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「新婚なのに不倫したがる既婚男性」のリアル

  • 2019.10.31
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新婚、と聞けば誰もが「パートナーとラブラブな時間を過ごしている」と思いますよね。ですが、既婚男性のなかには新婚であっても独身女性を不倫関係に誘う人もいます。そんな男性は、そもそも結婚について真摯な姿勢を持っていないことがほとんど。表では新婚を祝われながら、裏では独身女性を不倫に誘う既婚男性のリアルをお話しします。

■周囲に押し切られて結婚したけれど……

35歳のある男性は、大学時代から知り合いだった女性と結婚しました。一度交際したものの数年で別れ、大学を卒業したあとは別々の道を歩んでいましたが、共通の友人が開いた飲み会で再会してからふたたび距離が縮まって、お付き合いを始めたら「彼女の両親やまわりの友人たちに“結婚しろ!”と言われて仕方なく入籍した」そうです。

この男性から不倫に誘われた独身女性は、

「『新婚だけど新鮮さも何もないし、結婚したくてしたんじゃない』が口ぐせでした。
じゃあ入籍しなければ良かったのにって言ったら、
『俺もいい年だし、いつまでも独身だと会社で肩身が狭い』
って。
結局、自分のことしか考えていないですよね」

とそのときの会話を振り返ります。

仕事の取引先として知り合ったその男性は、入籍したばかりと聞いていたため、彼女の眼中にはなかったけれど、男性のほうからしつこくアプローチがあったそうです。

「『新婚だけど、みんなが思っているような幸せな関係じゃないよ』とか言うから、気になるじゃないですか。
それで話してみたら、『会社じゃ言えないからふたりで会いたい』と言われ、最初はランチを一緒に食べました。
でも、いざ聞いてみたら
『彼女が俺の両親に勝手に連絡して』
『外堀を埋められて逃げられなくて』
『彼女がいるって言ったら上司もとにかく“結婚しろ”ばかりだし』
と、結婚に至るまでの愚痴のオンパレード。
てっきり奥さんとうまくいってないのかなと思っていたのに、
『嫁はまあ頑張ってくれている』
とも言っていて、いったい何がしたいのだろうと思いました」

それから数回ランチに誘われ、彼女は「でも男性のこんな話を聞く機会はなかなかないから」と興味本位で付き合ったそうです。

「既婚でしかも新婚の人と食事なんて、周りから何を言われるか気にならなかった?」と尋ねると、

「私は最初からおかしな関係になるつもりはなかったし、食べに行くところも会社の近くで誰に見られてもいいところにしていました。
同僚にツッコまれることもありましたが、『○○さんの家庭の話を聞いているだけだし、○○さんに確認してもいいよ』と堂々と答えましたね。
彼のほうは『ふたりでゆっくり過ごせるお店を』とか言っていたけど、ランチで時間もないし、『ふたりきりの空間はちょっと』とはっきり言いました」

とまわりに誤解されないように気をつけていたそうです。

■嘘をつかれて誘い出される

彼女がいつまでも親密になるのを避ける様子を見て、男性のほうは焦ったのかある日「本当につらいから、相談に乗ってほしい」と彼女を夜の時間帯に誘ったそうです。彼女が「結婚している男性とふたりでは会いません」と答えると、今度は「じゃあ俺の友達も連れていくから」と返ってきて、それならと指定されたお店に向かいました。

ですが、そこにいたのは彼がひとり。「お友達は?」と尋ねると

「急に用事ができたからって、帰ってしまって。ねえ、せっかく来たんだからゆっくりしていこうよ」

と個室に案内され、彼女は「しまった!」と男性の言葉を信じた自分を呪ったそうです。

「食べたらすぐに帰ろう」と思っていた彼女は、部屋に入るとすぐ「相談って何ですか?」と男性に切り出します。ですが、男性のほうは

「そう急かさないで。まずはお酒でも飲もう?」

とさっさとふたり分のビールを注文します。

このとき、彼女は「明らかにこの人は私を騙して誘い出して、相談があるのも嘘だし個室を用意しているのも最初からふたりきりで過ごしたかったからだ」と思ったそうです。

でも、仕事でお付き合いのある相手なので、恥をかかせて怒らせると面倒なことになるし、既婚男性の誘いに乗った自分も悪い。「なんとか角を立てずにすぐ帰ろう」とあれこれ言い訳を考え、

