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身体を冷やさない食べ方

  • 2019.12.26
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寒さの厳しい時期になり、インフルエンザや風邪が流行りやすい季節です。マスクやうがい、手洗いをしてウイルスの侵入を防ぎ、寒さから身を守り、身体を温め体力を養う食事を心がけましょう。

身体の冷えは、外気の影響の他、ホルモンバランスの乱れやストレスによる自律神経の乱れが原因で起こる事もあります。

生理不順、生理痛、腰痛、不妊症などにつながるといわれますので、軽視は禁物です。

むやみに水分をとらない

水分をとり過ぎると、体温が低下し新陳代謝が悪くなり身体を冷やす他、消化力を低下させたり、浮腫み(むくみ)に繫がります。適度な湿度が保たれ、活動量が少ない時は、水分のとり過ぎに気を付けましょう。

ちなみに緑茶やコーヒーより、紅茶の方が身体を温め、お酒は日本酒、焼酎、赤ワインなどが身体を温めるとされていますが、アルコール類は、胃腸に熱を加え末端を冷やす原因となるのでほどほどにしましょう。

加熱する

食べ物には、身体を冷やす作用の食品がありますが、加熱する事でその作用が多少弱まります。身体の冷えを感じている時は、加熱する事や温かいものを摂るように意識しましょう。

ただし、熱を加えると食品が持つ酵素や栄養素が失われます。スムージーやサラダなど生で摂取する時は、食材を冷蔵庫から早めに出して常温にし、身体を温める作用のある根菜や、にら、にんにく、生姜などの香味野菜や、唐辛子、シナモン、胡椒、山椒などのスパイスを少量加えると良いでしょう。

食べ過ぎは体温を低下させる

食べ過ぎると、消化活動の為に血液がたくさん胃腸に集まり、筋肉やさまざまな臓器への血流が不足し、体熱の産出が十分に行われなくなり、体温が低下し冷えを招きます。

自らの消化能力を上回る量を食べ、消化器系を酷使すると、胃腸に熱を持ちやすくなります。

特に甘い物や、炭水化物、アルコール類は胃腸に熱を与え、末端冷え症を引き起こします。

口の周りに吹き出物が出ている時などは、胃腸がお疲れ気味のサインです。食べ過ぎを控える事は、末端冷え症を改善するだけでなく新陳代謝が上がりウエイトコントロールやダイエットにも繫がります。

夕食を21時までに済ませたり、就寝3時間前は食べ過ぎないようにすると良いでしょう。

良く噛む事は、消化を促しますし、時間をかけて食べる事は、脳の中枢神経が正常に動き満足感を与えるので、食べ過ぎを防いでくれます。

室内は、暖房がきいていて寒さにさらされる機会は少なくなりましたが、体温や水分を調整する器官は衰えてきているので上手にコントロールしましょう。

また、体温調整をしやすい衣服を身に着けたり、室温を高すぎないように設定し、時には戸外に出て運動やウォーキングするなど、自力で寒さに対応できる体力と筋力を養う事も大切です。

管理栄養士 宮本そのみ

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