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私の人生の主役は私!2020年は「自分にOK」を出す働き方をしよう

  • 2020.1.16
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新しい年をすがすがしい気分で迎えていますか。時代が目まぐるしく変化して、働き方は多様化しています。なんだか置いて行かれているかも…と、焦る気持ちがあったとしても、情報に振り回されず、まずは自分と向き合って。人任せではなく、もっと自分らしくいきましょう!

人生の主役は自分だから自分にOK!を出して働こう

女性活躍推進という言葉に、違和感があるという声も聞こえてきます。人と比べると辛くなるばかり。納得して、自分に「OK」を出しながら前に進む3人に、自分らしく選択する方法を聞きました!

階段を一つずつ上がり、新しい扉を開けよう

名古屋工業大学

ダイバーシティ推進センター

特任准教授 博士(学術)

加野泉さん

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出典:シティリビングWeb
自分に足りないものを一つずつ埋めるように

「壁にぶつかって、次の作戦を考えるのが私の進み方」とは、大学で、ダイバーシティ教育を担当する加野泉さん。日本企業の正社員、派遣社員、外資系企業の正社員を経て、第2子妊娠中に大学院を受験。3人の子育てをしながら2017年に博士学位を取得し、現在に至ります。

就職氷河期世代で、20代は壁だらけ。新卒で入社した会社で味わったのは、自分の将来展望の甘さ。力不足を痛感しながら社会人生活を送る中、住宅の化学物質に対するアレルギーで体調が悪化してしまいます。

「仕事で自分がどうなりたいのかをしっかり考えたこともないまま会社を辞めることに。自己肯定感はボロボロだった」と話します。地元に戻り、療養をしながら、以前から足りないと感じていた英語の力を磨いてみることに。結果、TOEICの目標スコアに到達し自信につながります。派遣社員で実務経験を得た後、外資系メーカーに正社員として採用されました。

苦しい体験を通して、思考回路を変更

仕事は軌道に乗り、昇進を目前にして妊娠。産休・育休の前例がない中、社内の理解を得るところから始めます。「配慮」から、大きな仕事は回ってこなくなりました。

「登っていた階段の先の全ての扉に鍵がかかっているようでした。育休復帰後には名古屋支社が廃止に。転勤を打診されましたが、乳児を育てながらの単身赴任はできないと思いました」。

悩む中で見えてきたのが大学院で学ぶこと。「“子育て中に勉強しておけば、次に働くときにいい選択ができる”と、外国人の知人が背中を押してくれました。グローバル組織で、日常的に国際比較していたのがいきました」

「冷静に自らを見つめて足りない点を認め、そこを埋めたら次の選択肢が変わると思います。自分の人生だから、他人をうらやんでも、高すぎる目標を掲げても道は開けません。自分に足りないものを埋める努力を重ね、階段を丁寧に上がり、新しい扉を開けていきたいです」

生きやすくするために、視点を変えて!

ジオコス 取締役

民間学童ヒトノネ 代表

篠田花子さん

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出典:シティリビングWeb
視点を変えたら、居場所が見つかる

採用支援・広報物を手掛ける会社で、ディレクター、コピーライターを担当する篠田花子さん。新卒入社で社歴15年。第3子の産休が明けた2018年から取締役を務めます。週の数日出社し、後は在宅ワーク。もう一つの顔が、民間学童の代表として特色ある運営をします。時間を有効活用しながら毎日を過ごします。

「思いついたことは何でもやってみたい。石橋は叩かずに渡るから、気づいたら橋から落ちていることも。また転んだの?と、周りはあきれています(笑)」

新卒で勤め始めて数年後。東京支社を立ち上げる話が出ると、自ら手を挙げて初めての東京暮らしがスタート。学生時代から興味があった教育を、仕事をしながら大学院で学びます。20代後半に結婚・第1子を出産。修士号取得も果たしました。

大変そうな道は、満足感も大きい

「東京での育児は頼れる人が少なくて孤独でした。そこで、大学院で作ったのが、“さかさま母子手帖”です。時間の捉え方を少し変えることで、今をもっと大切に思えるというのがコンセプト。育児の“あと何日?”をカウントダウンしていくことで、子どもと、自分自身の成長を味わえるように」

30歳のときに家族で実家のある岐阜へUターンし、名古屋本社で時短勤務が始まります。大学院での学びや子育てを通して、仕事とは別の、「地域に還元したい!」という気持ちがわいてきました。3人目の育休を経て復職するとき、学童運営に挑戦したいと、社長に気持ちを正直に伝えました。そして役員として柔軟に働き、学童運営と両立することがかないます。

