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さーやの部屋【Vol.2 ヤーマン山﨑貴三代社長】“スゴイ”と噂のあのヒトをトコトン深堀り!

  • 2020.1.16
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本連載では、登場してくださる方のビジネス面だけでなく、パーソナルな魅力についても深堀りします! その方のお気に入りや縁の深い場所に三好がお邪魔して、ギリッギリのぶっちゃけトークで魅力をトコトン掘り下げ、他では読めないレアエピソードをお届けする所存!

今回登場していただくのは、ヒットアイテムを連発する、美容機器メーカーのヤーマン株式会社代表取締役社長の、山﨑貴三代さんです!

 ヤーマン株式会社 代表取締役社長 山崎貴三代
ヤーマン株式会社 代表取締役社長 山崎貴三代

ヤーマン株式会社
代表取締役社長
山﨑貴三代さん

1983年、ヤーマン株式会社へ入社。マーケティング部門、海外事業部門の責任者を経て1999年に代表取締役社長に就任。2006年発売のプラチナゲルマローラーが大ヒット! 「美容ローラー」という新たな美容のカテゴリーを創出した。さらに、「ミネラルコスメ」の日本初導入にも尽力。2015年に発売したRF美顔器「フォトプラス」はインバウンド需要も取り込みシリーズ累計200万台超のメガヒットアイテムに。さらに、市場を先取りしたユニークなヒット商品も連発。2018年に発売した「メディリフト」はそのユニークなルックスと高い機能性が大ウケし、SNSでも度々トレンド入り。一時は入手困難になるほど人気を博し、現在も話題沸騰中!

三好さやか
三好さやか

三好さやか

VOCEウェブサイト編集長。コスメや美容家電を実際に見て、試して、研究した熱量の高い記事&SNS に熱烈なファンを持つ美容アディクト。お酒好きが高じてワインエキスパートを取得したり、占いへの興味から玄人はだしの占い技術を持つなど、超多忙なのに多趣味というアクティブ人間! (@voce_miyoshi

地位やお金ではなく、仕事をする上で手に入れたいのは自由

三好さやか(以下、三好):今日はお忙しい中、ありがとうございます! 山﨑社長は、バリバリのキャリアウーマンだというお噂を聞いておりまして、今日は私のお仕事人生の指針となるようなお話を伺えるんじゃないかと、楽しみにして参りました!

山﨑貴三代さん(以下、山﨑):いえいえ、キャリアウーマンなんて。そんなこと全然ないんですよ。

三好:メディリフトをはじめとしたスターアイテムをたくさん世に送り出しつつ、ご自身も国内海外を問わず、精力的に飛び回ってらっしゃって。働く女性の憧れです! ちなみに山﨑社長は入社当時から「私は社長になる!」と心に決めてらっしゃったんですか?

山﨑:とんでもない! 若い皆さんにはピンとこないと思いますが、私が入社した当時って、男女雇用機会均等法ができてまだ2年で。その当時は女性が四年制大学を出ても、就職先は公務員か教師くらいしかなかった時代で。この法律ができたことで、少しは就職の間口が広がったけど、男性と同じように働くなんて難しい時代だったんです。お給料も違ったのよ。

三好:今の時代からは想像できませんね。VOCE編集部なんて9割が女性。男性の方がよっぽど肩身が狭そうなのに(笑)。

山﨑:でもヤーマンは、当時から給与も仕事のチャンスも男女平等という珍しい会社だったんです。当時の上司にそれを言ったら、「ウチは大企業じゃないからね。女性も男性も関係なく頑張ってもらわないとダメなんだよ」なんて言ってましたが(笑)。だけどいくらチャンスが平等と言っても、当時はまさか社長になるとは思ってはいませんでした。

三好:転機はどんな風に訪れたんですか?

山﨑:転機ってほどじゃないかもしれないけど、海外での仕事を経験したことは大きかった。当時アメリカのサンノゼというところに支社があったのですが、そこで、日本とはまた違うビジネスのやり方をイチから学べたことは、私の仕事人生に役立ちましたね。やはりまだまだ閉塞感のあった日本を飛び出して、大きな視点でビジネスを見れたから。まあ、最初は英語もろくに喋れなくて、苦労しましたが。

三好:そこで躊躇せず飛び込んだからこそ、今があるんですね。ちなみに忙しい日々の中で、仕事へのモチベーションってどんな風に保たれていますか?

