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男性が年上女性と付き合いたいと思う瞬間【ひとみしょうの男ってじつは】

  • 2019.11.25
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男って、自分にとって理想的な「きれいなおねえさん像」を持っているんですね。

それはきっと、中高生の頃、マンガやグラビア雑誌を見つつ形勢された「理想」です。

その理想に似たような年上女性を見た時、男はその年上女性と付き合いたいと思います。

が、そこには条件があります。

条件とは「僕の孤独を包み込んでください」という願いを否定しなさそうな女性

条件はただ1つ、「僕の孤独を包み込んでください」という願いを否定しなさそうな女性であるということです。

いかに「ボン・キュッ・ボン」のスタイルをした年上女性であっても、その女性がものすごく肉食系で、夜ごとクラブで踊りまくっているように見えたら、年下男子は「無理」と思います。

そうではなくて、微笑んでくれたら女神のようにやさしく美しく、ダメ出しをするときは神の御言葉のように慈愛に満ち溢れている言葉で諭してくれる――こういう年上女性を見た時に限り、男はその年上女性と付き合いたいと思うのです。

男はエロい、というだけではないのです

さて、そのような条件のもとで、男は自分の理想である「きれいなおねえさん」と付き合いたいと思います。

その理想は、冒頭で申し上げたとおり、中高生の頃、マンガやグラビア雑誌を見つつ形勢されました。

中高生の頃、男はヤリたくてヤリたくてしかたなかったのです。

ただ単に、セックスというものをしてみたいと渇望していた、というだけではありません。

ということを、具体的にどう説明しようかなと思ってしばし考えたのですが、以下のように説明しましょう。

男が年上女性と付き合いたいと思う瞬間

たとえば、姉や妹のいない男子中高校生の家庭って、わりと殺伐としているんですね。そういう家庭には、いわゆる「女っけ」がないというか、女子的なまるみや柔らかさがないんですね。

極端な場合だと、家に帰ったら夕飯もそこそこに勉強して寝るだけ、みたいなのが、姉妹のいない家庭なわけです。

そのような家庭で育った男子は、当然のようにマンガやグラビア雑誌のグラビアを眺めながら「こういうきれいなおねえさんと付き合いてぇ!このグラビアアイドルに『人生つらくないからね』と言って抱きしめてもらいてぇ!彼女の中に入って温かさを感じてぇ!」と切に願うのです。

これが、男が年上女性と付き合いたいと思う瞬間です。

が、言うまでもなくその願いは叶えられません。

彼が丸めたティッシュが散乱している自分の勉強部屋で、そのような切なる願いを抱いている頃、そのグラビアアイドルは、六本木かどこかで所属事務所の社長と美味しいご飯を食べており、家に帰ったら『フライデー』に内緒で同棲している男に抱かれたりして……みたいなことになっているわけです。それが現実なわけです。

とにもかくにも、そのようにして成長した男子は、つねに「理想のおねえさんと付き合いてぇ!」と思うようになるのです。

じつはどの男も、年上女性と付き合いたいと思っている

ちなみに、年上とも年下とも付き合う能力を持っている男もいれば、年上女性しかダメという男もいます。年下女子しかダメという男もいます。

もちろん、あるていどの年齢になれば、恋愛において歳なんて関係なくなるので、年上とも年下ともうまくやっていけるようになることもあります。

あるいは、カップルにおいて、実年齢は彼女の方が若いけど、精神年齢は彼女の方がうんと上、というケースもありますね。このケースは、実年齢でもって「彼は年下の女子と付き合っている」と見るのではなく、精神年齢を見て「彼は年上のおねえさんと付き合っている」と見るべきだろうと思います。

『家、ついて行ってイイですか?』(TX系)に出てくるカップルを見てもわかるとおり、うまくいっているカップルは、実年齢にかかわらず、女子の方が「おねえさん」でしょう?

そう、男の恋愛は、中高生の頃「おねえさん」に憧れるところに始まり、「おねえさん」に捕獲されるかのように結婚し、小遣いを1万円にされてしまうところで終了するのです。南無。

(ひとみしょう/作家)

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