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選りすぐり206点を大公開 ブリヂストン美術館が生まれ変わった!

  • 2020.1.21
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今月18日、東京・京橋に「アーティゾン美術館」がオープンする。開館記念展として「見えてくる光景 コレクションの現在地」が開かれる。同館の前身であるブリヂストン美術館の印象派、日本近代洋画のコレクションから20世紀美術、2000年代の現代美術に至るまで、新収蔵品を含む選りすぐり206点が公開される。

新生・アーティゾン美術館が選りすぐりの作品を公開!

1874年、第1回印象派展の開催から20世紀初頭にかけては、ヨーロッパでさまざまな芸術運動が起こった時代。パリではピカソやブラックがキュビスムを牽引、ドイツではカンディンスキーらが抽象画を描き、イタリアでは機械文明を背景に「未来派宣言」が発表されるといった具合。本展ではそういった20世紀以降の美術に大きな影響を与えた作品を数多く目撃できる。

なかでも気になるのは、メアリー・カサットをはじめとする印象派の女性画家たち。当時の風俗を丁寧に描き込んだり、何気ない日常のシーンに向ける視線には、現代の私たちに通じるものが。伝統的な価値観が根強い当時にあって、絵を描くことが好きという気持ちを貫き通した姿が伝わってくるよう。

【抽象絵画】ロシアが生んだ抽象絵画の父。

抽象絵画の旗手として大きな役割を果たしたカンディンスキー。具体的な事物ではなく色彩、線、図形による構成を探求した。ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924年

【印象派】いま注目したいアメリカ人女性画家。

カサットはアメリカ出身。パリに渡り印象派の創成期に深く関わった。母子をテーマにした作品が高い評価と人気を得る。メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年

【未来派】イタリア発。機械文明への憧れ。

未来派の主要メンバー、ボッチョーニ。運動の持続性に着目して表現する“歩く人”は代表的なテーマ。この作品はその頂点を示す。ウンベルト・ボッチョーニ《空間における連続性の唯一の形態》1913年(1972年鋳造)

アート×ホライズン“アーティゾン”。
1952年に創設以来、親しまれてきたブリヂストン美術館が名称も新たにスタート。東京駅にほど近い「ミュージアムタワー京橋」の1~6階を占め、展示スペースは2倍に。最先端の設備を備える都市型美術館。

アーティゾン美術館 東京都中央区京橋1-7-2 1月18日(土)~3月31日(火)10時~18時(3/20を除き、金曜は~20時。入館は閉館の30分前まで) 月曜、2/25休(2/24は開館) ウェブ予約チケット1100円、当日チケット(窓口販売)1500円 TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)

アーティゾン美術館では待ち時間の緩和のため、日時指定予約制を実施。

※『anan』2020年1月22日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)

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