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上司にパワハラを受けています【ひかりの恋愛相談室】

  • 2019.11.4
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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働く女性は、恋愛だけでなく、仕事でも悩みは多いもの。今回は、上司との関係に悩まされている女性からのお悩み相談です。

Hさん お悩み

直属の上司の心無い言葉に日々悩まされています。上司は仕事ができて、勢いのある性格のため、社内では中心的存在で、女性関係も絶えない肉食系です。

私は不器用で、融通がきかない性格のため、上司は仕事のこと以外にも、容姿、性格、生活スタイルなどについて口を挟んできます。

「ブス」と呼ばれることは日常茶飯事で、それを無視したり言い返したりすると「可愛くない性格」「絶対に彼氏はできない。俺なら、絶対無理」「お前、処女だろう」と心無い言葉を浴びせられます。

仕事は好きなので、辞めることは考えたくありませんが、毎日そんな言葉を聞いているうちに、卑屈になっていく自分を感じます。このままでは恋愛や結婚どころか、自信を持って生きていくことすら難しくなっていきます。そんな環境でも、上司に負けず強く自分を持っていける考え方があれば、教えてください。

Hさんへの回答

所謂、“パワハラの上司”に悩まされているってことですよね。本当にとんでもない上司ですよね。ただ、このご相談を読む限りでは、Hさんは、自分に対するコンプレックスから、心のどこかで「私はひどいことを言われても、仕方がない人間なんだ」と思ってしまっているところもあるように感じます。

でも、絶対にそんなことはありません!こんなことを言う、「この上司がおかしい人なんだ」ということをきちんと認識しないといけません。そうでなければ、これからご紹介する対策についても、行動できなくなってしまいます。

こういう普通ではない状況に関しては、「悔しい」「悲しい」「むかつく」といった感情は置いといて、冷静に対応することが大切です。

パワハラに関しては、私は専門外ですが、もし私がHさんの立場だったら、下記のことをします。

[ステップ1] パワハラだと思われる言動をされたときは、日付、時間、状況を詳しくメモをして残しておく(※場合によっては、証拠として、ボイスレコーダーで記録する)

[ステップ2] 会社の人事部、もしくはその上司の上司にあたる人に、[ステップ1]の証拠を持参して相談する。

(※ただし、このときは相手をよく観察する必要があります。Hさんの相談事を何事もなかったようにもみ消すような相手には、むしろ相談しない方がいいでしょう)

もし[ステップ2]でも改善されなかったときは……

[ステップ3] 厚生労働省で紹介しているパワハラに関する相談窓口(https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/inquiry-counter)に相談する。

心身が不調になったときは……

[ステップ4] 心療内科などで診断書を書いてもらい、会社に診断書を提出し、精神的侵害で労働災害扱いにしてもらう(※ここまできたら、黙認していた会社も動かざるを得なくなります)。

それでも改善されないときは、名誉棄損罪、侮辱罪で訴えることができますが、個人的にはここまではオススメしません。基本、訴える方も心が消耗するからです。とはいえ、本人がやらなきゃ気が済まない場合は、やってもいいですが。

会社の上司が「人として偉い」わけではない!

日本の会社の仕組み上、会社の上司と部下という関係性だと、どうしても部下の立場が弱くなってしまいますよね。でも、こんな理不尽な上司の言動を受け入れる必要は全くありません。

そもそも会社というのは、社長だから、上司だからといって、「人として偉い」わけではありません。そういう役割を与えられているだけに過ぎないのです。

つまり、Hさんのその上司も“会社での立場”は上だとしても、「人として偉い」というわけではないのです。そんな人に、自分のプライベートに関してとやかく言われる筋合いはありません。そもそもそんな仕事だけの付き合いの人には、関係ないことですしね。

会社にしがみつくよりも、実力をつけるべし!

また、会社の人事部や会社の上司に相談しても改善されない場合は、そういう会社だと思った方がいいでしょう。そういった社風の会社の場合は、労働災害を求めたら、会社に居づらくなることもあるでしょう。

そのときは、そんな残念な会社にしがみつかなくてもいいくらいに、しっかり実力を身に付けて、転職をするのも1つの手段です。

会社の常識というのは、会社によって変わってくることも多々あります。理不尽な環境にい続けると慣れてしまい、「それが普通なんだ」と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。いざ辞めて、転職したら「今まで働いていた会社な何だったんだ?」と思えるくらいに、新しい会社では幸せを感じられることもあるものです。

やはり同じ会社に働く社員たちも「類は友を呼ぶ」ところもあるので、似たような人たちが残り、合わない人たちが辞めていくことも多いものです。だから、意地悪な環境の会社では、ライバルの足を引っ張るような人たちが残るし、嫌な思いをさせられることにうんざりした人たちは、さっさと辞めて、もっといい環境へと向かっていくのです。辞めていく人が弱者なわけでもなく、むしろ辞めたことで、どんどん新たなチャンスをつかみ、出世していく人も少なくありません。

“人生というレベル”で見たら、そんな残念な環境に大切な時間を費やすことは、とてももったいないことなんですよね。生きる時間って、永遠ではないから。

仕事は、会社やお客さんの役に立つための労働をし、ギャラをいただくことです。そこに「上司に嫌がらせをうけること」なんて、業務は含まれていません。

Hさんは、弱気にならずに、理不尽なことに対しては、「おかしい!」と言える人でいましょう。こういうときこそ感情は抑えて、冷静にパワハラに対応してくださいね。

コラムニスト・ひかり

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