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産後の妻がイライラしてばかり…!? 夫たちに知ってほしい「産後メンタル崩壊」のリアルと家族ができること

  • 2019.11.10
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待ちに待った赤ちゃんに会えたはずなのに、わけもなく落ち込んだり、イライラしたり、想定外の自分の姿に戸惑いを感じるママたちも決して少なくないのでは?

産後の育児がいかに大変なのかはある程度心得ていたつもりなのに、いざ産後を迎えてみると、わけのわからない苛立ちに心が支配され、もはや制御不能。

「私の中で一体何が起きているの?」と自分を見失いそうなのが、まさに出産してまもないママのリアルな姿なのかもしれません。

そんな産後のメンタル事情についてツイッターで発信したのが、自身も産後のイライラに悩まされた経験を持つヲポコさん。

「産後に現る鬼の飼い方」では、産後、母親たちの胸の奥に沸き起こる怒りの原因を環境的要因などからもわかりやすく解説してくれています。

■産後の母になぜ鬼は現れるのか?

「産後に現る鬼」と聞いてピンときたママは、すでにわが身に宿る鬼の存在に気づいているのかもしれませんね。

作者であるヲポコさんもかれこれ6年ほど鬼を飼っているそうで、ようやく落ち着きを取り戻した現在、自身の経験をもとにママの産後事情についてツイッターで発信しています。

そんなヲポコさんいわく、産後のママに「鬼が出てこない方法はない」のだそう。

問題は、その鬼が強いか、弱いか、上手に飼えるかがポイントになるとのこと。

しかし、残念ながら産後1年ほどは鬼を上手に飼うことはできないとも話します。



だからといってイライラする自分を責めるのは意味のないこと…。

イライラを引き起こす要因がさまざま重なり合っている状態のなかで、「優しい母親」「穏やかな妻」をずっと演じ続けること自体がそもそも無理な話なのです。



では一体どうしたらよいのか?

ヲポコさんは具体的な対処法をこう断定します!



ママが一人の時間を持つことは、想像する以上に大切なこと。「なんか最近辛い…」と感じたら、一人時間の少なさや睡眠不足を疑ってみると自分でも納得するはず。

しかし、ママが一人の時間を持つには周りの協力が必要になるため、「子育てにも休みが必要であること」を夫婦共に認識することが不可欠。

夫婦が同じ方向を向いて育児に取り組めば、ママも再び笑顔を取り戻せるはずなのですが、やはりそこには一筋縄ではいかない現実がある…とヲポコさんは続けます。

■育児は「母親がすること」から「夫婦ですること」へ

「ママの一人時間」を阻む壁といえば、多くのママたちが感じているであろう夫への頼みづらさ

「パパ一人ではお世話ができないし…」「嫌な顔をされるなら我慢しちゃおう」「そもそも一人時間に使うお金もない…」など各家庭によってもちろん事情は異なります。

しかしヲポコさんが「産後の一人時間」を確保することの壁として導き出したのは、あまりに明確で納得できる夫婦それぞれが抱える問題でした。それは…

“パパの当事者意識の欠如とママの甘え下手と頑張り癖”



パパとママの育児にギャップが生まれるのは仕方ないことではあるけれど、問題はパパが「自分はちゃんとやっている」と満足して、ママの本心に気づいてあげられないこと。



ママ側も「ここまでやって」と言いたくても気を使って言い出せないため、ますます一人で抱え込んで、ストレスがたまるばかり…。

それなら思い切ってパパに頼むしかない、パパも覚悟を決めるしかない。

なぜなら今この瞬間、夫婦関係の根幹を大きく揺るがす大事な局面を迎えているからなのです。



さらに時代は移り変わり、育児がアップデートされるべき時を今、迎えています。

しかし、今すぐ考え方を変えることは難しいかもしれませんが、例えば人生の“万が一”を考えた時、パパにだって自ずと危機感が生まれるのはないでしょうか?

「これから続く未来において当たり前にママ(妻)がいてくれて、育児も家事も一生やってくれる保証はない…」

そんな目をそらしたくなる“万が一”の事態が突然訪れることだってあるのです。

だからこそパパの育児に対する当事者意識は、そんな“万が一”の状況におけるリスクヘッジとしても重要なことだと気付くべきなのかもしれません。

さらにヲポコさんが育児における夫婦間のコミュニケーションにおいて強調するのが「妻が本当に必要としていることに耳を傾けること」

ネットの情報や誰かの体験談でわかったつもりになるだけでなく、「自分の妻」が本当に欲していることを理解し、逃げずに向き合う姿勢こそが産後の夫婦関係において重要であることを訴えます。

■辛い時は「辛い」と言う!甘えることを良しとしよう

夫婦の形は画一的でなくてもいいし、ママの物事への感じ方だってもっと自由であってもいいのです。

しかし真面目系頑張り屋のママは辛い時に辛いと言えず、「みんなやってるし」、「もっとしんどい人もいるし」と呪いの言葉でますます自分のことを苦しめます。



産後のママにとってまずは重要なのは「鬼」の存在を認識すること。

そして「鬼」は余裕を失ったママには到底手に負えないことを理解することです。

さらに「鬼の巨大化」を止めるためには、ママが周りに対してちゃんとヘルプを出すことも必要だと言います。



鬼を飼いならすには、人として最低限の「睡眠」と「一人の時間」の確保が不可欠。逆にその2点が十分に満たせていない状況で自らの鬼をコントロールしようとすれば、うまくいかず、ますますイライラを助長させてしまうだけなのです。

そして、ようやく鬼と対峙できる心の余裕を持てた時は、自分自身さえもわかり得なかった心の奥にある声を聞いてみるとよいのだそう。



「怒りはどこから来るのか?」「ただ理解されたいだけなのだろうか?」「もっと労ってほしいのか?」それとも「甘えたいだけ?」

本心を読み解き、冷静かつ的確に伝えるならどうしたらよいのか? 自分自身を振り返ってみる時間も大切。

そして、自分の想いを吐き出す場を設けることがママにとっては何よりも心の救いになるのかもしれません。

お友達と思い切りおしゃべりをしたり、一人カラオケで思う存分ストレス発散したり、ヲポコさんのように声にならない想いをツイッターで発信したり、できることはさまざま。

辛いときは、ただ我慢をするのではなく、その辛さから解放されるための方法を自分なりに見つけて実践していくことが、多くのママたちにとって産後の鬼とうまく付き合っていくためのヒントになるかもしれませんね。

ヲポコさん
育児や日々の暮らしの中で感じるモヤモヤをツイッターで発信中。絶賛子育て中のワンオペオタ主婦、二児の母。
●ブログ:ヲポポコめも
●Twitter:@wopocco
●note:ヲポコ

(倉沢れい)

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