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中村勘九郎「貴重な公演になった」<密着!中村屋ファミリー>

  • 2019.12.18
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中村勘九郎、四国こんぴら歌舞伎より
(C)フジテレビ

歌舞伎の名門・中村屋を30年以上にわたり追い続けるドキュメンタリー番組「密着!中村屋ファミリー」(フジテレビ系)が、12月20日(金)夜9時から放送される。

【写真を見る】勘九郎と勘太郎、歌舞伎座「盛綱陣屋」楽屋より

今年の“中村屋”は、3月には、長男・勘太郎(8歳)が中村屋から1人で歌舞伎座「盛綱陣屋」に出演し、勘九郎自身も子どもの頃に演じた小四郎役を熱演。

4月には、次男・長三郎(6歳)が国立劇場「雪傾城」で初めて女方に初挑戦。

そして8月は、歌舞伎座・納涼歌舞伎「伽羅(めいぼく)先代萩」。七之助が“女方の最高峰”といわれる乳人(めのと)・政岡役に。

そして政岡が守る幼い殿に長三郎、自身の愛息には勘太郎が。その見せ場は、3人だけで1時間出ずっぱりで演じる名場面。

中村屋にとっても歴史に残る大きな挑戦であるその稽古には、勘三郎の盟友、人間国宝・坂東玉三郎の姿もあった。

そして、令和元年最大の挑戦となったのが、勘三郎の夢だった「平成中村座」の九州開催。

11月「平成中村座」小倉城公演は客席と一体化し、平成中村座20年の歴史上“最高”となる、熱気と興奮に包まれた舞台が繰り広げられ、そして千穐楽では“奇跡”のような光景も。

また番組では、12月・新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」の皇女クシャナ役を七之助が演じるまでを追う他、京都・南座「東海道四谷怪談」や、香川・四国こんぴら歌舞伎「高坏(たかつき)」など、舞台映像も登場する。

「密着!中村屋ファミリー 涙と笑いの猛稽古2019〜勘九郎&七之助大いなる挑戦 勘太郎8歳 覚悟のひとり立ち&長三郎6歳 初の女方〜」は、12月20日(金)夜9時から放送。

中村勘九郎コメント

――「平成中村座」小倉城公演はいかがでしたか?

初めて中村座が九州に行く…ご当地の“小笠原騒動”という演目に、小倉祇園太鼓とのコラボレーション。

あれほど喜んでいただけるとは想像してなかったです。うれしい、やってよかったと思える貴重な公演になりました。

小倉祇園太鼓とのコラボレーションは奇跡の出合いで実現しましたし、芝居小屋の周辺に(土産物の購入や飲食が楽しめる)“二十軒長屋”というのを作ったんですけれど、そこでもいろんな方が協力してくれて。

そういう全部の話をひっくるめて、あの爆発的な盛り上がりは、必然だったのかもしれません。

――お芝居の他、演出など集中を切らさず見られる公演でした。

中村座は、回り(転換)舞台がないでしょう。1回幕が閉まって、風音とかでつないで、というのが歌舞伎の感じなんだけど、それをやってしまうと、やはり途切れてしまうんです。

今回は、歌舞伎を見慣れていないお客さまが多いと思ったので、 こっちで道具を転換してる間に、花道を使ってというようなこと、そして何より、通し狂言「小笠原騒動」はご当地もの。皆さんの集中力を途切れさせないようにというのは心掛けました。

本当にもう、あれは偶然じゃなくて必然の公演でした。 みんなも魔法にかけられてたし、僕たちも魔法にかけられていたと思います。

――春には勘太郎さんが、中村屋から一人で「盛綱陣屋」に出演されました。

あれは(片岡)仁左衛門のおじさまから、電話いただきまして「どうだ?」と言っていただいたんですけど、すごく悩みました。

公演の出演者には、僕もいないし、七之助もいないし。でも、小四郎という役が、僕にとっても思い入れのある(91年・93年に演じた)幼い頃の憧れの役だったので。

七之助も言ってましたけれども、「伽羅先代萩」だって、あの3人(七之助・勘太郎・長三郎)でできるっていうのは、子どもたちも大きくなっていくし、もうあの1回だけ。こんなチャンスはないということで。

親の僕が言うのもなんですけど、1人で心細かったと思います。でも、やっぱり芝居が好きな気持ちは、大きいなと思いました。

それでなんでもできちゃうんだなと。もちろん周りの皆さまが、本当にサポートしてくださったのですけれど。そしてそういう気持ちを、僕たちも忘れちゃいけないと思いました。

――ご自身の同じ年ごろの頃と比べると、どうでしょう?

ああ、どうだろう。 本当に、デジャブというか、分身みたいですね。勘太郎と長三郎が兄弟でしょう。

兄弟で芝居ごっこしてるのを見たりとか、芝居作ってやったりするのを見ると、ああ、こうやって僕も育ったなっていう。なんか怖いですよ(笑)。

――以前「お父様の熱狂にはまだまだ」とお話しされてましたが、近づいてきたという実感はありますか?

最近は楽しんでもらうっていうことを、楽しめるようになってきたように思います。

今までは100%楽しんでもらうために、130、140%の力でやるのが正解というか、そこまでやらなきゃ追いつかなかったのですが、最近は、楽しめるようになってきたので、そこは大きな変化かなと思いますね。

父が言っていたことが、だんだん分かるようになってきました。父は「60ぐらいでやって、100でやってるように見せる」と言っていました。そういうことができるようになりましたね。

確かに、僕の最後の大詰なんて30%くらいです。息も全然切れない。余裕ができて、楽しめるようになってきました。(ザテレビジョン)

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