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私と母のこじれた親子関係が変わったのは…【母親が大嫌いだった私が「親になって知ったこと」 Vol.4】

  • 2019.12.22
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人生投稿サイトSTORYS.JPで、人気のストーリーの漫画化第2弾。母親が嫌いだった私が「親になって知ったこと」のお話です。
作画:渋谷さえら 原作:村上 奈美前回からのあらすじ
中学生時代~あんたなんて産むんじゃなかった!と言われたことは鮮明に覚えている



そして私は18歳になった。


「あんたはいつも親のことを馬鹿にしている」

していたのかもしれない
自分のことだけを考えている両親を確かに軽視していたと思う。

私たちは歩み寄ることのないまま…私は家を出た




家を出てしばらくはほとんど連絡をしなかった。
大学が楽しかったし、友だちといるほうがよっぽど充実していた。


「あんたが帰ってくると家が汚れる」
悲しかった。事実そうだったのかもしれない、でもやっぱり顔をみていきなりそう言われると悲しかった。


そして、そこから

母は仕事の人間関係で失敗した。
母は落ち込んだ。初めての挫折だった。



東京でふらふらしていた私に、しょっちゅう電話がかかってくるようになった。それくらい母の心は弱っていた。
今なら、話ができるかもしれない…。

「東京においでよ、気晴らしにさ」

今までは、私の言葉はいつも母の耳には入っていなかった。
「こうしようよ」という提案はいつもスルーされていたのに…





「…そうね、そうしてみようかな」

普通の親子だったら何気ない、普通の会話だ。

だけど私は、私と母の距離感が変わるのを感じた。
母は、初めて私を一人の人として接してくれたのだ。21歳の時だった。



友達のこと、学校のこと、父のこと、おばあちゃんのこと、彼氏のこと、昔のこと、悲しかったこと、嫌だったこと、嬉しかったこと…たくさん話をした。

もちろん途中で喧嘩も何回もした。何回も何回も何回もした。

一度だけ、どうしても許せなくて、互いに首を絞めたことまである。

それくらい親子関係をこじらせていたんだ。

2人で泣きながら謝った。
謝れてよかった、話ができて本当によかったと思った。


長い長い時間がかかったけれど、反抗期だった時の自分に、今の状態を教えてあげたい。

大丈夫だったよ、お母さんは、また私を見てくれたよって…


(次回…シングルマザー編は12/22 7:00公開予定です)

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