「すみません、母から電話がきたので出てもいいですか?」

と男性に告げてスマホを持って部屋を出て、仲のいい友人に電話して事情を話し、近くまで来てもらうことにしました。

個室に戻ると男性は乾杯を急かし、電話の内容も尋ねずにひたすら自分の家庭の愚痴を口にしていたそうです。

「もっと飲まないと」

としきりにお酒を勧めてくるのでそれには答えず、

「それで、相談って何かあったんですか?」

と彼女はあくまで“それが理由でここに来た”ことを強調します。

すると、男性は表情をくもらせて

「実は、嫁が浮気しているみたいなんだ」

と話し始めたそう。

「俺の仕事、知ってるよね?
残業も多いし、夜遅くに帰ったら嫁が家にいないんだよね。
何をしていたのか訊いても『友達と会っていた』ばかりで、それだけならいいけどセックスも避けるようになって。
夫婦なのにセックスをしたがらないって、浮気してるんじゃないかと思うよね?」

と、「嫁に浮気されてかわいそうな自分」を語りだす男性を見て、女性は「身の危険を感じた」といいます。

「セックス」という単語を繰り返し使う気持ち悪さ、また自分も奥さんと同じく既婚者でありながら独身の自分を平気でふたりきりの時間に誘う図々しさ、それらの嫌悪感でいっぱいになったそうです。

「ねえ、俺、こんな家庭だから寂しいんだ」

と言われたとき、彼女はスマホを見て

「すみません、母からまた電話で」

と告げて部屋を出て、友人が到着したのを聞いてから戻ると

「父が具合を悪くして救急車で運ばれたそうなので、行ってきます」

とあっけにとられる男性を置いてお店を出てきたそうです。

「もちろん私が飲んだ分のお金は置いてきたよ。
家族の急病ならあの人も文句言えないし、会社で何か言われても途中で帰ったことを責める人はいないでしょ」

と、彼女は大きくため息をついて言いました。

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■既婚者からの誘いには乗らない

彼女は、

「最初は、結婚している人の話を身近に聞けるしランチくらいふたりでも大丈夫と思っていたけど、甘かった。
どこかで、『新婚なんだから奥さん以外の女性とどうこうなりたいなんて思わないでしょ』って決めつけていたのかも」

とそのときの自分について反省しています。「新婚だから奥さんとラブラブ」とまわりは話していて、会社では男性も否定していなかったので、ふたりきりのときに吐く愚痴を聞くのが「リアルで刺激的だった」そうです。

そんな彼女の姿に、乗り気じゃないまま結婚してしまった男性は「不倫相手になってくれる」というおかしな希望を持ったのかもしれません。嘘をついてまで彼女を呼び出し、お酒を勧めながら肉体関係をほのめかすような話題を持ち出して、その後いったいどうするつもりだったのでしょうか。

この夜以降、彼女はこの既婚男性とふたりでランチに行くのをやめました。男性のほうも、彼女が嘘をついてまで逃げ出したことに気がついたのか、それから挨拶程度の会話しかしなくなったそうです。

既婚男性からの誘いは、たとえそれまでの関係が良好であったとしても、ふたりきりの時間にみずから身を置くのは避けるのが正解です。「結婚している人だから大丈夫」「新婚だから奥さん以外の女性に手は出さない」はあくまでこちらが一方的に信じていることであり、男性が実際どう思っているかはわかりません。

そもそも、本当に家庭が安定していて奥さんとの関係も順調なら、独身女性を夜の時間に呼び出してふたりきりでお酒を飲むなんてことはしないはず。「相談したいから」と理由があるのなら、既婚である自分も独身者である女性の立場も考えて、人に知られても大丈夫な場所や時間を選ぶのが誠意のある男性の姿です。

悲しいことですが、新婚であっても不倫する男性はいます。言い訳しながら独身女性と遊びたがる既婚男性は、結婚に対して真摯な姿勢を持たず自分にとって都合のいい関係を求めてくるので、最初から深く関わらないのが吉。

既婚者の誘いには乗らないこと。おかしな関係に引きずりこまれないためには、まず自分自身がきっぱりと線を引く姿勢を忘れずにいたいですね。

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