1. トップ
  2. 恋愛
  3. 母子家庭がもらえる奨学金制度とは?給付型・貸与型の条件についてFPが解説!

母子家庭がもらえる奨学金制度とは?給付型・貸与型の条件についてFPが解説!

  • 2019.10.25
  • 5827 views

母子家庭で子供を大学に行かせたいとき、お金の準備が難しいなら、奨学金を検討しましょう。本記事では、母子家庭がもらえる奨学金について説明します。お子さんを大学に進ませたいシングルマザーの方はぜひ参考にしてください。

母子家庭でも子供を大学に行かせたい!

第二種については、国公立・私立・自宅・自宅外の区別に関係なく、2万円~12万円の範囲で1万円きざみで金額を選べます

返還方法

貸与奨学金は借金と同じなので、返済が必要です。ちなみに、奨学金の場合には返済ではなく返還という言葉を使います。在学している間は返さなくてもかまいません。返還開始は卒業後7か月目です。

保証人が必要

貸与奨学金を申し込むときには、要件を満たす連帯保証人と保証人を用意するか、保証機関の保証を受けなければなりません。保証機関の保証を受けるときには、毎月の奨学金の振込額から保証料が差し引きされます

返さなかったらどうなる?

奨学金を借りたら、卒業後、必ず返さなければなりません。もし返さなかった場合には、信用情報機関に情報登録され、ブラックリストに載ることもあります。返還が難しくなったときには、毎月の返還額を減らしてもらったり猶予してもらったりすることも出来ますので、早めに相談しましょう。

もらえるので返さなくていい!給付奨学金

JASSOの給付奨学金制度は2017年度に開始しましたが、2020年度からは要件を満たす人が増えます。新制度の条件や金額について知っておきましょう。

学生本人に求められる要件

次の1、2のどちらかを満たさなければなりません。

  1. 全履修科目の評定平均値が5段階評価で3.5以上
  2. 将来、社会で自立し、及び活躍する目標をもって、進学しようとする学修意欲を有すること

2については、高校が面談・レポートなどで判断します。

親の収入に関する要件

親が住民税非課税か、それに近いくらい収入が少ない人が対象です。収入基準には第I区分から第III区分の3つの区分があり、いずれかの区分に当てはまると対象になります。具体的な収入の額は家族構成等によって変わります。

たとえば、子どもと母親(給与所得者)の2人世帯の場合、年収の目安は、次のようになります。

支給金額
授業料・入学金の減免と併せて高等教育無償化がスタート

2020年度からの新制度は高等教育無償化と呼ばれており、給付奨学金の対象になる人は、大学に入学してから授業料・入学金の減免も受けられます。高等教育無償化は日本の大学・短大ならほとんどが対象になりますが、専門学校の中には対象外の学校があります。

奨学金の申込手続き

大学に入る前の高校3年生の時点で申し込むことができます。通常、学校から案内があるのでそのときに申込しましょう。大学に入ってからの申込も可能です。

奨学金がもらえるかどうか確認するには?

JASSOのホームページに、進学資金シミュレーターが設置されています。必要事項を入力すれば、もらえる奨学金の種類や金額を知ることができます。スマホのアプリでも利用可能です。

奨学金を利用する際の注意点

JASSOの奨学金は、大学入学後に入金が開始します。一方、大学の入学金や前期授業料は入学前に払込しなければなりません。入学前の支払いをするお金が足りない場合には、金融機関で教育ローンの申込を検討しましょう。

奨学金制度は変更されることがあります。ホームページで最新の情報を確認するようにしましょう。

その他の奨学金や授業料免除制度を申請できることも

JASSO以外でも、奨学金制度を運営している団体は多数あります。利用できるものがないかどうかを確認しておきましょう。

[adsense_middle]

ひとり親家庭支援奨学金制度

一般財団法人全国母子寡婦福祉団体協議会(全母子協)がローソンと共同で運営しているひとり親家庭向けの奨学金制度です。夢を実現する意欲があるにもかかわらず経済的に就学が困難な生徒に対し、月額3万円が最長4年間支給されます。

ひとり親家庭支援奨学金制度を利用するには、全母子協加盟団体の会員になる必要があります。詳細については、全母子協ホームページ等で確認してください。

公益財団法人等の奨学金

民間企業が設立した公益財団法人等で、返還不要の奨学金制度を実施しているところがたくさんあります。

詳細については、各財団のホームページ等で確認してください。

大学独自の奨学金制度もある

大学や専門学校の中には、独自の奨学金制度や授業料減免制度を設けているところがたくさんあります。進学を希望する大学にどのような費用支援制度があるか、ホームページやパンフレットでしっかり確認しておきましょう。

奨学金制度の探し方

JASSOのホームページで、JASSO以外の奨学金制度についても検索できます。都道府県別、申込時期別などの条件で調べることができるので、探してみましょう。

教育ローン等の貸付制度

進学費用を借りる場合、貸与型の奨学金を利用する以外に、教育ローンなどの貸付制度を利用する方法があります。以下、母子家庭が利用しやすい代表的な貸付制度をご紹介します。

無利子で借りられる母子父子寡婦福祉資金貸付金

全母子協が実施している貸付制度です。連帯保証人を立てれば無利子で、連帯保証人を立てられない場合には1.5%の有利子で貸付が受けられます。利用を希望する場合には、市区町村の役所に早めに相談しましょう。

母子家庭向け優遇のある国の教育ローン

日本政策金融公庫が行っている教育一般貸付のことです。固定金利で最大350万円の借入が可能です。母子家庭の場合、金利、返済期間、保証料が優遇されます

母子家庭がもらえる奨学金に関するまとめ

母子家庭で進学費用に不安がある場合、まずは給付型の奨学金を利用できないかどうか確認しましょう。住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯であれば、JASSOの給付奨学金を利用可能です。

その他の奨学金や、授業料の減免等の制度もあります。母子家庭の大学進学費用は軽減できることがありますので、制度についてしっかり調べておきましょう。

元記事で読む
の記事をもっとみる