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「豊富な自然」と「便利さ」のバランスが良い。若い夫婦に勧めたい街「調布」を歩きました

  • 2019.12.21
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住んで本当に良かった街を紹介する連載。31回目にご紹介するのは、京王線の走る街、「調布」です。

調布駅は2012年の再開発で、それまで地上を走っていた電車はすべて地下に入り、そのスペースには大きな商業施設ができるなどして様変わりをしました。かつての調布駅しか知らない方にとっては、その変貌ぶりにとても驚くはずです。

そんな調布駅は、三鷹市や府中市と隣接していて、東京都心で暮らしている人にとっては、少し遠い街である印象があるかもしれません。しかし京王線の特急や準特急に乗れば、新宿駅まで20分以内で到着できるという立地。明大前駅で乗り換えれば、渋谷駅へも約24分という場所に位置しており、アクセスの良さは申し分ありません。

また京王線は都営新宿線との乗り入れもしているため、笹塚駅で乗り換えれば市ヶ谷駅や神保町駅といったオフィス街へのアクセスもダイレクトにしやすいことが特徴。

東京都心から20キロ以上離れているのに、都心へ通いやすいという便利な駅でありながら、その遠さから手つかずの自然が残っている街としても人気です。

そんな調布駅を実際に歩いてみて感じたことを、街並みと合わせてご紹介します。

かつては「映画のまち」だった?リニューアルした駅前に注目

駅前を大きく抜けていた線路がなくなったことにより、広いスペースが生まれた、調布駅。2017年には「トリエ京王調布」がオープンし、話題になりました。駅直結のA館には、成城石井などの食品店や、スターバックスなどのカフェが入っていて、多くの人でにぎわっています。

少し離れた場所にあるB館には、ビックカメラが。

さらにC館には、なんとシネマコンプレックス「イオンシネマ シアタス調布」が入っていて、この街で何でも完結してしまいそうな、大きなターミナル駅としての役割を果たしています。

実は、調布はかつて「映画のまち」と呼ばれたことのある街でした。それはこの調布の街周辺に映画の撮影所が多く集まっていたことがきっかけです。以降こうした撮影所は閉設されたりして、その名を知る人も少なくなってきたものの、もう一度「映画のまち」の復活を願い、市民からの要望が多かったこともあり、再開発の際に映画館が誘致されたといいます。

駅前の広々とした空きスペース。どんなイベントがこれから行われていくのでしょう。

ほかにも、「ねぶくろシネマ」という野外映画を企画する団体の本拠地も、ここ調布。過去にもこの調布駅前広場で何度か野外映画が開催されています。

映画は、人の心に刺激を与えてくれるもの。すぐ近くでこうした施設やイベントが行われるというのは、住民としてもうれしいですね。

駅前周辺に延びる、鬼太郎商店街

調布駅前には、スーパー、ドラッグストア、カフェ、飲食店など、生活に必要なものはほとんどそろっている印象。

24時間営業の西友も見つけました。これは便利。

中でも興味深いのが、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のオブジェがあちこちに置かれている、天神通り商店街。調布駅から北に向かい、甲州街道という大きな通りに出るまでの間に、この商店街はあります。

調布の街を歩いている中で鬼太郎がこのように随所に現れるのは、作者の水木しげるさんが調布市民だったことに由来しているようです。

この愛嬌たっぷりの商店街は、駅前と違って個人経営の飲食店が豊富にありました。味のある焼き鳥屋さんや、おしゃれなバルなど。自分の足でいろいろ開拓してみるのもおもしろそうです。

すぐそばに自然が残っている「深大寺」

さて、駅前を離れて少し歩いてみることに。駅前の賑わいを後にして、閑静な住宅街を抜けて、深大寺へと向かいました。

途中にある「布田天神社」

調布といえば、やっぱり深大寺が有名です。

深大寺は調布駅前から歩いて20分程度、バスでも行くことができます。

三鷹駅と調布駅との間に位置していて、山々に囲まれた中にあり、水がとてもきれいだということもあって、蕎麦を出す店が多数あります。

週末ともなれば家族連れや、カップルなど、老若男女で大賑わい。

一番人気はやっぱり「鬼太郎茶屋」。屋根の上にいる、怖い妖怪見えますか…?

