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藤木直人演じる“不埒な男”と妻、愛人たちの攻防…太宰治遺作をベースにした“その先の物語”が開幕!

  • 2020.1.12
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生瀬勝久が演出を務め、藤木直人、ソニンらが出演する「KERA CROSS」シリーズの第2弾公演「グッドバイ」が初日を迎えた
撮影:引地信彦

「KERA CROSS」シリーズの第2弾公演「グッドバイ」が1月11日に東京・かめありリリオホールで初日を迎え、演出の生瀬勝久、キャストの藤木直人、ソニンからメッセージが届いた。

【写真を見る】藤木直人演じる“不埒な男”と妻、愛人たちの攻防が始まる!

太宰治の遺作小説をベースにしたラブコメ作品

演劇界をけん引する劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)による過去の名作戯曲を、才気あふれる演出家たちが新たに創り上げるシリーズ「KERA CROSS」。

「グッドバイ」は、太宰治が新聞連載を予定し13回分まで書きながらも、入水自殺を受けて絶筆となった未完の遺作小説「グッド・バイ」をベースに、KERAが全く新たなドラマを紡ぎ出した、KERA初のラブコメ作品だ。

原作では描かれなかった“その先の物語”を、太宰からバトンを継いだKERAが見事に描き切った、スピーディーでロマンチックな“恋愛狂騒劇(スクリューボール・コメディー)”となっている。

終戦直後の東京で珍騒動が展開

物語の舞台は、終戦直後の東京。混乱期の中、田島周二(藤木)は、文芸雑誌「オベリスク」の編集長という顔とは裏腹に、闇商売で大儲けし、妻(真飛聖)や娘たち(MIO、YAE)を地方に疎開させたまま、何人もの愛人を渡り歩くという不埒な放蕩生活をしていた。

しかし、そんな田島も愛人たちとの関係を清算し、妻子を東京に呼び寄せようと思い始めたものの、うまい方法が見つからない。そんな折、文士の連行(生瀬)がある策を田島に提案する。それは愛人たちのもとに、とびきりの美女を「妻」として同伴し、関係を諦めさせる、という奇策であった…。

田島はその策を実行すべく、ひょんなことで知り合った女・キヌ子(ソニン)に、「妻」役を頼み込むが、キヌ子は無類の大喰らいで怪力、がめつい女で、何かと金を要求してくる。この2人が、愛人たちを訪ね歩き、どのような顛末が待っているのか…。

個性あふれるキャラクターたち

舞台上には、眼前に広がる原稿用紙。そして“原稿用紙”が開くと、その奥には色彩鮮やかな別世界が広がり始め、まるでパノラマのよう。生のバイオリン演奏(杉田のぞみ)が、時にドラマティックに、時に抒情的に劇場を包み込む。

この作品は、1人1人の登場人物が個性にあふれ、魅力的なことも大きな見どころの1つ。一見、優男でそつがなさそうに見え、その実、常人とはかけ離れた倫理観の持ち主である田島という男を、藤木は絶妙な多面性で表現。彼が放つ不思議な魅力によって、不道徳な田島が不思議とチャーミングに見えてくる。

ソニン演じるキヌ子は、言動が粗野な中にピュアさと人情味をのぞかせる。キヌ子のたくましさは、終戦間もない混乱期に東京で力強く生きた人々の空気を運んでくるようだ。

真飛演じる静江は、田島というやっかいな男の妻として、また、幸子(MIO)と福子(YAE)というかわいらしい娘たちを持つ母としての、酸いも甘いもかみ分けた度量の深さを感じさせる。

大櫛役・朴ろ美は、医者としての冷静沈着さと、その奥に見え隠れする田島への思いを、口跡鮮やかに演じる。

美容師の青木(能條愛未)、挿絵作家の水原(長井短)、百姓の娘・よし(田中真琴)という、愛人それぞれの個性も際立ち、1人1人と田島、キヌ子が絡む“攻防”は目が離せない。

男性たちのキャラクターも必見で、オベリスク編集部員・清川(入野自由)の仕事への情熱と田島への崇拝はどこまでも熱く、挿絵作家・水原の兄・健一(小松和重)は妹を気遣う優しい兄でありながら危うさをはらみ、そして“偽装妻”企ての張本人、文士・連行の人を食ったような軽薄さも油断ならない。

この人々がどのようにドラマの渦を創り出すのか。また、この作品では多くの俳優が本役以外にもいくつかの役を演じており、そのキャラクターたちも見逃せない。

演出、連行役:生瀬勝久コメント

KERA CROSSに参加するに当たり、KERAさんの作品の中で、1番好きな戯曲である「グッドバイ」を演出できるなんて、プレッシャーよりも、心踊る方が優っています。

素敵なキャスト、最強のスタッフがそろいました! 劇場でお待ちしております。

田島周二役:藤木直人コメント

太宰治さんから始まって、KERAさんが後に書いたものを、生瀬さんが演出する、こんな豪華なリレーはないと思いますし、単純に楽しめる、笑える作品なので、令和になって初めて迎える新年の笑い初めに、ぜひ「グッドバイ」を選んでほしいと思います。

永井キヌ子役:ソニンコメント

稽古場で作ってきた空気を、劇場で、いよいよ今度はお客さまと共に作って行くときが来たと興奮しています。短い時間で、カンパニーみんなで切磋琢磨してきた稽古時間は、たくさんの旅をしてきました。

個性あふれるメンバーが繰り広げる「グットバイ」の世界を、これから各地周るその日のお客さまに寄り添い、ご堪能していただけるように演じてまいります! お客さまと笑って、温かい時間を共に作りたいです!(ザテレビジョン)

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