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毛玉だらけのニット、着てない?覚えておきたい ニットの毛玉対策

  • 2019.12.30
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ニットは、どんなにデザインが素敵でも、どんなに高価なものであっても、毛玉だらけではその価値は半減。かといって、間違った方法で毛玉を取ってしまうと、ニットを傷めてしまう可能性も。そこで、お気に入りのセーターやカーディガンなどについた毛玉を上手に取る方法、毛玉がつきにくくなるお手入れ方法をご紹介します。

そもそも毛玉ができる原因って?

どんなに丁寧に扱っていても、気づくとできているニットの毛玉。その対策をする前に、まずは毛玉ができる原因や、毛玉ができやすい素材を知っておきましょう。

毛玉ができる原因

毛玉ができる原因は「摩擦」です。主に、以下のようなシチュエーションが考えられます。

・洗濯時に、洗濯機の中で衣類同士がこすれる
・着用時に腕を動かすことで脇や袖などがこすれる
・椅子などの背もたれや、肘置きとこすれる
・ショルダーバッグやリュックなどのベルトがこすれる

こうして見てみると、毛玉のできるシチュエーションは、特別なことではなく日常的に起こること。ですから、毛玉が全くできないようにするのは難しいのです。

毛玉ができやすい素材

次に、毛玉ができやすい素材について。毛玉は、服の表面が摩擦などの影響を受け、繊維の先端が毛羽状になり、それらが絡み合うことでできてしまいます。比較的強度が低い繊維にできた毛玉は、自然に取れていくのですが、強度のある繊維は、服の表面にいつまでも絡みついていて取れないため、どんどん毛玉が増えてしまうのです。そのため、以下の合成繊維のような強度の高い素材は、毛玉ができやすいと言えます。

・アクリル
・ポリエステル
・混紡糸(アクリルと綿、ポリエステルとウールなど)

毛玉を取る方法とコツ

毛玉が気になると、ついつい手でつまんで取り除きたくなりますが、間違った方法で毛玉を取ると、繊維を傷めてしまうことも。服を長持ちさせるためにも、これからご紹介する正しい方法で慎重に毛玉を取りましょう。

・ハサミを使う

たくさんできてしまった毛玉を、一つひとつハサミで切っていくのは手間がかかりそうです。でも、衣類のプロであるクリーニング店などが推奨するのがこの方法。間違って生地を切ってしまわないように、浮かせた毛玉の下に刃を入れて、毛玉だけを切り落としていきましょう。目立つ大きな毛玉を取るのなら、この方法が一番です。

・T字カミソリを使う

毛玉のできてしまった服を平らな場所に広げ、T字カミソリを滑らせていきます。その際、カミソリの刃を強く当てると、毛玉のない部分を傷つけてしまうので、優しく丁寧に、毛玉のある部分だけを撫でるようにします。カミソリは、切れ味の良いものを使うようにしましょう。

・毛玉取りブラシを使う

クリーニング店では、毛玉を取るのに専用のブラシを使うところも多いそうです。最近ではクリーニング店が監修した専用ブラシをインターネットなどで購入することができるので、1本持っておくと便利です。
使う際は、服を平らなところに広げ、ニットの編み目の向きに沿ってブラッシングします。力を入れすぎると、生地を傷めてしまうので、優しく丁寧に行いましょう。

・電動式の毛玉取り器を使う

一度にたくさんの毛玉を取ることができる電動式の毛玉取り。ただし、安価なものだと、生地を傷めてしまうことがあるので、2,000円~3,000円ほどのものを選ぶことをおすすめします。また、毛玉が取れないからといって、機械を生地にぎゅうぎゅう押し当てるのは絶対にやめましょう。間違って、生地に穴をあけてしまう可能性があります。浮かせた毛玉に毛玉取り器を軽く当てて、慎重に取っていきましょう。

毛玉をできにくくする対策・お手入れ方法

毛玉は洋服の繊維が絡まってできたものですから、本来は服の一部。そのため何度も毛玉取りを繰り返していると、生地が薄くなり劣化の原因にもなります。ですから、一番いいのは、できるだけ毛玉ができないようにすること。そこで、ここでは、毛玉ができにくくなる方法をご紹介します。

・着用後のブラッシング

毛玉ができる原因でご紹介した通り、繊維の毛羽が絡まると毛玉になります。そこで、ぜひやって欲しいのが、専用ブラシでのブラッシング。着用後に、すぐにブラッシングをすると、毛玉になる前の毛羽立ちを抑える効果が。また、絡まって毛玉になりかかっている繊維をほぐす効果も。ブラシは、きめの細かい豚毛などのものを使い、ニットを傷めないように優しく丁寧にブラッシングしましょう。

・続けて同じニットを着ない

いくら気に入っているからといって、着る回数が多くなると、その分摩擦の影響を受け、毛玉ができる可能性が高くなります。1日着たら、数日休ませることが大切です。

・自分に合ったサイズを着る

サイズが大きすぎても、小さすぎてもニットがこすれて毛玉ができる可能性が高くなります。買う時には試着をして、身体に合ったサイズを選ぶようにしましょう。

・自宅で洗う場合は洗濯ネットを使用する

「水洗い可」の表示があるニットを洗う場合は、必ず洗濯ネットを使いましょう。その際、1枚の洗濯ネットにつきニットは1枚。複数のニットを入れると、せっかく洗濯ネットを使ったのに、ニット同士がこすれて毛玉の原因になります。また、洗剤はおしゃれ着用の洗剤を使って、洗濯機もおしゃれ着モードで洗うようにしましょう。

・特にお気に入りのニットはクリーニングに出す

高価なニットや、特にお気に入りで長く着たいニットは、プロの手に任せるのが安心です。クリーニング店によっては、お願いすると毛玉取りをしてくれるので、事前に聞いてみるといいでしょう。

ニットを長持ちさせて、おしゃれを楽しみましょう

いくら高価なニットを着ても、素敵なコーディネートをしていても、毛玉のついたニットを着ていたのでは、おしゃれに見えません。ニットは、きちんとお手入れをすればするほど長持ちします。毎日のちょっとしたひと手間や、洗濯の仕方で、お気に入りのニットを長く楽しむことができます。正しいお手入れをして毛玉のない状態を保ち、おしゃれを楽しんでくださいね。

writer / さっこ photo / Shutterstock

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