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「コンクリート打ちっ放し」を活かす、ワンルームインテリア

  • 2020.1.18
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「なにもない」が決め手に

2019年に上京されたamanojackさん。

リノベーション物件に住んでみたいとWEBサイトで探していた時に見つけたのがこの部屋。25㎡のワンルーム、床も、壁も、天井も、もともとあった内装を全て取り払った、むきだしのコンクリートの状態でした。

「ここまでなにもない部屋はおもしろい!」

と、「なにもない」ことが決め手になりました。 たしかに、ここまで究極にミニマムなお部屋は、他にはなかなかないかもしれません。

置かれている家具も、部屋に合わせて必要最小限。ベッドと、「WOODPRO」で作ってもらった古材の足場板のダイニングテーブルに、ヴィンテージの椅子を合わせていらっしゃいます。

壁紙を剥いであらわれた、コンクリートの表面。ざっくりとした質感の壁に、蚤の市や骨董市で買ってきた雑貨や小さな家具が、よく映えます。

時計は、古い文字盤を買ってきて自分で時計キットと組み合わせたもの。

印象的なウォールランプは、福岡のアンティーク家具店、krank marcello で購入。

こちらは大江戸骨董市で購入したハギレのパックを壁に貼り付けたもの。

さまざまな来歴のものを絶妙なバランスで組み合わせて飾ります。

amanojackさんの部屋にあるたくさんの素敵なものは、好きなギャラリーや蚤の市をまわったり、旅行先で手に入れたりとさまざま。アースカラーのもの、ガラスや真鍮、木の素材でできているものなど、自分の好きなものが自然と集まりました。

コンクリート打ちっ放しの部屋って、新しい家具を合わせるとなんとなく殺風景に見えてしまうこともありますが、こんな風に時を重ねたものが集まっていると、しっくりとまとまるのだな、と発見です。壁紙を剥がした跡がそのまま残る壁も、「時の流れ」を感じさせ、良いものに思えてきます。

使いづらい部分には、手を加える

と言っても、あまりにもなにもなく、そのままでは使いづらかった部分には、DIYで手を加えていらっしゃいます。

なにもなかった壁には布で目隠しをつけて、クローゼットのコーナーに。洋服や、細々としたものはここに仕舞われています。

一番驚いたのは、こちらの壁。3点ユニットバスで脱衣スペースがなかったため、自分で柱をたて、囲いを作ってしまいました。

「内側はまだ途中」とのことでしたが、まるで洗面台のようなスペースができていて、感動。脱衣所って、自分で作れるんだ…!

ワンルームで悩むことの多い3点ユニットバスですが、こんな風に手前に「1部屋」自分で作ってしまう、なんていう手があるとは驚きでした。もし手前のスペースに余裕があればチャレンジしてみたいところ。

シンプルなステンレスキッチンの周りには、自分で木の板を使って作った作業台などを合わせています。

冷蔵庫の横にあったこの箱は、古い茶箱を活用しているそう。雰囲気があってかっこいい。

むき出しのダクトには、マグネットがつく…!好きなコーヒーの道具を飾って。

今は、冬の寒さ対策として床を自分で敷いてみようかと考えているそう。 コンクリートむき出しの床、たしかに冬はちょっと寒そうでしたが、床材を何にしようか、あるいは好きな柄のカーペットにしようか、など考えを巡らせるのは楽しそう。マイナスのポイントもそうやって楽しみに変えられるなら、悪くないかもしれません。

部屋の中で一番気に入っているコーナーは、こちらの飾り棚。

飾るものは1箇所にまとめて、「密」と「疎」の対比を作るのがポイント、とのこと。

無機質で、クールな印象があったコンクリート打ちっ放しの部屋。amanojackさんの、まるでギャラリーのように彩られた部屋を拝見していたら、コンクリートの壁が、白い壁よりも味わい深いキャンバスのように思えてきたのでした。

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