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シャーリーズ・セロン、トランスジェンダーの子供の親として「世界に知ってほしいこと」を語る

  • 2019.12.26
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トランスジェンダーである息子を持つシャーリーズ・セロンが、親として世間に伝えたいことを明かした。(フロントロウ編集部)

第1子がトランスジェンダーであるシャーリーズ

LGBTQ+コミュニティのサポーターとして知られ、過去には「アメリカですべての人が結婚できる権利を持つまで、自分も結婚しない」と公言していた俳優のシャーリーズ・セロンは、2人の子供を育てている。

画像1: 第1子がトランスジェンダーであるシャーリーズ

シャーリーズの第1子であるジャクソンちゃんは、身体的には男の子。しかし3歳の頃に、自分は男の子ではないとシャーリーズに伝えていたことが、今年2019年の初めに親であるシャーリーズによって明らかにされた。

シャーリーズは当時、「今は美しい娘が2人いるってこと」とだけ話したけれど、それから数ヵ月後に応じた米Pridesourceのインタビューで、ジャクソンちゃんがトランスジェンダーであることを明らかにした理由を明かした。

「母親として、みんなが彼女に適した代名詞を使ってくれるとありがたいと知らせることが重要だと思ったの」
画像2: 第1子がトランスジェンダーであるシャーリーズ

現在はまだ幼いジャクソンちゃんだけれど、彼女が成長した時に間違った代名詞である“彼”を使われることは、ジャクソンちゃんを傷つけると考えていることを明かしたシャーリーズ。シャーリーズ自身もまた、今でもプレスではたまに間違えて“彼”を使ってしまうことがあるという。しかし、「それは彼女の気持ちを本当に傷つける。そんな母親にはなりたくない」と誓うように語った。

代名詞を「選ぶ」人が増えている

身体的な性別によって「彼/彼女」と割り当てられる代名詞は、ジャクソンのように身体の性と心の性が一致しないトランスジェンダーの人々や、男か女という2つだけの性別に縛られないジェンダーを選ぶノンバイナリーの人々には、本人の望まないカタチで使われることもある。

ジャクソンのように心と合った代名詞を選ぶ人もいれば、性別に関係なく使えるTheyを選ぶ人も増えており、代名詞は選べる時代へとなりつつある。

それを表すように、英語辞典であるウェブスター辞典で知られる米出版社メリアム・ウェブスターは、今年2019年を表す単語を選ぶワード・オブ・ザ・イヤーに、この「They」を選んだ。

受け継がれるシャーリーズ家の教育方針

枠にとらわれないことを重要視するシャーリーズは、「人生の物事は、私たちのために紙に書かれてはいない」と語る。人生を通して経験することを大切にしてきたというシャーリーズは、母親が自分にしてくれたことに感謝しているという。

画像: シャーリーズと母親。
シャーリーズと母親。

シャーリーズの母親はいつも、「何が良いか自分自身で探ってきなさい。あなたには私になってほしいわけじゃない。自分が求めるものが何かを探してきなさい」と語り、自分が正解だと思ったことを教えるのではなく、シャーリーズに自分自身の正解を見つけにいくよう教えたという。

現在は、自分も2人の子供の母親という立場になったシャーリーズ。もちろん自分の子供たちが枠にとらわれないように育てているそうで、「下の娘は3人の男の子、そして2人の女の子と5回結婚するって言ってる。娘がそう考えられる自由を持っていることが素晴らしい」と話した。(フロントロウ編集部)

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