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<12月25日(水)~30日(月)上演>三上市朗主演舞台「だから、せめてもの、愛。」家族の絆を問う“新しい余命モノ”

  • 2019.12.21
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 第3回公演「だから、せめてもの、愛。」
KADOKAWA

【写真を見る】主演の三上市朗ら出演者が勢ぞろい!

12月25日(水)~30日(月)に、三上市朗が主演を務める舞台「だから、せめてもの、愛。」が下北沢・「劇」小劇場で上演される。

個人ユニット「TAAC」とは?

同作品は、タカイアキフミが主宰・作・演出をつとめる個人ユニット「TAAC」(読み:たーく)の第3弾作品。

TAACは、「妥協なく創造・共創する集団」として2018年に大阪で立ち上げ、同年4月に第1弾公演「正義姦」では関西小劇場としては異例の2週間のロングラン、9月に第2弾公演「を待ちながら。」では七味まゆ味(柿喰う客/七味の一味)と山崎彬(悪い芝居)の二人芝居を東京・大阪2都市で上演するなど注目のユニットだ。

家族の絆を問う“新しい余命モノ”を描く第3弾公演となる「だから、せめてもの、愛。」で本格的に東京進出を目指す。同公演のキャストには、映画・テレビなどでも活躍しKERA・MAP「キネマと恋人」にも出演の三上市朗、劇団「ファントマ」の看板女優を12年務め退団後も関西小劇場の怪女優として東京でも活躍する美津乃あわ、主宰するmonophonic orchestraでの作・演出のほか外部での作・演出も多数の須貝英、ハイバイ・五反田団・月刊「根本宗子」など大小の劇場を問わず活躍する用松亮、iaku作品でも常連の劇団赤鬼の橋爪未萠里、柿喰う客の加藤ひろたか、KAKUTAの森崎健康、アマヤドリの塚由祈子らが名を連ねる。

【写真を見る】主演の三上市朗ら出演者が勢ぞろい!
2019年ザテレビジョン撮影

さらに、ミュージカル「She Loves Me」での音楽監督補や3月公開の映画「岬の兄妹」の音楽など映画、テレビ、舞台や新体操への楽曲提供を手掛ける高位妃楊子が音楽を担当する。

より良い観劇環境を提供するために、新たな試みも!

また、『開演の15分前に到着した方に100円キャッシュバックする』という「15分前到着割」、『客席入場の際の電源オフ確認』『お守りいただけない場合に他のお客様への迷惑料金【3万円】を徴収する』という「サイレント上演」といった施策を行うことでも注目を集めているTAAC。

そんなユニットの主宰であるタカイと、舞台の他にもドラマ「あなたの番です」などに出演し今作では主演を務める三上市朗に、作品に込められた思いや見どころを聞いた。

主演の三上市朗
2019年ザテレビジョン撮影

主演を務める三上市朗は「あなたの番です」への出演も

――三上さんは今年大きな話題となった「あなたの番です」に出演されていましたがいかがでしたか?

三上:実はドラマが始まる時から見ていたんです。久しぶりに2クール続くドラマでもあったし、サスペンス系でちょっと面白そうだなと見始めて、その途中でお話をいただいたんです。そういうことはよくあることですが、オファーをいただけて良かったなと思います。

――今注目の若手女優、大友花恋がギャルを演じていて、その父親役をされたんですよね。

三上:かわいらしい子で、役柄と違っていい子だなという印象でしたよ(笑)。

2019年ザテレビジョン撮影
KADOKAWA

公演タイトルに込められた「愛」

――冒頭から余計な話をすみません…!それでは今回の舞台のお話で、この「だから、せめてもの、愛。」という公演タイトル、どんな思いでつけられたんでしょうか。

タカイ:家族って、ケンカしたり問題が起きたり、どうしてもバラバラになりかける時ってあると思うんです。それでも家族であり続けるし、家族をやめようとしてもやめられるものじゃない。

僕はそこに、愛とか希望とか光…そういうものがあるんじゃないかと思って、「愛」と入ったこのタイトルにしました。

――そんな公演タイトルや、台本を読まれた感想はいかがでした?

三上:世の中には、男女だったり友達だったり家族だったりいろんな愛の形がある。

それも、たとえば家族構成によっても変わると思うんです。子供が男の子なのか、女の子なのか…うちは一人娘で、子供が生まれた時の感情は何物にも代えがたいものでした。

実際に経験しないと分からない部分もあると思うんですけど、僕は自分の経験も踏まえていろんな感情が込みあげてくるわけです。

タカイくんは若くて経験が少ないながら、本当に繊細に台本を書いてくれているので、大切に演じていかなければいけないなって思いますし、この公演は「大切なものになるな」っていう予感があります。

2019年ザテレビジョン撮影
KADOKAWA

“新しい余命モノ”の新しさとは?

――“新しい余命モノ”ということですが、どの辺が新しい点なのでしょう。

タカイ:いわゆる“余命モノ”っていうと、バラバラだった家族がたとえば親の病気を機に、一致団結して再生する…だとか、主人公が難病と戦いながら亡くなるまでを描く…っていう、ある種、感動的なストーリーが多いと思うんです。

でも今回のお芝居は、父親が余命宣告をされたけど、余命通りに死ななかったことで普通の家族の関係がおかしくなって壊れていく、というストーリーにしました。

それで勝手に“新しい余命モノ”と言っています(笑)。

――三上さんを主演にキャスティングされたのは?

