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テイラー・スウィフト、過去のヒット曲披露に「青信号」!悲痛な訴えが功を奏す

  • 2019.11.19
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テイラー・スウィフトが前所属レーベルから圧力をかけられ、自身が過去に制作した楽曲をライブなどで披露できない「危機」に瀕していると告白した騒動に大きな進展がみられた。(フロントロウ編集部)

過去曲パフォーマンスに「青信号」

シンガーのテイラー・スウィフトは、先日、デビューから2018年末まで所属していたレーベル、ビッグマシン・レコーズの買収により、彼女が制作した過去の楽曲の原盤権を手にすることとなった音楽マネージャーのスクーター・ブラウンとビッグマシン・レコーズのCEOであるスコット・ボーチェッタから、自身の旧作をライブで歌うことを妨害されていると告発

画像: 過去曲パフォーマンスに「青信号」

11月24日に開催されるアメリカン・ミュージック・アワード(以下AMA)の授賞式で、過去のヒット曲のメドレーを計画していたものの、ビッグマシン・レコーズ側から原盤権に関する契約を盾に、それを阻止されたと明かしていたが、テイラーがAMAで過去のヒット曲をパフォーマンスすることが正式に許可されたことが、AMAを主催するディック・クラーク・プロダクションとビッグマシン・レコーズの声明により発表された。

2社の連名による米Varietyを通じた声明には、テイラーの名前は記述されていないものの、授賞式のステージでのアーティストたちのパフォーマンスの模様を双方が合意した所定のプラットフォームにおいてストリーミング配信を行っても良いという内容のライセンス契約を締結したとの報告が。

画像: テイラーの前所属レーベル、ビッグマシン・レコーズを買収したスクーター・ブラウンと同社CEOのスコット・ボルチェッタ。
テイラーの前所属レーベル、ビッグマシン・レコーズを買収したスクーター・ブラウンと同社CEOのスコット・ボルチェッタ。

さらに、「レコーディングアーティストたちは、テレビ番組やその他のライブ配信メディアでのパフォーマンスに際して、レーベル側に許可を得る必要はない」、「レーベルの承認が必要となるのは、契約アーティストがその楽曲の聴覚的・視覚的レコーディングを行なう場合のみ。その判断は、それらの作品がどのように流通されるかによる」といった記載も含まれている。

これにより、AMAで「アーティスト・オブ・ザ・ディケイド(過去10年で最も輝かしい功績を残したアーティスト)」と呼ばれる特別賞を受賞するテイラーは、当初の計画通り、自身が原盤権を所有する最新アルバム『ラヴァー(Lover)』の収録曲だけでなく、スクーターが原盤権を手にする過去のヒット曲を含むメドレーを披露することとなる。

“宿敵”2人が仲間割れ?

今回の騒動に関しては、テイラーの告発を不憫に感じたセレブたちから擁護コメントが噴出。テイラーのファンたちからは、ビッグマシン・レコーズに対して非難が殺到していた。

ビッグマシン・レコーズ側は、テイラーの主張は「事実ではない情報に基づいたものである」、「自分たちには、テイラーが過去の楽曲をパフォーマンスすることを制限する権利は無い」と弁解したものの、テイラーの代理人は同社の権利部門の担当者からテイラーのチームに送られたメールを証拠として提示。

中国で行なったライブパフォーマンスにおいても、ビッグマシン・レコーズ側が指定したルールに反しないよう配慮して過去のヒット曲の披露を差し控えたことも明かした。

画像: 中国・上海で行なわれたアリババ集団主催の「シングルズデー・ガラ」でのパフォーマンス。
中国・上海で行なわれたアリババ集団主催の「シングルズデー・ガラ」でのパフォーマンス。

ビッグマシン・レコーズとともに槍玉に挙げられた、ジャスティン・ビーバーの恩師ことスクーターは、じつは、今回のボーチェッタCEO率いるビッグマシン・レコーズ側の対応に苛立ちを感じていると米E! Newsが報じている。

関係者の証言によると、ビッグマシン・レコーズの経営や運営には携わっておらず、ライセンス契約に関する交渉にも関わっていないスクーターは、今回の騒動により、自分の名前が泥仕合に引きずり込まれたことに憤っており、ボーチェッタCEOが勝手にテイラーと衝突を始めたことを快く思っていないという。

画像: “宿敵”2人が仲間割れ?

この報道が事実ならば、スクーターとボーチェッタCEOの関係には少なからず亀裂が入ったと推測できるが、真相はいかに?

自分のためだけじゃない

告発文の中で、ビッグマシン・レコーズから、過去作の使用を許可する交換条件として、今後予定している過去の楽曲の再レコーディングを中止し、今後一切、この話題に言及しないことを要求されたとも明かしたテイラー。

もしも、彼女が公の場で自分に突き付けられた不条理について声を上げず、黙ってビッグマシン・レコーズ側から提示されたという条件を呑んでいれば、AMAでのパフォーマンスの内容が人知れずガラリと変わっていただけでなく、今後も、さまざまなチャンスが失われていたかもしれない。

画像: 自分のためだけじゃない

テイラーの言動を「大袈裟だ」、「悲劇のヒロインぶっている」などと揶揄する人もいるが、AMAとビッグマシン・レコーズの共同声明に、あえて彼女の名前が記載されておらず、その内容がすべてのアーティストに当てはまるように書かれていたことからも、彼女が今回の一件により、後に続くアーティストたちや音楽界全体にもたらした影響は大きいと言える。(フロントロウ編集部)

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