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自分らしく生きたい!30代女性たちのカミングアウト体験談

  • 2020.1.28
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LGBTQ+当事者たちの人生において一大テーマである、カミングアウト。誰に、どのように、どんなタイミングで伝えるのかは人それぞれ。これまでもコスモポリタンでは、カミングアウトに関する様々なエピソードをお届けしてきました。

今回は、30代でカミングアウトした5人の女性の体験談をコスモポリタン イギリス版からご紹介します。歳を重ね、家族や友人、職場など人間関係や自分を取り巻く環境が変わっていく中での気づきや告白が導いた“新しい人生”とは――。

一度は男性と結婚したけど…

女性が好きだと自認したのは30代に入ってすぐだった。8歳か9歳の時点で、自分が他の子と“違う”というのは自覚していました。何人かの女の子たちに対してドキドキしたり夢中になったりしたけど、それは恋愛感情ではなく友達として好きなんだと思うようにしていたんです。大人になっても男性と交際したし、一般的に“イケメン”と言われるような人を選んだりしていた。

幼いころからずっと“変な子”として見られ続けたから、一度くらいは“普通”に見られたかった。そんなときに私を愛してくれる素敵な男性に出会って26歳で結婚しました。私は結婚なんてしないだろうと信じ込んでいた両親からすると衝撃だったみたい。でも、3年間の結婚生活で、自分の選択が間違っていたことを実感。自分の直感を行動に移すのには2年ほどかかりました。

そんな中、夫が紹介してくれたジムで、ある女性に出会ったのがすべての始まり。最初は友達だったけれど、恋愛感情が生まれるのを抑えきれなかったんです。彼女に「私とキスしたいの? したくないの?」と迫られたとき、雷に打たれたような気持ちになりました。「私は女性が好きなんだ!」って。

それから1年以内に夫に打ち明け、結婚生活にピリオド打つことに。自分の人生において一番悔いのない決断だったと思います。自分が同性愛者であることを受け入れて、今はなんの躊躇もなくカミングアウトすることができる。そんな今が一番、自分らしくて好き!

<投稿原文>

自分を押し殺し続けて…

同性愛を罪とする宗教の教えを重んじる厳格な家庭で育った私は、自分の性的指向に気づくまでに長い時間が必要でした。幼いころから同性愛の兆候はあったけど、私の育った環境では同性愛者は嫌悪の対象だったから、自分の感情を無視するようにしていたんだと思います。

宗教から離れることを決めた以降は、自分のセクシャリティを探している途中を表す「クエスチョニング」から、相手の性的指向に捉われず恋愛感情を抱く「パンセクシュアル」まですべてを経験し、自分にとっての性のあり方を探りました。今は、男女のどれにも属さないとする「ノンバイナリー」のパートナーと幸せに暮らしています。

<投稿原文>

「男性を好きにならなきゃ」と言い聞かせてた

自分が同性愛者であることを認められるようになってから、思い返せばそれまで一度も男性に恋愛感情を持ったことがなかったことに気づきました。女友達に激しく惹かれたこともあったけど、「男性に興味を持つべき」と自分に言い聞かせていたんです。

カミングアウトしてから2年経つけど、最初から自分に正直なればよかったと思っています。まだ女性と交際したことはないけど、それは男性と付き合っていた時のトラウマや傷がまだ癒えていないから。それでも今の私が一番しっくりくるし、大好きです。

<投稿原文>

周りの評価が怖かった

幼いころから、同性に好意を持っていたことはなんとなくわかっていました。でも、異性と同性を比べた時に、同性に対しての好きの方が勝っていたとうことには気づけていませんでした。昔は、映画などで好みの女性を見ても、単純に「こんな女性になってみたい」という憧れでしかないと思うようにしていて…。いざ自分が同性愛者だということを受け入れても、同性愛をタブーと考える家庭で育ったので、突き放されることへの恐怖でカミングアウトができていませんでした。

そんな私も、33歳になりました。年を重ねることで、他人の評価があまり気にならなくなったうえに、周囲の反応によって自分の幸せを諦められるような年齢でもなくなりました。自分の幸せを優先できるようになって、とても嬉しいです♡

<投稿原文>

“クィア”と名乗れるか、自信がなかった…

私は今35歳だけど、30歳をすぎてから自分のセクシュアリティを探り始めました。それまでは異性愛者として過ごし、特になんの違和感も感じていませんでした。

でも、初めて同性と関係を持った時に、世界が180度ひっくり返った気がしたんです。女性との関係を持って初めて、私にとってのセクシュアリティは生まれた時から決められたものではなかったと気づきました。私は、異性に対しても同性に対しても恋愛感情を抱けるということを。

それでもすぐにカミングアウトしなかったのは、自分を“クィア”と名乗っていいのかどうか、あまり自信がなかったから。そんな中、周りのクィア友達の支えと励ましがあって、自分のセクシュアリティを徐々に受け入れて表現できるようになったのを実感しました。

現在は“クィア”というアイデンティティを自覚していて、ノンバイナリーのパートナーとオープンリレーションシップを楽しんでいます。パートナーとは結婚を考えているけど、他にも男性や女性どちらともデートしたり…。確実なのは、自分の変化を受け入れることができて前よりも幸せだということ♡

<投稿原文>

欧米では「自分のセクシャリティをわざわざ告白する必要がない」という考え方も増えてきており、その是非が問われている“カミングアウト”。一方で、今回ご紹介した女性たちのように、新たな人生を築くための宣言として背中を押してくれることも。

打ち明ける側だけでなく受け入れる側も、相手の人生を尊重し、愛したい人と愛し合える世の中を一緒につくっていきたいですね。

※この翻訳は抄訳です。

Translation: Aryung Kim

Cosmopolitan UK

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