東京にいながら、どこか田舎の観光地に来たかのような気分にもなることができ、お土産を見たり、植物園を鑑賞したりすることができます。最近では海外の方にも注目されているようです。

深大寺に向かうまでの間にも、川や緑などの自然にたくさん出会いました。

以前ご紹介した三鷹駅もそうですが、このあたりはホッと一息できる空気のきれいな場所が多くありますね。駅前の便利さもありながら、こうした自然が近くにあるということが、調布の魅力なのだと感じます。

ママたちの交流の場にも。子育て施設も充実

調布駅前を散策している中で気になったお店「aona(あおな)」を発見。

ここは調布市が設置した、駅からすぐの場所にある子育て支援施設「こどもとフラット」内にあるカフェです。

天然木の板張りに、広い畳スペース。靴をぬいであがれるようになっているので、子どもが寝転がっても気にすることはなさそう。授乳やおむつ替えスペースは、飲食しなくても利用できるようです。

わたしが訪れた日にも、多くのママさんたちが談笑していました。たとえふらっと子どもと親が二人で来ても居心地よく過ごせて、さらに同じ街に住む、同じ悩みを持つ方同士の交流の場にもなっているのでしょうね。

しかも週替わりで出される定食もとっても美味しそうで魅力的でした。子育て中の疲れた体に染みわたりそう……。

核家族化が進んで、自分の親との同居が当たり前ではなくなったこの時代に、こうした駆け込み寺のような施設があるのはとても魅力的ですね。

調布駅から、1~2駅離れる選択肢もアリ

ここまで調布駅周辺の様子をご紹介してきましたが、これほど便利な街なので、やっぱり賃料は少しお高めです。

もしもこの辺りでもう少し賃料を抑えたいということであれば、新宿駅寄りのお隣駅である、布田駅や国領駅もおすすめです。

布田駅前の様子

布田駅は駅前に小さなスーパーや飲食店があるだけですが、買い物などを調布で済ませて、自転車か徒歩で帰ってくるという選択肢もできますよ。

京王線は駅間隔がとても短いので、調布から布田駅間は徒歩10分以内で移動できてしまいます。

また布田駅のお隣、国領駅も意外と穴場の街。駅前に機能がぎゅっと詰まっていてとても便利なようです。お部屋探しをする際には、こうした周辺の駅も見てみるといいでしょう。

*

自然と便利さのバランスがちょうど良い街、調布。しかも子育て支援にも積極的なので、若いうちに住み始めたら、子どもが生まれてからもずっと長く住み続けたくなってしまいそうですね。

結婚したての夫婦の方や、これから子どもをどこで育てていこう?と考えているファミリーの方に、ぜひおすすめしたい街でした。

調布駅の住み心地って?

実際に調布駅に住んだことのある人に、聞いてみました!

・駅周辺には様々なお店が整っていて、何の買い物をするにしても日常に不便を感じる事はありません。 またまとまったエリアにあるため、その点でも利便性があると思います。

・電車は周辺の駅の中で大きな駅になるので、全ての列車が止まりますし、どこへ行くにしても利便性が高いと感じます。 またバスも各方面へ出ているので、交通機関は整っていると思います。

・カラオケなどはありますが、基本的に大人がどこかへ遊びに行くとなった場合、他の街へ出てしまう事が多いです。 イベント等も多数やってはいますがわざわざそこへ出向くというイベントはありませんでした。

・近くに夜遅めの時間までやっていたり、土曜日も営業している歯医者が多数あるため、平日仕事で休めないときなど便利。

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