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里芋のかゆみを抑えるコツは“剥き方”!覚えておくと楽な方法

  • 2020.2.6
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ホクホクで美味しい里芋ですが、調理する時に手がかゆくなってしまうのがツライから敬遠しがち……。なんてことありませんか?

里芋の特性をよく理解した上で調理すれば、かゆくなることもなく、美味しい里芋料理ができますよ。今回は、里芋の上手な調理方法と、かゆくなってしまった時の対処法をご紹介します。

里芋で手がかゆくなるのはなぜ?

里芋は、触ると「かゆくなる」という特徴があります。かゆみの原因は、里芋に含まれるシュウ酸カルシウムという針状の結晶です。この結晶が皮膚に刺さることで、かゆみが起こります。かゆいからといって掻いてしまうと、結晶がどんどん深く刺さっていき更にかゆくなってしまいます。

シュウ酸カルシウムは、酸を加えると分解されやすいという性質を持っています。レモンや酢などの酸性の成分がかゆみ対策に有効ですよ。

また、熱を加えることで性質を弱めることができるので、酸と熱を上手に使ってかゆみ予防をしましょう。

かゆみが軽減する里芋のむき方5選

酸性水に浸ける

1カップ程度の水に大さじ1〜2杯の酢を加えた酸性水に、里芋を浸けながら皮を剥きます。手や指にも酸性水を付けておくとかゆみの予防になりますよ。酢の他に、レモン汁やクエン酸を使っても同じ効果が期待できます。

加熱する

鍋に皮つきの里芋を入れて、かぶるくらいの水を入れて沸騰させます。2~3分茹でたら冷水で冷やして皮を剥きましょう。手で剥きにくい時は包丁を使うと良いでしょう。

電子レンジで加熱する場合は、洗った里芋に、包丁でぐるっと一周切り込みを入れます。ラップに包み、600wで2分~3分加熱したら、冷水に取って皮を剥きましょう。

※かゆみ成分を取るための下処理として加熱しています。皮を剥いた後に中心までしっかり加熱してから食べましょう。

乾燥させる

里芋の土や汚れを洗い流して、日当たりの良い場所で乾燥させてから皮を剥きます。天気が良い日であれば、2~3時間乾燥させればOK。乾かしすぎると里芋の水分が蒸発し、味が落ちてしまいます。乾燥させたらすぐに皮を剥きましょう。

冷凍する

里芋の土を洗い流して冷凍庫で凍らせます。凍った里芋を水の中に入れ、解凍しながら指で里芋の皮をグッと押しながら皮が剥きましょう。

冷凍すると、かゆみの刺激が伝わりにくくなるので、かゆみ予防になります。ただし、小さい里芋では皮が剥きにくいので、大きい里芋を使う時にオススメの方法です。

手袋を使う

ビニール手袋やゴム手袋を使うとかゆみ成分に皮膚が触れることがないので、かゆみを防げます。ただ、里芋のぬめりで滑りやすいので注意しましょう。皮むき専用の手袋を使うと滑りにくいので剥きやすいですよ。

かゆくなってしまったら!すぐにできる6つの対処法

かゆみ予防をしていても、かゆくなってしまうことがあります。そんな時は、家にあるものですぐにできるかゆみ対処法を5つご紹介します。

水や塩で洗い流す

ボウルに水を張り、水に手を浸けながら洗い流しましょう。塩を使って洗うと、ぬめりと一緒にかゆみ成分も洗い流すことができますが、手に傷がある場合や肌が敏感な人にはオススメできません。

洗剤や石鹸で洗う

水で洗っても効果がない場合は、食器用洗剤や石鹸を使って手を洗いましょう。かゆみ成分が落ちやすくなります。

酢やレモン汁で洗う

酢やレモン汁はかゆみの原因であるシュウ酸カルシウムを分解する性質があります。酢やレモン汁に浸けてから洗い流すことで、かゆみの原因であるシュウ酸カルシウムを分解します。

冷水や氷水で冷やす

かゆみの原因を洗い流してもかゆい時は、皮膚の炎症を抑えるために冷やすのが効果的です。冷水や氷水に手を浸すことでかゆみを軽減することができます。

レモンバームの葉を使う

レモンバームの葉を揉んで、出てくる汁をかゆいところに塗ります。レモンバームにはかゆみを抑える効果があり、虫刺されなどのかゆみ対策にも使われるハーブです。

重曹ペーストを塗る

重曹2:水1の割合で混ぜたペーストを作り、かゆい所に塗りましょう。重曹には抗炎症作用があり、皮膚のかゆみや炎症を軽減します。重曹は掃除用ではなく、純度の高い食用のものを使うと安心ですよ。

ちょっとしたコツで里芋をもっと美味しくする

酢はかゆみ予防だけではなく、里芋の変色を防ぐ効果があります。少量の酢を入れて下茹でをすると、白く茹で上げることができますよ。さっぱりとした煮物にしたい時は、煮る前に塩で揉んでおきましょう。ぬめりが取れて粘り気を抑えることができます。

塩や酢といった、どの家にもある調味料を使うだけで、見た目や味がとても良くなります。ホクホクで美味しい里芋。かゆみの予防と対策をしっかり覚えて、かゆみを恐れずに美味しく調理してくださいね。

監修:藤村亜美(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)

photo/PIXTA

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