山﨑:特に意識はしてないんですが、私にとって仕事を頑張る原動力って地位や名誉ではないんです。じゃあ何かっていうと、自由のため。例えば社長という役職であれば、どうしても実現したい仕事の案件の実現可能性は上がるでしょ? さらに、どこに住んで、何を食べて、何を着るのか。そして、どんな人と付き合うのか。結婚も含めてね。そういった自分の人生を自由に選ぶ力も、仕事を頑張ることで手に入れることができる。社長になってお金持ちになりたい、なれると思ったことはないんです。お金は、先ほど申し上げたような自由を得られるだけあればいい。正直言って今の時代、とんでもないお金持ちになりたいなら、社長になるよりもっと効率いい方法はたくさんあるもの。

三好:自由であること。それが山﨑社長にとってすごく大切な要素なんですね。

山﨑:自分の人生なので、全てを自分で選んで決めたいんです。他人に委ねて不自由な人生を送るなんて絶対にしたくない。メロドラマでヒロインが大事な場面で「あなたが決めて……」なんて、相手に判断を委ねるのが、子どもの頃から理解できなかったほど(笑)。委ねる、囚われるって、私にとっては禁忌なんです。

 ヤーマン株式会社 代表取締役社長 山崎貴三代
ヤーマン株式会社 代表取締役社長 山崎貴三代

動いてないとダメ。海辺でぼ〜っとするなんてストレスでしかない(笑)

三好:女社長と聞くと、きらびやかでセレブな私生活を思い浮かべる人も多いと思うのですが……。プライベートはどんな風に過ごされてます?

山﨑:私のルーティンを紹介すると、まず朝は6時に会社近くのジムに到着していますね。そしてそこが7時にオープンするまでの1時間、新聞を熟読します。そして7時になったらジムで20〜30分運動してからシャワーを浴びて8時半ごろ出社。そこからずっと仕事して、18時ごろ退社。

三好:なんという早起き! そしてストイックな毎日! 今日は疲れてるから二度寝したいとか、ダラダラしちゃおうとかは思わないんですか?

山﨑:思わないですね〜。それに上に立つ者として、朝からバタバタしていたり、不機嫌な顔で会社に行くのは違うかなと思うので。そのためのルーティンでもあるんですよ、これは。

三好:長いお休みの時にバカンスで海外に行ったりは?

山﨑:海外は仕事で散々行くので特に行きたいとも思わないんですよね。取引先の方からはよく、「せっかくここまで来たんだから、たまには観光名所でも見物したら?」なんて言われるのですが、私の気持ちとしては、仕事で来てるのだから滞在時間はまるごと仕事に使いたいんです。あとね、実はハワイとかのリゾートが大の苦手なんですよ。海辺でボ〜ッと本を読むとか、海を眺めるとか全然したいと思わないから。多分、やれと言われたらストレスを感じてしまうかも(笑)。

三好:温泉でのんびりなんてのも……。

山﨑:苦手ですね。せっかちなので、長風呂も苦手。常に動いていたいんですよ。止まっていることができないんです。

三好:私も同じタイプなので、お気持ちすっごくわかります! 私も何もしない状況っていうのがとにかくストレス。家にいてもどこにいても、仕事のアイデアを考えちゃいます。

山﨑:あら、私たち似た者同士だったのね(笑)。

 ヤーマン株式会社 代表取締役社長 山崎貴三代
ヤーマン株式会社 代表取締役社長 山崎貴三代

満点でなくていい。破天荒でいい。それこそが、女性の得意分野だから

山﨑:新入社員にもよく言うのですが、仕事っていつもアンテナを高くして、能動的でいないと面白いことに出会えないし、もし出会えたとしても気づけないのよって。編集者である三好さんのお仕事でもそうでしょう?

三好:まさしくそうです。面白いコトやモノ、人を探すのが私たち編集者の大事な仕事。そしてそれを発見できたときの喜びは何にも変えがたい。

山﨑:物を作るのも同じで、何を学ぶとかどんな技術を持っているかという前に、「これが面白いんじゃないか?」という閃きが大事。VOCE読者の若い人たちも、“面白い”を求めてアグレッシブになればいいのに。

三好:でも今は、失敗したくない、怒られたくない、目立ちたくないって人もすっごく多くて、なかなかアグレッシブになれない人も多い。

山﨑:最近の若い女性を見ていると、考えすぎて自分で苦しい環境を作ってる気がするんです。失敗したらどうしよう? なんて、考えてたって何も始まらない。実際に飛び回って、駆けずり回ることで拓ける道があるんです。失敗したっていいじゃない。そもそも一度も失敗しない人なんていないのだから。楽しい環境は、自分で飛び込んで作るものなんです。

三好:社長になって20年ですが、女性であることで、辛かったことや悔しかったことってあるんですか?

