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子どもに自信と成功体験を!「初めてのおつかい」はいつどこへ?

  • 2020.1.16
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先日、子どもを一人でおつかいに行かせるテレビ番組が放送されていました。番組ではスタッフが周りにいて子どもをフォローしながら見守りますが、実際には同じように3歳の子どもを一人でおつかいに行かせることは難しいでしょう。

しかし、成長に伴って一人でおつかいをする練習も必要ですよね。実際には何歳くらいでどんなおつかいをさせるのが良いのでしょうか。また気を付けるべきことを見てみましょう。

子どもにおつかいをさせるメリット

子どもを一人で外に出すことは親にとっても不安があり、中々踏み出せないかもしれません。しかし子どもにおつかいをさせることには様々なメリットがあります。

(1) 自信がつく

一番大きなメリットは子どもに自信がつくことでしょう。子どもが親から離れて一人で何かを行うことは、大人が思っている以上の大冒険です。どんなささいなことであっても、成し遂げることで自信がつきます。

最初は簡単なことでも構わないので、成長に応じてさまざまな体験に挑戦させましょう。一つずつこなしていくごとに着実に自信がついていきます。

(2) 世間のことを勉強できる

子どもにとって“おつかい”とは、お金を使って何かを買うだけではありません。ポストに手紙を入れる、回覧板などを近所に届けるなど、大人にとってささいに感じることであっても立派なおつかいとなります。

そして色々なことを体験することで「大人は色々なことを行って生活をしているのだな」と社会を知ることにつながっていきます。

(3) 人の役に立つ喜びを知ることが出来る

子どもがおつかいを成し遂げたら、必ず褒めると同時に感謝の気持ちを伝えましょう。最初はおおげさなくらいでも構いません。「ありがとう、助かったよ」と伝えることで、人の役に立つことの喜びを感じられます。喜びの体験が、おつかいに限らずお手伝いなどをしたいと思うことにつながるでしょう。

(4) 数の概念や金銭感覚を養う

お金を使った買い物をするようになると、数字に関わることになり数を身近なものとしてとらえるようになります。ちょっとした計算が出来るようになれば「この金額でこれとあれが買える」などの判断も出来るようになるでしょう。また、最近は金額が外税で記載されているものが多く「100円と書いてあるのに100円では買えない」などの体験から消費税というものの存在を知ることが出来ます。

初めてのおつかいは何歳から?

テレビ番組では3~4歳の子に一人で外出させていますが、外には車や自転車・さらに不審者など危険がたくさんあり、あまり現実的ではありません。子どもによって性格や生活環境も異なる為、一概に「何歳から」と言うことも出来ませんが、年長前後の5歳や小学校にあがるタイミングなどが一番多い様です。

子ども本人がやってみたいと強く願うなら、早めにやらせてみてもいいでしょう。小学生にあがれば基本的に保護者抜きで登下校するようになりますから、その練習として一人でおつかいを頼んだり、登下校を問題なく出来る様になってからやってみるという親御さんもいました。子どものやる気や資質を見ながら時期を決めるといいですね。

いつからおつかいをさせるかは「一人(もしくは兄弟と一緒に)で外歩きが出来る」「用事をちゃんとこなせる」という点で決めましょう。家族以外とのコミュニケーションが取れるかどうかも大事ですね。それを判断するには、普段から少しずつ慣らしていくことが大切です。まずは大人がやることを見てもらう、声をかけながら一緒にやってみる、外を歩く時には注意するところを伝えるなど、日頃の積み重ねをしていきましょう。

おつかいをする前の準備が大事。気を付ける点は?

“おつかいをさせる“と言うと、やはり一番頭に浮かぶのはお金を持ってお店に行き、品物を買ってくることでしょう。その為には「お店まで一人で行く」「目当ての品物を見つける」「品物をレジに持っていく」「レジでお金を渡し品物とお釣りを受け取る」「品物を持って一人で帰ってくる」というステップをクリアしなくてはいけません。

前述した様に、いきなり全てを一人でこなすことは出来ないでしょう。例えばレジでの支払を一緒にやってみる、品物を探して持ってきてもらう、など一つずつ一緒にいる時にやってみましょう。自宅でお買い物ごっこをしてみるのもいいですね。

そういった準備を経ているという前提で、初めておつかいをする時のポイントを押さえておきましょう。

(1) 買い物に行かせるお店とそこまでの道路事情

まずはおつかいに行くお店を決めなければいけませんね。家から近く、行き慣れているお店が良いでしょう。ただ近くにあっても、交通量が多い・道幅が狭い・信号がないなどであれば危険が高まりますね。人通りが極端に少ない場所も心配です。子どもが一人で歩いても心配のない道路かどうかも考えて場所を決めましょう。

(2) 買い物をする時のルール

買い物をする時の約束を話し合っておくことも大切です。大人は当たり前と感じることでも、子どもには分からないこともあるでしょう。ルールが多いと混乱するので最低限でいいと思いますが、最も伝えておくべきことは「お店にあるものは商品である」ということです。商品を丁寧に扱うこと、レジで買うまでは開けたりしてはいけないなどを伝えます。これは普段一緒に買い物する時から伝えることが出来ますね。

他には、レシートも一緒に受け取ることを伝えます。持たせるお金は、万が一足りないということがないように少し多めにしますが、あまりお釣りが多くならないように考慮しましょう。

(3) 買うものと個数

何を買ってくるのか、いくつ必要なのかということを決めます。初めは簡単な方が良いので、1つにした方が良いでしょう。親が必要にせまられるおつかいにする必要はありませんから、子どもに馴染みがあり持ちやすい物にしましょう。間違って買ってくるという可能性もありますので、その日に使う必要がある物ではなく、なくても困らない物がいいですね。当然重い物も避けましょう。

(4) お金の受け渡し

子どものおつかいで意外と多いのが、品物を見つけレジでお金を払ったことに満足して品物やお釣りを忘れるということです。お釣りがない場合でもレシートを受け取る様に話し、品物を忘れないようにしましょう。レジ台の高さも意外と盲点です。一緒に行く時に一人でも対応出来そうかどうか、確認しておきましょう。それから、レジを中々離れられずに後ろに並ぶ人に迷惑をかけるということも避けたいですね。会計が終わったらすぐにレジを離れることを伝え、お店が比較的混んでいない時間帯を選びましょう。

(5) 困った時の対処方法

普段から練習していても不測の事態は起こり得るものです。小銭をばらまいてしまったり、目当てのものが見つからなかったり、ちょっとしたことでパニックになることも考えられます。困った時、分からない時は周りの大人に助けを求めてもいいということを伝えておきましょう。「聞いてもいいんだ」と思えることは安心感につながります。

筆者が子どもに頼んだ初めてのおつかいは年長の時で、マンション内のコンビニで切手を買うというものでした。マンション内とはいえエレベーターを2つ乗り、帰りはオートロックを解除する為のキー操作が必要なので本人にはちょっとした冒険でしたし、親としては車の心配がないので好都合でした。

おつかいから帰ってきた時はとても自信に満ちた表情だったのを覚えています。帰宅したらたくさん褒めた上でおつかいがどうであったか、やってみた感想などをたくさん話してもらい、しっかり聞いてあげましょう。一つ出来たらまた次は少しステップアップして、という様に成功体験をどんどん積み上げていきましょう。その一つ一つが自信となり達成感につながります。

一人で外出させることは心配もつきませんが、一生家にいるわけにはいきません。そしてやってみなければ何も身につきません。親にとっても新たな経験であると考え、積極的におつかいをやらせてみてください。思いもよらない子どもの成長を感じることが出来ますよ。

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