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結婚願望があると言っていた彼が両親に会ってくれないのはなぜ?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2019.12.15
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?” に送っていただいたお悩みの中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「ふぅさん 31歳」のお悩み〜

付き合って1年半の彼氏がいます。

彼氏は年上で、付き合う前から結婚願望があると言っていました。私も結婚願望があったので、ゆくゆくは結婚できればいいなぁと交際当初から思っていました。事情で遠距離恋愛ですが大きな喧嘩もなく、うまく関係は築いてきたと思います。

しかし、彼氏が私の両親に会おうとしません。両親も彼氏への不信感が強くなってきており、このままでは、結婚に反対されそうです。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

彼がふぅさんのご両親に会ってくれないのは、彼がふぅさんと結婚したいと強く思っていないからです。

「ちょっとは」結婚してもいいと思っているとか、「まあまあ」結婚したいと思っているとかとか、そういうことは思っているのかもしれないけれど、なにがなんでもガチで結婚したいとは思っていないのです。

彼はウソをついたわけではない

よく「彼は結婚願望があると言っているにもかかわらず、わたしと結婚してくれません」と言う女性がいますが、彼には結婚願望があるけれど、誰と結婚したいと思っているのかは、また別の話だ、ということです。

あなたと結婚したいと思っているのか、あなた以外のほかの女性と結婚したいと思っているのかは、彼に直接尋ねないとわからないことだということです。

おそらく多くの女性は、もっとも肝心な情報である「誰と結婚したいと思っているのか」を、彼に直接尋ねていないと思うんです。

男にとって「ざっくり言えば」は仮定の話

仮に、彼がふぅさんと結婚したいと思っている場合、彼が「どれくらい」ふぅさんと結婚したいと思っているのか?という問題が出てきますね。

男が「結婚したい」と言ったとき、それは「ざっくり言えば(結婚したいか、したくないか、と問われたら)結婚したい」ということもあるし、「今すぐにでも結婚したい」ということもあります。

どちらなのかは、これまた具体的に彼に尋ねるしかありません。

なぜなら男って、そういう言葉づかいしかできないからです。

つまり、男は「結婚したい」か「結婚したくない」かのどちらかしか口にできないのです。

女性のように、たとえば、こういう条件が整えば結婚したいです、という言い方は、ふつう、男はできないんですね。

彼が言う「結婚願望がある」の真意

というわけで、彼が言う「結婚願望がある」というのは、

1)誰と結婚したいのかはさておき、結婚したいとどうかと問われたら、そりゃあ結婚したいと思っています。

2)仮に、彼がふぅさんと結婚したいと思っている場合、彼は今すぐではなく、ある条件が整えば結婚したいと思っています。

という意味なのです。

今、ふぅさんにできること(その1)

では、今からふぅさんは何をすれば彼と結婚できるのでしょうか?

1つには、とにかくあなたと結婚したいと言いまくることです。泣いて懇願してもいいと思います。

男が、「結婚願望はある」という漠然とした言葉でしか自分の結婚について語れないのは、結婚というものを、女性ほど具体的に思い描いていないからです。

女性は、結婚したらどうしたいという明確なビジョンのようなものを持っていますよね? そのビジョンが、一見して夢物語みたいなものであっても、より精緻に見ると、そこには現実を見据えた地に足のついたビジョンが存在していますね。

対して男は、結婚後の生活にあまり明確なビジョンを描いていません。ようするに結婚に対する思い入れが弱いのです。

思い入れの強い女性と、思い入れが弱い男――どちらが勝つのかといえば、当然、思い入れが強い方が勝つに決まっています。

なので、ふぅさんが、彼に「わたしと結婚しようよ」と言いまくれば(場合によっては泣いて懇願すれば)彼が折れてくれるかもしれません。

今、ふぅさんにできること(その2)

もうひとつ、ふぅさんにできることがあるとすれば、「お金がなくてもいいから結婚しよう」と彼に言うことです。

30代前半の男で、彼女が納得するであろう額の貯金を持っている人は、ごく少数です。たいていの男には貯金というものがありません。

そして、その事実を彼女に知られると、彼女は自分のもとを去っていくのではないか、と怯えています。

男って、「お金がなくて仕事のできない男はモテない」という端的な事実を知っているからです。

だから、彼がカネがないことを理由にふぅさんの両親に会ってくれない可能性はじゅうぶんに考えられるのです。

おわりに

彼女の両親に会う・会わない、という究極の選択まで辿り着かないと、男は重い腰を上げないんですね。

その意味で、そこまで辿り着いたというのは、とてもいいことです。

その1とその2で示した最後のひと仕事をがんばってください。

それでもし彼が結婚してくれなかったとしても、それはそれで「いいこと」ですよ。

女性は「とにかく、なにがなんでもこの彼と結婚したいの!」と思いを強く持ちがちですが、それは周囲から見れば(男から見れば)、思い過ごしとも見えるのです。

実際に、「この彼氏」ではないほかの男性と結婚した女性は、「やっぱり元カレとではなく、今の旦那と結婚してしあわせだった」と言います。ほんと、舌の根も乾かぬうちにそう言うのです!

未来は希望に満ちています。

お互いがんばっていきましょう!

(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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