山﨑:ないですね。外から見たら、さぞ悔しかろう、辛かろうって状況はあったかもしれませんが、そんな風に感じたことがないんです。なぜなら、私って基本的に何があっても「ま、いっか」と思ってしまう人間なんですよ。「〜のせいで」なんて思わない。でもね、この気質、私だけでなく女性なら誰もが持っているんだと思います。女性って男性よりずっと、突破力があるの。柔軟に対応するのが得意だから。まだまだ日本社会には確かに男性優位な部分もあります。でもだからこそ、それを逆手に取って大胆な提案をしたり、リスキーな挑戦をすればいいのです。みんなね、優等生である必要はないし、100点満点の働き方をしなくてもいい。破天荒でいいんです。

三好:山﨑社長のような人の下で働く社員の方たちはみんな、幸せですね。今日は元気をたくさんいただきました。

FROM さーやの一問一答!
Q.座右の銘は?

A.自立自存。人は社会の中で支えあって生きていくものですが、お互いが等しく支え合うためには、まずは自分が自立できてこそ。

Q.美しいと思う女性は?

A.たくさんいますが、中でも素晴らしいと思うのは林真理子さん。年齢を重ねるごとに進化する生き様が本当に素敵。

Q.休日は何をしていますか?

A.ヤーマンのお店をチェックしに行きます。変装しているつもりはないのですが、普段と全然違う格好なので、私だとほぼ気づかれません。それをしない日は今回みたいに人前に出る機会もあるので、ヘアサロンやストレッチへ。

Q.好きなお酒は?

A.赤ワイン。チリやアルゼンチンのワインが好み。とは言え、うんちくを学んだり、ワインセラーを作るなどの手間暇はかけません。あくまでも、純粋に、味を楽しみます。

Q.出張中の飛行機の中では何をしてますか?

A.読書が多いです。ビジネス関係の本を読むことが多いですね。

社長の溺愛アイテム
メディリフト
メディリフト

左から、メディリフト アクア ¥35000メディリフト ¥25000/ヤーマン

医療現場でも使われているメディカルシリコーンマスクでたるんだフェイスラインをキュッと引き上げ、本来“あるべき”、または“あって欲しい”位置へとホールド。その状態のまま独自のEMSで表情筋へとアプローチすることで、すっきりフェイスに。完璧にハンズフリーのため“ながら”で使えるのも嬉しい。そのユニークなルックスと高い機能性はSNSでも常に話題!

「この製品には、すごいテクノロジーが詰まっているのだけど、それと同時に発想もデザインも斬新で面白いでしょう? そこが自慢です。メディリフト アクアはお風呂でも使えるのですが、せっかちで長風呂はしないので、もっぱらお部屋で愛用中(笑)」(山﨑社長)

三好編集長に装着方法をレクチャーしてくれるおちゃめな山﨑社長。
三好編集長に装着方法をレクチャーしてくれるおちゃめな山﨑社長。

三好編集長に装着方法をレクチャーしてくれるおちゃめな山﨑社長。

取材を終えて

取材の間ずっと、山﨑社長のバイタリティに圧倒されっぱなし! ものすごくデキる女性なのに、おちゃめでユーモアもあって……。あんな女性に憧れます。これからの日本のこと、そして女性が働くということに対して、ものすごく真剣に考えてらっしゃる姿勢にも感動。もう、なにがしかの選挙に出馬して欲しい! 私、ウグイス嬢に立候補して全力で応援しますので(笑)。彼女が政界進出したら、日本がいい方向へと変わる予感がした取材でした。

今回お邪魔したのは……

ヤーマン Face Lift Lesson スタジオ

自分自身で美しさを手に入れる、美容機器を使ったフェイス専門のレッスンスタジオ。ヤーマンの美容機器を使った専門のトレーナーによるレッスンを通じて、「美人づくりのメソッド」を身につくと話題に。

ヤーマン Face Lift Lesson スタジオ
ヤーマン Face Lift Lesson スタジオ

住所:東京都中央区銀座1-8-19 キラリトギンザ3F
TEL:03-6264-4484(直通)
営業:11:00〜20:00(キラリト銀座に準じる)
無休(1月1日は全館休館)
https://www.ya-man.com/brand/yaman/service/face-lift-lesson/

撮影/金栄珠 取材・文/中川知春


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