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コスパ良し! 粋な鮨屋で食す“おまかせコース”とは?

  • 2020.1.14
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レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『鮨 おにかい』のおまかせコースです。

一度は経験したい高級鮨屋のカウンター席。でも、都心だと予算2万円が相場(銀座は3万円以上)。これじゃ、一生縁がない? いえいえ、最近はコース1万円を切る店がポツポツ出てきている。昨年11月、中目黒にオープンした『鮨 おにかい』は、写真のおまかせコース9000円。いったいどんな店なのか? さっそく行ってみた。

中目黒商店街から路地を入ったところ。昭和の雰囲気を残す長屋を改装した建物だが看板が見当たらない。思い切って扉を引くと階段があるので靴を脱いで2階へ。すると何ということでしょう。そこにはカウンター10席の粋な鮨屋が! 驚きは佇まいだけでなく、鮨にも。古典的な江戸前鮨に「くずし鮨」を加えているのが特徴だ。マグロの赤身漬けにこのわた(ナマコの内臓の塩辛)を忍ばせたり、煮鮟肝を軍艦巻きにする。極めつきは海老天のり巻き。実は同経営の1階『天麩羅 みやしろ』から、海老天を絶妙のタイミングで用意し、手巻き鮨で手渡す。そして鮨ネタの王者・マグロは、スタッフでいろいろ食べ比べてアイルランド産をチョイス。食べてみると脂が上品。味もしなやか! 何より中トロ、赤身、手巻きとたっぷり使うから印象深い。マグロもくずし鮨も堪能して、このお値段は、うれしい!

握り&手巻き15カンと玉子焼きに、つまみ3品(写真左上から右へ、もずく、菊花のお浸し、銀杏の塩煮)がついて¥9,000。(握りは左上から右へ、中トロ、平目昆布締め、赤身漬け このわた、スミイカ。左中から右へ、塩〆したブリ、赤貝、サワラの炙り、アジ、筋子。左下から右へ、毛ガニ、煮鮟肝の軍艦巻き、小肌、穴子、玉子焼き。右上はマグロ巻き、右下は『天麩羅 みやしろ』の海老天のり巻き)。水ボトルは奥会津の天然水¥1,000。

鮨 おにかい 東京都目黒区上目黒2‐18‐11‐2F TEL:03・3714・9888 18:00~23:00(21:00最終入店) 月曜休

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。

※『anan』2020年1月15日号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子

(by anan編集部)

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