「会社の理解があり、恵まれた環境に感謝します。今は働き方、生き方を選べる時代。私は常に大変そうな道を選んで、その分傷は深いけれど、気づきや経験が多いことに満足しています。視点を変えれば、しなやかに生きやすくなります。Learning by doingで、自分が歩んできたキャリアを、どんどんアウトプットしていきたいですね」

自分が楽しい、人のためにもなる方法で

スノーピークビジネスソリューションズ

GIS事業部プロデュースチーム

シニアエンジニア

糟谷依子(かすやよりこ)さん

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出典:シティリビングWeb
みんなにメリットのある仕組みを考えることから

東京在住で、愛知県岡崎にある会社に出社するのは月1回。システムエンジニアの糟谷依子さんは、在宅ワーク中心で、週3日働くスタイルです。社内では、ワークライフバランスの挑戦者として、関わる人すべてが納得できる形で、今のスタイルを築きました。

システムエンジニアは中学生からの夢。大学の情報工学科でソフトウエア開発の楽しさを体感し、IT業界に就職します。「20代はバリバリ働いて稼ごう。30代になったらのんびりしよう」と人生プランを立て、名古屋で一人暮らしを始めますが、頑張りすぎて20代後半に体調を崩してしまいます。会社を辞めて実家に戻り、人生プランを立て直すべく、資格取得や婚活、就活などをしました。

「情報処理系の資格取得を目指して、やっぱりこれまでやってきた仕事が好きだと。それならば、バランスを取って働くことを最初から賛成してくれる会社で働こう。お金だけを目標に稼ぐのは大人じゃない。自分も楽しく、人のためにもなる仕事をしたいと、ゆっくり休んだことで分かりました」

自分のタイプに合った週3日在宅ワーク

入社したときは28歳。週5日勤務で働き始めました。バランスを取るつもりが頑張りすぎてしまう自分もいて、仕事も勉強も婚活もしたいけれど、時間が足りない…。1年間の調整期間を経て、入社6年目から週3日勤務に。

「業務は細かい案件が多く、お客様1社につき携わるのは開発と営業のペアがほとんど。スケジュールが調整しやすいこともあり、不安を一つひとつ解決しながら、みんなにとってもメリットのある仕組みを考え、今の働き方になりました」。

婚活が実り、理想の人と結婚して東京で暮らし始めた今も、これまでと同じく週3日勤務。在宅ワークで、ビデオ通話で朝礼夕礼を行い、メリハリをつけて働いています。

「遠隔でも、相手を思い、コミュニケーションを大切に。心技体が整った状態で、好きな仕事を今と変わらず、30年後もバランスよくいたいです」

自分のいいところを、いかす方法

「一期一会を大切に」。自らの可能性を信じて、どんな壁にも立ち向う勇気をもてるように、相談者の話を聴く金指朋代さん。変化が激しく、会社も変わっていく時代に、自分の価値を出し続けて働くには?

今、大切にしたいことを教えてくれました。

POINT1捉え方を変えて、目の前のことを懸命に

今、焦りを感じることがあるのだとしたら、それは変化の早さを体感できる環境にいるということ。大変なときは、大きく変われるときであり、自分の可能性を広げるチャンス。そんな風に、少し違う角度から、今の状況や、自分自身を捉えてみませんか。

「力を与えてくれる捉え方」ができれば、目にうつる世界も変わってきます。どんな経験も無駄ではありません。まずは、今、目の前のことに懸命に取り組みましょう。それは、必ず糧となり、あなたを成長させてくれます。

POINT2新しい出会いを広げ、自分を知ること

人との関わり、つながりは、人生の宝物です。いつも関わっていない人と関わる機会を、積極的にもちましょう。環境や立場の異なる人、自分と違う経験をもつ人との出会いは、あなたの価値に気づくきっかけとなります。そして、人と関わる中で、改めて見えてきた自分らしさや、これまでの経験を振り返る中で、喜びややりがいを感じたこと、大事にしたいことをじっくり考えてみましょう。

自分を知っていかせるポイントが分かれば、どんな仕事にも役立ちます。自分の可能性を信じて、自分らしさを惜しみなくいかしていってください。

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出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…

国家資格キャリアコンサルタント

2級キャリア・コンサルティング技能士

大学キャリア関連科目担当講師

金指朋代さん

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