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新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」

  • 2019.11.26
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「かもめブックス」は書店、ギャラリー、カフェが合体した神楽坂にある本屋さん。ふらりと立ち寄って、テーマごとに並べられた本を手に取ったり、ギャラリーの展示を覗いたり、カフェでひと休みしたり、購入した本をゆっくりと読むことも。 何かおもしろいことはないかなと思ったときにたくさんのヒントを見つけられ、新しい本との出会いが待っている場所です。

新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
3週間に1回おすすめ本が替わる「特集棚」
新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
ガラス張りの店頭にはカフェのテーブル席を用意。だれでも気軽に入りやすい雰囲気

神楽坂駅2番出口からすぐ。神楽坂に面したビル1階に「かもめブックス」はあります。お店に入ると左側にはカフェ「WEEKENDERS COFFEE All Right」。右側の壁に新刊の雑誌が並び、その前のスペースには「特集棚」が設けられています。

新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
手前の2つのテーブルが「特集棚」。かもめブックスのWebサイトにはこれまでの特集棚の一覧がある

こちらの棚は、雑誌の巻頭特集みたいな位置付け。毎回さまざまな切り口でテーマを設定し、それに沿った本を100冊ほど紹介しています。本はすべてかわいいイラスト入りオリジナル帯で統一。3週間に1回切り替わり、毎回楽しみにしている人も多いそうです。

さまざまな利用法で気軽に立ち寄れる書店
新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
訪れた日の特集は「スキマ時間に読書をすすめてみる」。いろんな場面ごとに選んだ本が並ぶ

かもめブックスは、本の校正や校閲を手がける会社「鷗来堂(おうらいどう)」がはじめたお店。町から書店がなくなっていく現状に危機感をおぼえ、本をあまり手に取らない人でも気軽に立ち寄れるような本屋さんをつくろうと考えたことがきっかけでした。

そこで、カフェとギャラリーを併設した書店を開店。カフェに訪れたお客さんが注文のコーヒーを待つまでのあいだ書店に並んでいる本を眺めたり、ギャラリーを見に来たお客さんが展示に関する本をぱらぱらとめくったり、さまざまな利用の仕方を楽しめます。

視野が広がる「テーマ棚」と「はたらく本棚」
新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
多様な職種の人が自身の大切な本を紹介する「はたらく本棚」。選者には映像監督や数字ブロガーも

特集棚のほかには、“本のある風景”や“生きる女性の言葉”といった題目に分けて本をセレクトした「テーマ棚」、出版社の編集者や飲食店の料理人がどんな本を読んでいるかがわかる「はたらく本棚」も。新刊ばかりでなく、読むと視野が広がる本を見つけられます。

新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
旅行棚には国内外の旅行記やエッセイ本がたくさん

また、料理、音楽、映画、旅行などの本も、独自のラインナップ。旅行棚には旅に出たくなる、いつもとは違う旅を提案してくれる本が並んでいます。そこで、店長の宮崎麻紀さんに「旅に出るときに持っていきたい本」を3冊あげてもらいました。

宮崎さんが旅に出るときに持っていきたい本
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書店員として長く本にたずさわり、書店をめぐって本をリサーチしているという宮崎さん

『ちいさな城下町』(安西水丸著/文春文庫)
イラストレーターの安西さんが日本各地の城下町20ヶ所を歩き、その町や城の歴史などを紹介した旅エッセイ本。現地の説明板だけではわからない詳しい歴史がイラストとともに解説され、勉強になるうえ、城下町をどういう視点で見れば楽しいかがわかるのだとか。

『東京23話』(山内マリコ著/ポプラ文庫)
それぞれのカラーが異なる東京23区が一人称で自分の街のことや成り立ちをおもしろおかしく語る小説集。東京の意外な歴史にふれて魅力を再発見でき、いろいろな角度から街を見られるようになるのだそう。東京に旅行に来る人、住んでいる人にもぜひ。

新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
手軽に持ち運べる文庫本。旅先の書店でも手に入れたい

『バスを待って』(石田千著/小学館文庫)
路線バスの乗客一人ひとりの人生がつづられ、読み進めるうちに心が温まってやさしい気持ちになれる20の短編物語。旅先でこの本のようにバスに乗り合わせた人たちの生活や人生に思いをはせるのが楽しく、時間に縛られないバス旅のよさも感じられるそうです。

宮崎さんは、「旅行に出かけたら、その土地ならではの本と出会えることもあるので、本屋さんにも寄ってほしい」とも。「手に入れた本と出会うまでのストーリーも思い出になり、大切な一冊になるかもしれませんよね」と笑顔でおすすめしてくれました。

旅に持っていきたくなる雑貨やグッズも
新しい出会いが欲しくなったとき、ふらりと立ち寄りたい神楽坂の本屋さん「かもめブックス」
書店ならではの雑貨や書き心地のよい文具も揃えている

かもめブックスでは、文庫本が2冊入るオリジナルバッグ、ブックカバー、ノート、レターセット、ペン類も販売。旅のお供にしたり、記録を残したりするのにもぴったりです。楽しみ方がさまざまにふくらむ本屋さん。立ち寄るたびに新しい発見ができそうですね。

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