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エッセイスト・漫画家が語る、人気バンド“米米CLUB愛”。入門におすすめのカバー曲、アルバムも。

  • 2019.11.25
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ジャンルはなんでも、それを心から好きな人におすすめされると俄然興味が湧いてくる。未知との遭遇はいつだってワクワクするもの。エッセイスト、漫画家・しまおまほさんの「偏愛」を、とくとお楽しみください。

かっこいいのにおもしろい。仲の良さにもグッとくる。

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Hanako 編集部

小学校4年生のとき、『メリー・クリスマス・ショー』という番組に出ているのを見て好きになりました。単純にすっごくかっこいいって思ったんです。このときのカールスモーキー石井さんの襟足のもたつき具合が最高で。今でもこの頃の髪型がベストだと思っているくらい。音楽もパフォーマンスもかっこよくて、ユーモアもあって、なんてすごいグループなんだって。それからレンタルショップに足繁く通い、CDを借りてずっと聴いてました。中学生のとき、先輩にファンの人がいて、彼女がライブビデオを貸してくれたり、ファンクラブの会報を見せてくれたりして情報も詰め込んで。とにかく夢中でした。

でも『君がいるだけで』がリリースされた頃からスチャダラとか渋谷系が好きになって距離を置きました。好きな気持ちはどこかにあったんですが追いかけることはなくて。

それが見事に返り咲いたのが数年前。ラジオの企画で米米CLUB(以下、米米)の曲だけ流そうと思いついて、改めて聴いたらやっぱりものすごくいいなと。それからSNSで情報収集して、昔の音源やライブのレポ、現在の活動を知るようになり、完全に扉が開きました。離れていた時期の曲を聴くとこれがまたすごくいいんです。米米は見た目のインパクトがあるから色眼鏡で見られがちなんですが楽曲がいいんです。コーラスやフォーンセクションもいいし。及川光博やAAAもカバーしてるんですよ。

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Hanako 編集部

メンバーの仲がいいところも好きですね。石井さんとジェームス小野田さん、BONさん、ジョプリン得能さんは文化学院の同級生で、MARIさんと一緒にダンサーとして活躍しているMINAKOさんは石井さんの妹。キーボードのフラッシュ金子さんはMINAKOさんの旦那さんなんです。その後、ドラムのRYO-Jさん、ギターのジョプリン得能さんが途中で脱退し、解散したんですが、二人が戻り、サポートメンバーのBEさんが加わって復活。オリジナルメンバーがほぼ変わらず、37年間活動し続けているのも信頼できますよね。MINAKOさんのブログにたびたびメンバーの交流が自然に書かれていて、そういうのもうれしくなります。米米はファンとの距離を感じさせないんですよね。かっこつけてるようだけどダメなところもちゃんと見せてくれる。健全に音楽を楽しんでることが伝わるんです。

好きになって良かったことですか? それはやっぱり「米米が好き」って言ったら人に絶対覚えてもらえることです。「え? なんで?」って必ず会話が続く(笑)。「実は私も…」っていう潜伏ファンも意外といるんですよ。

米米入門にぴったりのカバー曲、ラジオ、アルバム FMヨコハマの『JAL presents FLYING HEART』石井さんの軽快なトークを楽しむなら!

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Hanako 編集部

「中学生のとき、TBSラジオ『米米CLUB10分天国』を聴き始めたのがきっかけでラジオ好きに。今は石井さんがDJを務めるFMヨコハマ『JAL presents FLYING HEART』を受聴しています」。

毎週日曜12:00~12:30

米米CLUBのアルバム『K2C』ヒット曲が詰まった初心者向けの名盤!

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Hanako 編集部

1991年に発売された6枚目のアルバム『K2C』。『I・CAN・BE』『KOME KOME WAR』『Süre Dance』など名曲がたくさん。「メンバーへ印税を均等に分配するために『作詞作曲編曲・米米CLUB』としているところも最高。初心者にはアルバム『Octave』や『GO FUNK』もおすすめ」

MOOMINが歌う『TIME STOP』まずは楽曲の良さに酔いしれる!

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Hanako 編集部

レゲエアーティストMOOMINが米米CLUBの8枚目シングル『TIME STOP』をカバー。「この曲を聴きたいがためにMOOMINのライブに行ったことも。米米の楽曲のすばらしさを改めて思い知りました」(しまおさん、以下同)。ゴスペラーズがカバーしたこともある名曲。

(Hanako1178号掲載/photo:Masami Hiroe text : Mariko Uramoto)

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