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ジブリ映画がきっかけ!?私が美容の世界にのめり込んだ理由

  • 2019.12.13
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今季からCOSMO ICONにジョインした、モデルやタレントとして活躍する斉藤アリスさん。初回の連載記事では、これまでの生い立ちやキャリア初期、最近エンジニア業に挑戦していることについて語ってもらいました。モデルからキャリアをスタートさせたアリスさんですが、実はかなりの美容通としても知られていて、自ら執筆を行う美容連載を雑誌などで手掛けるほど! アリスさんが、そこまで美容にのめり込んだきかっけとは? 今回は、学生の頃に経験されたという海外生活の体験談も交えながら、キャリアヴィジョンを築くまでのお話を教えてもらいました。

あのジブリ映画に影響を受けた幼少期

「高校を卒業したあと、大学で農業を専攻しました。そのきっかけになったのが『もののけ姫』です。10歳のときに『もののけ姫』を観てめちゃめちゃ感動しました。自然と共存するサンみたいな人になりたい! みたいな(笑)。それで、森や動物を守る仕事ってなんだろう? と考えるようになり、考えた結果、農学部へ行くことにしたんです。なので中学生の頃から『絶対に農学部へ行く!』って自分で決めていましたね」

海外生活で感じた、日本との意外なギャップ

「その後、『モデルだけじゃなくてもっと伝える仕事もしたい』と思うようになり、ジャーナリズムの博士号をとるためにロンドンの大学院へ進学。大人になって初めて海外で生活したのですが、毎日、不便に感じることがありました。スーパーで買ったパンに3日くらいでカビが生えたんです。お肉も臭くてヌルヌルしてるし、卵も表面が汚れいて気持ち悪い…。でも、次第にそれが自然だということに気がつきました。日本の食材ってすごくキレイだし、パンも1週間くらい全然腐らないけど、それってすごく不自然なことだなって。便利な生活は裏を返せば、それだけ加工がされているということでもあるんです」

取材で知った「嗅覚」の重要性

「もともと自然を大切にしたい気持ちが強かったので、『オーガニック』とか『ナチュラル』といった分野にも目を向けるようになりました。それで、日本に帰国してから早速、とある美容誌に打ち合わせの時間をいただいて、オーガニックの連載をさせてもらえることになったんです」

「オーガニックに関する色んなスペシャリストに取材をしたのですが、そこで吉川千明さんに出会いました。吉川さんは、日本における自然療法の第一人者。そんな方に『香り』についてインタビューをしたのですが、その時に『最も強い遺伝子は、遠い遺伝子同士の掛け合わせによって生まれることを、全ての生き物は無意識的に知っていて、異性と出会って0.2秒のうちに、それを本能で嗅ぎ分けている。だからケミカルな香水を使うと、その本能を鈍らせてしまう』というお話を伺いました」

「思春期に『パパがくさい!』ってなるのも、ホルモンが遠い遺伝子を探そうとしているからなんだとか。私は五感について、目が見えなくなったり耳が聞こえなくなったら困るけど、嗅覚って最悪なくなっても生きていけのでは…なんて思ってたんですが、この話を聞いて『嗅覚ってすごいんだ!!』と感化されました。それからすぐにアロマのスクールに通いはじめ、アロマテラピーインストラクター試験を受けて合格しました」

「香り」は、気分を変えるのに有効だった!

「脳には人間が進化してから出来た新しい脳、専門用語だと『大脳新皮質』と言うのですが、それと人間がお猿さんだったときからある古い脳『大脳辺縁系』があります。新しい脳は理性や情報を司る脳で、古い脳は感情や本能を司る脳です。たとえば子犬を見た時に『これはトイプードルという犬種で、黒色でだいたい3kgくらい』と思うのは、新しい脳。『かわいい、触りたい!』と思うのは旧脳です。そして五感の中で、嗅覚だけが新しい脳を通らずに、直接この旧脳に届くと言われています」

「香りの刺激が脳に伝わるまでの時間は、 0.2秒以下。身体の痛みが脳に伝わるまでは0.9秒なので、痛みよりも早いことになるんです。だから、パッと気分を変えたいときに香りはとても有効! 朝の目覚めや夜の寝つきをよくしたり、緊張したときに気持ちを落ち着けたり、落ち込んだ時にほっと幸福感を感じられたり…香りが1日の気分を左右するといっても、過言でないほどの働きをするんです」

医学と繋がる、オーガニック系のコスメの面白さ

「アロマは医学の原点でもあります。薬がなかった時代は、ラベンダーで傷を癒したり、ティーツリーで菌を殺したりしていました。昔は月や星の位置を見て、植物を処方していたので、医学と占いとアロマはもともと一つだったんです。そんな背景からも、オーガニック系のコスメには面白いものがたくさんあります。トルメンチラという花が子宮の収縮を和らげてくれる生理痛軽減オイルとか、花が虫を誘う誘引効果を利用した惚れ薬のようなドリンクとか。もともと自然のパワーに興味があったので、そういった植物の力を取材で知るたびにどんどんハマっていきました」

「私の場合こんな風に、美容をはじめとする、やりたいことや興味のあることに仕事としてどんどん挑戦してきました。その傍ら、趣味の時間も大切にするようにしています。最近ハマっているのは、社交ダンス、バレエ、ヨガ。それぞれ週1回ずつレッスンを受けているんですよ。一度きりの人生だし、辛いことを我慢するより、思いっきりのびのびと楽しく生きられたらベストですよね。COSMOPOLITAN読者のみなさんも、自分が興味のあることや好きなことを突き詰めてみてください!」

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