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ゴールデン・グローブ賞2020の注目ポイント10を徹底解説!

  • 2020.1.6
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現地時間2020年1月5日に開催される第77回ゴールデン・グローブ賞の授賞式。ゴールデン・グローブ賞をもっと楽しむために、今回注目すべき10のポイントをピックアップ!(フロントロウ編集部)

Netflixが34ノミネートで最多

画像: Netflixが34ノミネートで最多

2020年のゴールデン・グローブ賞は、配信サービスからのノミネーションが多く、Netflixオリジナル作品からのノミネートは、映画とTVシリーズあわせて34のノミネーションとなった。

とくに、アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンが主演の映画『マリッジ・ストーリー』は最多6ノミネート、マーティン・スコセッシ監督の映画『アイリッシュマン』は5ノミネート、映画『2人のローマ教皇』も4ノミネートと、どれも受賞候補として見過ごせない作品ばかり。

『ジョーカー』は4ノミネート

画像: ©DC COMICS/DC ENTERTAINMENT / Album/Newscom
©DC COMICS/DC ENTERTAINMENT / Album/Newscom

2019年に社会を賑わせた映画の1つ『ジョーカー』は、作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞の4つにノミネート。本作品は、アメコミ映画で初めて国際的な賞であるヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞に輝き、アメリカでの興行収入も約1,100億円(10億ドル)を突破し、R指定映画としては世界No.1の記録を打ち立てた。日本でも343万人もの観客動員数を誇る『ジョーカー』の運命やいかに。

アップルTV+作品は初登場で初ノミネート

画像: ©Media Res/ Echo Films/ Hello Sunshine / Album/Newscom
©Media Res/ Echo Films/ Hello Sunshine / Album/Newscom

動画配信サービスのアップルTV+は、2019年11月から配信が始まったばかりのサービス。それにもかかわらず、ドラマ『フレンズ』で共演したリース・ウィザースプーンとジェニファー・アニストンが制作総指揮と主演を務めた『ザ・モーニングショー』は主演女優賞や作品賞に堂々ノミネート。なんと本作で2人のギャラは1話あたり2億2,000万ドル(200万ドル)だったというから驚き。

女性監督は監督賞に1人もノミネートされていない

画像: ©SCOTT RUDIN PRODUCTIONS / Album/Newscom
©SCOTT RUDIN PRODUCTIONS / Album/Newscom

2020年のゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が発表された時に話題になったのが、監督賞のみならず、作品賞や脚本賞にも女性監督の作品が1つもないこと。今年は、グレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』、オリヴィア・ワイルド監督の『ブックスマート』、ローリーン・スカファリア監督の『ハスラーズ』など、有力候補とされる女性監督が数多くいた。

ちなみに、ゴールデン・グローブ賞76年の歴史の中で監督賞にノミネートされた女性監督はたった5名。その中で実際に賞に輝いたのは、バーブラ・ストライサンドの1名だけとなっている。

『マリッジ・ストーリー』と『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』の監督はパートナー

画像: 『マリッジ・ストーリー』と『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』の監督はパートナー

『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバック監督と『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ監督は公私ともにパートナー。2013年には映画『フランシス・ハ』でノアが監督、グレタが脚本を務め、2019年には第1子を設けるなど、順風満帆。

今回のゴールデン・グローブ賞でノアの『マリッジ・ストーリー』は6部門、グレタの『若草物語』は2部門ノミネートし、主演女優賞では互いの作品の主演女優であるシアーシャ・ローナンとスカーレット・ヨハンソンが直接対決となる。

メリル・ストリープは史上最多34回目のノミネート

画像: ©HOME BOX OFFICE (HBO) / Album/Newscom
©HOME BOX OFFICE (HBO) / Album/Newscom

ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』から助演女優賞にノミネートされたメリル・ストリープは、なんと34回目のノミネート。このノミネート数は、男優・女優共に史上最多。

メリルがこの役でゴールデン・グローブ賞を獲得した場合、アワードで10回目の勝利となる。これまでに、映画『プラダを着た悪魔』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などで受賞経験がある。

ポール・ラッドは初めてのノミネート

画像: ポール・ラッドは初めてのノミネート

マーベル・コミックス映画『アントマン』などで有名なポール・ラッドは、『僕と生きる人生』でゴールデン・グローブ賞のコメディ/ミュージカル部門の主演男優賞に初ノミネート。まさか自分がノミネートされるとは思っていなかったポールは、発表から少し経ってから人に教えられたと、米Hollywood Reporterに明かし、非常に嬉しそうな様子を見せた。

政治的なものより、個人的なドラマのほうが人気の傾向

画像: ©DREAMWORKS / Album/Newscom
©DREAMWORKS / Album/Newscom

今年のノミネート作品の傾向は、政治的な物よりも内省的・個人的なものが多い。2019年のゴールデン・グローブ賞は、『ブラックパンサー』や『バイス』、『ブラック・クランズマン』など、政治的な側面を持ち合わせる作品のノミネートが目立ったが、2020年は『1917 命をかけた伝令』のような伝記モノや『マリッジ・ストーリー』のように、個人的な心情を表現した作品が多い。

『ジョジョ・ラビット』の主人公は史上最年少ノミネート

画像: 『ジョジョ・ラビット』の主人公は史上最年少ノミネート

コメディ/ミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされたローマン・グリフィン・デイビスは、2020年のノミネーターの中では最年少の12歳。監督のタイカ・ワイティティが一目ぼれしたというこの少年は、この作品が映画初主演。映画監督のベン・デイヴィスと脚本家のカミーユ・グリフィンというエンタメ一家の息子であるローマンは、見事トロフィーを手にすることはできるのか。

司会のリッキーは毒舌で有名

画像: 司会のリッキーは毒舌で有名

2020年のゴールデン・グローブ賞で司会を務めるのは、イギリス出身のコメディアン、リッキー・ジャーヴェイス。リッキーは有名ドラマ『ジ・オフィス』原案・監督・脚本を務めたマルチな才能の持ち主で、驚くほどによく回る達者な毒舌が持ち味。ゴールデン・グローブ賞の司会は通算5度目となるが、2011年に司会を務めた際は受賞者の多くに辛口コメントやブラックジョークを言いすぎて、永久追放になったとウワサが流れることがしばしば。今回の出演に関し主催者側は、何が起こるか分からないリッキーのパフォーマンスに期待を寄せていると発表している。

2020年のゴールデン・グローブ賞は、現地時間の1月5日に授賞式が開かれる。(フロントロウ編集部)

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