タカイ:“喜劇の王様”チャールズ・チャップリンが言っていた有名な言葉で、「人生は近くで見ると悲劇だが、 遠くから見れば喜劇である」。台本はそれに近いイメージで切実に書いています。笑わせようとするギャグシーンは基本ないです、でも人間って“おかしさ”があると思うんです、真面目に生きてるんですけど、その真面目さに面白さがある。

実は三上さんと初めてお会いした時、「僕はコメディアンだからね」とおっしゃったのをすごく覚えていて。だから今作の、そういう部分を出していただけると思ってお願いしました。

――ストーリーとしては、一度は家族が壊れながらも、結末はちょっと希望が見えてくる印象なんでしょうか。

三上:上演の時期もクリスマスから年末にかけてですし、そういう時に家族が崩壊していくような、ただただ暗い物語だとイヤじゃないですか(笑)。だから、見ていただいて「家族に会いたいな」「連絡してみようかな」と思えるくらい、ほんのちょっと温かい気持ちになってもらって、田舎に帰ったり家族に会いに行ったりしてもらえたらいいな、という気持ちでやっていますね。

――今回初めてご一緒されるということですが、三上さんから見たタカイさんの印象は?

三上:信頼関係が築けないとできないんです、こういうお芝居って。でもタカイさんは信頼関係が築ける人で、ちゃんとディスカッションできる人ですし、不安はないですね。

「『言葉』だけ」に頼らない舞台の醍醐味

――作中にゲップがたびたび登場しますがどんな効果を狙っているんでしょうか。

タカイ:本を書いている者としてこんなことを言うのもアレなんですが、僕は「言葉」だけを信じているわけではないんです。

たとえば家にある調味料だったり、部屋の雰囲気だったり、言葉以外で語ることができることってたくさんあると思うんです。「音」もしかりで、秒針が鳴っているだけで「この家って寂しいのかな」って印象も与えられる。

そういう意味では、何かあった時に一人でゲップしているって、僕は寂しさがあるなって思ったんです。いや、「寂しさ」って言葉にするのもイヤなんですけどね(笑)、そういう仕草にも物語があるんじゃないかなって。

――音楽は、映画 「岬の兄妹」なども手掛けられた高位妃楊子さんを起用されていますがそのこだわりはどう効いてくるんでしょうか。

タカイ:今回の音楽はオリジナルなんです。ちょうど家族モノの作品ですが、実は、高位さんと僕は“四従兄弟(よいとこ)”の関係で…つまり僕のひいおじいちゃんと高位さんのひいおばあちゃんがきょうだいなんです。

人間って、言葉だけでは説明できない感情がいっぱいあるじゃないですか。音楽はそれを補完してくれるものだと思うんです。

切なさや怒りとか分かりやすい感情ではなく、生きていると湧き出てくるなんともいえない感情を今回のお芝居では描き続けているので、お客さんにもより伝わるように、そのなんともいえない感情に寄り添ってあげられる音楽を作りたかったんです。

「いい2020年を迎えるための“観劇納め”に」!

――どんな作品に仕上がりそうですか?

タカイ:面白いものにしないといけないと思っていますし、キャストやスタッフの皆さんが僕より経験のある方ばかりなので、頼り切ってやれることをやりきりたいですし、必ずいいものになるだろうと思っています。

――それでは最後に、既にチケットを手にして舞台を楽しみにしている方、記事を読んでくれている方へメッセージをお願いします。

三上:僕自身は久しぶりに主役…をやらせていただいて、お父さんを中心にとした川崎家という家族の話を描いている作品です。公演のキーカットやタイトル、あらすじだけ見ると暗いお話と思われるかもしれませんが、僕を含めて出ている8人のキャスト、みんな面白いです!

タカイくんがちゃんと役者を見ながら作り上げてくれる、見て損はない舞台だと思いますし、僕の“代表作”になればいいなという意気込みでやっています。幅広い年代の方に見てもらいたいと願っています。今記事を読みながら迷っている方もぜひ!(笑)

タカイ:TAACというユニットも、僕自身もまだまだ未熟です。今回は初めて東京拠点でやるので、ユニットをご存知ない方も多いでしょうし、「どんな芝居をするんだろう」と観劇に踏み切れない方もいると思いますが、見て後悔はしないと信じています。

そのつもりで稽古を積み重ねていますし、キャストの8人も信頼の置ける方々ばかり。いい2020年を迎えるための“観劇納め”に選んでいただいて、見て良かったなと思ってもらいたいですね…絶対損はさせません!

2019年ザテレビジョン撮影
KADOKAWA

第3弾公演「だから、せめてもの、愛。」あらすじ

これは、余命半年と宣告されながら3年経ってなお死なない父と、その家族たちの話。ハッピーエンドを迎えられるはずだった家族の、その先を描く。

ある日、父は、医師から余命半年と告げられた。父は、家族を集め、余命のことを伝えると同時に、長男とは血が繋がっていないことを明かした。死ぬまでに自分自身の口から話さないといけないと思っていたことだった。どんな事情があろうとも家族であるという父の言葉を信じて、長男はその事実を飲み込んだ。残り半年を家族で幸せに過ごし、父を笑顔で見送ろうと決めた。

しかし、あれから3年が過ぎても、父は死ななかった。次男は就職を機に家を出て、母は脳梗塞で倒れ寝たきりになった。そして、父と長男の関係も次第に変わっていったー。(ザテレビジョン)

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