがいもやカリフラワーなどの炒め物にすると美味しいです。

・紅花

漢方ではコウカと呼ばれ、体に滞った古い血を流し、血を浄化する作用があるとされ、生理 不順など女性器官の不調に使用されています。紅花は、茶こしで洗い水気を切って使うと良いでしょう。

炒めものやご飯に混ぜて使用すると彩りが綺麗になります。

*妊娠中を控えめにしましょう。

スパイスは、とりすぎても害になりますので適量を心がけましょう。産地や栽培方法によって風味や効能が変わりますので、違いを楽しむのも良いでしょう。

管理栄養士 宮本そのみ

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