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心身ともに潤いを与える!油の上手な取り入れ方

  • 2019.12.11
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年末は忙しい上にクリスマスや忘年会などが続き、食生活が乱れやすく、健康管理やウエイトコントロールが難しくなります。忙しかったり外食の機会が増えると、加工食品や洋食、肉料理の摂取量が増え、飽和脂肪酸の摂取が増えやすくなります。

油の成分である脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。乳脂肪、牛脂やラードなどの飽和脂肪酸(長鎖脂肪酸)は、摂り過ぎると体脂肪になり体内に溜まり動脈硬化の原因になります。また、カップ麺や冷凍食品、パンやお菓子などに使用されているパーム油やショートニングなどにも同様の働きをする脂肪酸が含まれているので、注意が必要です。

油(脂質)はエネルギー源であり、ホルモンや細胞膜生成など生命活動に関わりの深い大事なものです。脳の機能とも関連していて、脂質が不足するとイライラしたり、ストレスに弱くなり免疫を低下させます。アンチエイジング効果や美肌効果もあり、特に冬は美容にも欠かせない食材です。上手に油を取り入れて、心身ともに潤いを与えていきましょう。

油(脂質)を減らすには

・肉の摂取が多いときは、魚やひれ肉、ささ身、胸肉など脂肪の少ない部位を意識的に選びましょう。肉に豆腐や豆を加えて、肉の量を減らすのも良いでしょう。

・肉料理を作る時は蒸したり、茹でたり油を落す調理で脂質の量を減らし、バターを使用する時は、オリーブオイルと半々にするなど植物性の油と合わせて調理すると良いでしょう。

・揚げ物は、衣が多いほど油の使用量が増えていきます。(油の使用量が高い順:フライ→天ぷら→唐揚げ→素揚げ)衣の薄い揚げ物を選びましょう。

・牛乳やヨーグルトなど乳脂肪の摂取が多い方は、低脂肪や無脂肪を選んだり、豆乳に替えるなどすると良いでしょう。

・加工食品の使用が多い方は、原材料表示をチェックしてパーム油やショートニングを不使用のものを選んだり、栄養成分表を見て、脂質の少ないものを選びましょう。

・甘い物やお菓子が好きな方は、洋菓子より和菓子を選んだり、お菓子は油で揚げたスナック菓子ではなくノンフライのものを選ぶと良いでしょう。

油の選び方

・ココナッツオイル、亜麻仁油など健康やダイエットに良いとされている油でも摂り過ぎると逆効果になってしまいます。飽和脂肪酸の中で中鎖脂肪酸であるココナッツオイルは、摂取後すぐに肝臓に運ばれエネルギーに分解され、身体に蓄積されにくい油とされています。ココナッツオイルの中鎖脂肪酸(ラウリン酸)が少ないものは、カロリーばかりが高く逆効果になってしまうので購入する時には、注意して購入しましょう。

・植物性油を選ぶ時は、加工工程が多くなるほど添加物の使用も多くなるので、原材料や圧搾方法が明確なものを選ぶと良いでしょう。

・酸化した油は身体にとって良くありません。いくら良い油でも、古いものは酸化度が高くなるので避けたほうが良いでしょう。

・添加物の多いマーガリンより良質なバターを少量使用した方が、味と風味が豊かなので満足感が高く健康的とも言えます。上質なものを選ぶ事は、食べ過ぎを防ぐ事にもなりますから、賢く選択していきましょう。

・油の摂取はバランスが大切です。動物性の油(脂)やココナッツオイルは飽和脂肪酸なので、不飽和脂肪酸も意識的に摂取しましょう。不飽和脂肪酸であるオリーブオイルや青魚、亜麻仁油や荏胡麻油、クルミ、チアシード、緑黄色野菜や豆など良質な油を含む食材をバランス良く摂取する事が大切です。

管理栄養士 宮本そのみ

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