初冬の金沢へ。はんなりことりっぷにおすすめ ～お宿編～

見どころいっぱいの金沢は泊まって、のんびり楽しみたいですよね。たくさんある金沢のお宿の中から、女子旅にも一人旅にもぴったりの魅力あふれる宿を2軒ご紹介します。2軒とも素泊まり専用のキッチンがついたお宿なので、地元食材を買って料理を楽しむこともできますよ。

アートホテルでゆったりとした時間を「眠音 礎」

海の幸や生鮮野菜などが一堂に会した、活気あふれる金沢の台所「近江町市場」から徒歩3分の「眠音 礎（ネオン イシズエ）」は、金沢駅からも徒歩10分と便利な立地にあります。「金沢に暮らすように旅をする」をコンセプトとし、複数のゲストハウスをプロデュースする「旅音」グループの和モダンな一軒家アートホテルで、落ち着いて寛げる空間です。

気兼ねなく過ごせるようにと、宿にスタッフは常駐していません。チェックインオフィスで鍵を受け取り、いざお宿へ。オートロックを開けると、エントランスに置かれた桐工芸の技術を応用したランプシェードのあたたかい灯りが出迎えてくれます。1Fの部屋は月、2Fの部屋は雪とそれぞれテーマが異っていて、どちらの玄関にも、金沢の文化を現代的にアレンジした空間があり、ほっとできます。

ぽこぽこのフローリングの脚触りが楽しい「月」

1Fのお部屋「月」は、小上がりの畳の間があるフローリングのお部屋。名栗フローリングと呼ばれる加工がされていて、脚触りがとても心地よいです。近江市場で食材を買ってきて、料理も楽しめるキッチンには、食器も揃っています。広々と脚が伸ばせるバスルームも和風のしつらえがとても素敵です。

カラフルなクッションが可愛い「雪」

2Fのお部屋「雪」は、可愛い座椅子クッションが目をひく、広々とした畳の部屋。「月」のベッドと同じ、身体が喜ぶ天然素材の寝具を使用し、宿の名前でもある「眠」の質を高めています。旅を楽しむためには、ぐっすりと十分な睡眠を取れることはとても大事ですね。

旅行者同士の交流会も

家族や友達と気兼ねなく過ごせて、金沢らしさが感じられるお宿を提供している「旅音」では、利用客の中で希望者を募って、地元の人と交流ができる場を設けているのだとか。
県外からの旅行客や外国人、地元の人たちが一緒になって「きき酒体験」「和食づくり」など様々な楽しい体験を行っています。ここでの出会いが、また金沢に足を運ぶきっかけになったら素敵ですね。

記憶に残る風鈴の宿「てらまちや風心庵」

金沢市を流れる犀川の近くにある寺町は、寺院が多く町全体がゆったりと落ち着いた雰囲気です。「てらまちや風心庵（テラマチヤフウシンアン）」は、そんな落ち着いた町に溶け込む、町家をリノベーションした一棟貸のお宿。オーナーご夫婦のおもてなしの気持ちのつまった空間で、ホテルや旅館とは一味違った、おうちにいるようにくつろいで、金沢の町を楽しめます。

専門知識を活かして、築100年の町家をリノベーション

オーナーの土田さんは、金沢工業大学の教授で建築環境工学の専門家。冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるようにと、断熱や遮音などを考慮して、古い町家をリノベーションしました。また、良好な音の環境を保全したり、新たに構築するため、サウンドスケープ（音風景）の研究の一貫として、全国各地で30年かけて集めた風鈴を、リビングのある1Fのギャラリースペースに展示しています。

聚楽塗りが鮮やかな2F

2Fに上がると、目をひく鮮やかな赤い聚楽壁塗りの壁が。赤は金沢のおもてなしの色とされ、改築前の梁を残した空間は、どこか懐かしく、手書きのスイッチの説明にもほっこりと温かい気持ちになります。バス・トイレなどは最新の設備を備えており、押入れを開けると簡易キッチンも。家族連れでも女子旅でも、もちろん一人旅でも、気兼ねなく快適に過ごせます。

オリジナル風鈴作りや坐禅体験も

予約をすれば体験できる、和紙の風合いが美しいオリジナルの 「かなざわ風鈴」作り。カラフルな和紙や飾りを選ぶのも楽しく、土田さんが丁寧に教えてくれます。また、寺町ならではの坐禅体験も。宿から歩いてすぐ、お庭の美しい「長久寺」での坐禅体験後はご住職様の講話（お茶とお菓子付）を聞くことができ、気持ち新たにリフレッシュすることができますよ。