彼と上手に別れる方法を教えてください【ひかりの恋愛相談室】

「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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恋人と別れるときに、相手の状況によってはやり方に気を付けた方がいいものです。今回は、こういったお悩み相談です。

Mさん 48歳のお悩み

SNSで知り合った、15歳年下の彼と2年半ほど付き合っています。結婚話も出ているのですが、1年半も経っても、彼のお母さんに会えず、また彼が一緒に住むことを考慮して購入したマンションに一歩も足を踏み入れていません。その理由は、彼がメンタル的な病気になったことです。

私は、彼と出会ったSNS（※出会い系ではありません）は、付き合うことになったときに退会していたのですが、私は転職をしたのを機に人脈を広げるために再開してみたら、彼の方はずっと続けていたことを知りました。試しに私だとは知らせずにメッセージを送ってみたら、返信が来ました。彼は私に内緒で、他の女性ともやりとりをしているようです。だから、私が土日祝日の休みになっても、毎週会えないんだということに気付きました。

もう彼への恋愛感情は冷め、別れる決心はついたのですが、彼はメンタル的に病んでいるので、ハッキリ別れを告げようか、少しずつ離れる方がいいのか迷っています。ただ、彼が本当に病んでいるのかも、嘘かもしれません。どうしたらいいでしょうか？

Mさんへの回答

2年半も付き合っていて、結婚話も出ているのに、一緒に住む予定の家に一歩も入れてもらえないって、相当ひどい話ですよね。それが、「彼が精神的な病気であること」が理由になるかといえば、ならないでしょうね。

今回、Mさんは、「彼は結婚する気もないし、他の人と浮気をしている可能性もあるし、だったら、別れたい」ってことなんでしょうね。信じられなくなった相手とは、付き合い続けるのは難しいでしょうしね。

別れ方ですが、彼に自傷癖があったり、逆に人に攻撃をしたりするようなタイプの場合は注意が必要ですが、2年半も付き合っているMさんですら、「嘘かもしれない」と思う程度なのであれば、彼は病気というよりは、メンタルが弱いだけの話かもしれません。なので、一般的な別れ方でいいと思います。

別れるときは、ハッキリ「別れる」と言った方がいいものですが、別れ話をする前に、彼に2人の関係が終わっていることを察させるような行動をした方が、相手に別れの覚悟ができて、スムーズに進むことは多いです。

例えば、彼からのメールに対して返事を1、2日遅らせてみたり、デートに誘われても「予定があるから」と言って断ったりして1ヶ月くらい会わないようにして、1か月後に会うときには、前もって「話したいことがある」というメールを送っておいて、まずは静かなカフェで会うようにすると、彼の方も何の話かは察しがつくでしょう。

ただ、その方法は、相手が自分のことをベタ惚れしている場合にやるにはいいですが、今回のように家にも入れてくれない、浮気も怪しいといった相手であるなら、そこまで回りくどい方法をしないで、次のデートの前日に、「話したいことがある」と言って、カフェかどこかで別れ話をする形でもいいとは思います。

別れ話は、「明るい時間帯」に「公共の場」で

別れ話をするときは、どんなに相手が「夜、家でじっくり話したい」とお願いをしてきても、「明るい時間帯」に「公共の場（※静かなカフェとか）」ですることが大切です。その場合は、相手が逆上したときでも、警察を呼びやすいし、他の人が助けてくれることもあるからです。

もし相手の性格に問題があり、トラブルに発展する可能性が高い場合は、こっそりボイスレコーダーで録音しておくのもいいでしょう。弁護士を仲介するくらいの揉め事に発展した場合でも、それが自分の正当性を守る証拠になることもあります。

あと、別れ話をするときは、どんなにののしりたい気持ちがあったとしても、それは抑えて、淡々と別れ話をすることをオススメします。

もう今後、関わる必要のない相手に対して、わざわざ嫌われたり、恨まれたりする必要はありません。むしろ悲しくなくても、悲しい顔をした方がいいくらいです（苦笑）。

人は、自分のプライドを傷つけた相手のことは、恨み続けます。だから、相手の人格を否定しない方がいいでしょう。

もう相手の言動を誤解しているのかどうかを確かめたいというような心境ではなく、自分自身の気持ちは冷めているのであれば、彼の浮気のことは一切触れず、「結婚話が進まないうちに、だんだん気持ちが冷めてしまったこと」を理由に別れるのがいいと思います。

彼が引き止めても、言い訳をしても、逆にののしってきても、ただただ「ごめんなさい。もうやり直す気はない」と言って、別れた方が恨まれずに済みます。同じ土俵に乗らないことです。あと、どんなに言いたくなったとしても、自分が覆面でSNSから彼にメールを送ったことなどは、言わない方がいいでしょう（苦笑）。

最後は、「今までありがとう」と言って、握手でもして別れられたら、今までのよかった思い出を汚すことなく、幕を閉じることができます。

こういうやり方をすると、そのときは「あのことも言ってやりたかった。悔しい！」なんて思うこともあるかもしれません。でも、長い目でみると、やはり相手を傷つけないで終わらせた方がいいことに気付くでしょう。

ホント、世の中狭いので、どこでバッタリ再会するのかも分かりません。道端で偶然、再会した時に“気付かないフリをしなきゃならない相手”は、人生において少ない方がいいものです。

だから、彼への恨みつらみは、親しい友達に話を聞いてもらうか、穴を掘って叫ぶくらいにして（笑）、綺麗に別れた方が、後のことを考えると賢明です。

別れの後は、新たない出会いが待っている！

新しい職場での生活もスタートさせたことですし、また新たな出会いも出てくるでしょう。

たとえ「結婚のチャンス」を失ったのだとしても、何かを失う分、必ず何かを得るものなんです。それは、「また新たな人と恋愛をするチャンス」かもしれないし、「独り身ならではの自由で気ままな時間」かもしれません。

失ったチャンスばかりに目を向けるのではなく、今得ているチャンスに目を向けることが大切です。そうすると、そのチャンスを生かすことができますしね。

人生というレベルで考えたら、別れはどうであれ、そんな一回り以上も年下の男性と楽しい恋愛ができたのであれば、よかったのではないでしょうか。女冥利に尽きます（笑）。

彼との関係を前向きに解消させて、どうか新たな幸せを掴んでくださいね。

コラムニスト・ひかり