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アマンの真髄を知るべく、インドのオアシスへ。

  • 2019.12.5
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ジャイプール市内の喧騒から離れ、のどかな田園地帯や、荒々しい山を眺めながら車に揺られること3時間。舗装がされていない道や、本当にここ? と思うような道を駆け抜けると、凛としたアマンバグが現れます。かつて王族の狩猟場であり、ヤシやユーカリなどの緑に囲まれたリゾートに降り立つと、小鳥の囀りが聞こえ、清々しい空気に包み込まれます。

アマンとは、サンスクリット語で「平和」を意味し、それにヒンディー語で「庭」を意味するバグとが合わさったアマンバグ。

まず、ホテルに入ると、アマンのスタッフによる儀式で迎えられます。

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そしてロビーを抜けると、アマンバグという名の通り、目の前に美しい中庭が広がっています。

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アマンバグは、アマンリゾートを数多く手がけてきた建築家、エド・タートルにより2005年に誕生しました。全4カテゴリー、37室ある客室は、ムガル帝国時代の宮殿を彷彿とさせるような、上品なドームやアーチを取り入れており、リゾート全体には、地元でとれたピンク色の大理石がふんだんに使われています。

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成長が目まぐるしいインドにおいて、大気汚染や騒音、エネルギーを感じることが多いですが、ここはまさに静寂のオアシス。昼間、テラスやプールサイドでのんびりしていると、やわらかな太陽の光や、木々の葉が奏でる音、ふんわりと頬をかすめる風を感じ、ピースフルな時間がゆったりと流れています。

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また、アマンといえば、その土地の文化をリスペクトし、地域との関わりを大切にするリゾート。ここアマンバグでも、ラジャスタンならではの文化や自然を体験ができるのも魅力です。

私が到着した時、ちょうどリゾート内でキャメルポロをやっていました。滞在者であれば誰でも参加することができ、ヘルメットをかぶり、キャメルに乗り、ステッキを振っていきます。ラクダは思ったより高いものの、スタッフが手綱を持ってくれるので安心。全く知らないゲスト同士がチームメンバーとなり、みんな我を忘れ(結構いいオトナ!)、大盛り上がりです。またプレイしなくても、シャンパンやコーヒーなどを片手に声援を送りながら、お喋り。このような遊び心は、まさにアマンならでは。

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そのほかにも、1世代でゴーストタウンとなった17世紀のバーンガルの町や、アジャブガルの城塞と寺院など歴史的なアクティビティや、野生のトラも生息するサリスカ国立公園を訪れるなどネイチャーアクティビティもあり、トラベル上級者の知的好奇心をくすぐるプログラムが豊富に揃っています。中には、ジープでローカルの村を周ったり、ヒンドゥー教寺院でお祈りに参加させてもらったりなど、貴重な体験も。

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夜には、昼間のアクティビティからガラリと雰囲気を変え、ドレスアップし、キャンドルの炎に照らされたテーブルでロマンティックなディナーを楽しむのもおすすめです。アマンバグは広さ8,000平方メートルのオーガニックガーデンを持っており、そこで採れた食材を中心に使っており、地元ラジャスターンをはじめとしたインド料理のほか、インターナショナル料理も楽しむことができます。

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アマンバグは、決してアクセスがいい場所ではありません。またベストシーズンも10月〜3月と限られています。今でこそ、世界中の主要都市にもできてきたアマンですが、元々は、遊び心あるラグジュアリー層に向けた、ハイダウェイリゾートの草分け的存在。ここアマンバグは、まさにそれを感じられる場所です。リラックスしながらも知的好奇心をくすぐるアクティビティを通して、リゾートのある地の文化や自然を学ぶという、まさにアマンの創設者であるエイドリアン・ゼッカ時代のアマンの真髄を全身で感じることができるエクスクルーシヴなリゾートだと思います。

旅の上級者、そして知的好奇心をくすぐる冒険を楽しみたいカップルにおすすめのハッピーデスティネーションです。

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ホテル情報

アマンバグ

ジャイプール空港からリゾートの車で約2時間。https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanbagh

ハネムーンTIPS

インドに2つあるアマンのもう一つ、同じくラジャスターンにあるアマニカスもワイルドなテントキャンプを楽しめるリゾート。2つのアマンを楽しむハネムーンもおすすめ。

著者:Darjeeling Kozue(ダージリン コズエ)

トラベル誌、女性誌の編集者を経て、現在は外資系企業でコミュニケーション ディレクターとしてイベントやバズクリエイションを手がける。隙あらば旅。ラグジュアリーなリゾートホテルから、アドベンチャラスな秘境まで。業界でも有名な旅のエキスパートだ。

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