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人はどうして相手に運命感じちゃうの?それは正しいの?

  • 2019.10.24
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運命の人と出会って交際したいと望んでいる女子が多いからか、ネットには「運命の人」という言葉が飛び交っています。

少しものを知っている人が「迂闊に運命という言葉なんか使っちゃって……」と言っても、そんなのおかまいなしに、ネットの恋愛コラムは運命の人という言葉でにぎわっています。

さて、運命の人って、そもそもどんな人か、なぜ人は相手に運命を感じるのか…その「感じる」ことはどんなことか一緒にみていきたいと思います。

人はどうして相手に運命感じちゃうの?それは正しいの?

運命の人とは?

自分が相手に対して、魂の震えのようなものを感じたら、その相手は自分にとって運命の人だ――この項では、運命の人を、このように定義したいと思います。

魂の震えを感じた相手=運命の人ということです。

魂の震えを感じる相手というのは、たとえば、自分と似たようなものを持っている相手のことです。

あるいは、自分が欲しくても手に入らないものを持っている相手のことです。この場合は、欲しくても手に入らないと思っているものを、「じつは」あなたはすでに心のどこかに持っている、あるいは、かつて持っていた、ということ。

つまり、あなたの知らないところで、あなたと相手は、じつは似たものをもっていた、ということです。

運命の人に出会う手順

最初は「彼、かっこいい!」とか「彼に抱かれてみたい!」というのから入っても全然OKなんですね。

かっこいいとか、抱かれてみたいなど、いわば表層的なところから入ったその瞬間、心が震える(魂が震える)。そのような手順を、きっとわたしたちは踏んでいるはずなんです。

最初からかっこいいもなにもなく、ただただ魂が震えるだけのこともあると思うけど、それだって、人は視覚からの情報が8割だか9割だと言われているのだから、細かく見ていけば、まず最初に0.3秒くらい「彼、かっこいい!」と思って、次の瞬間、魂が震えるとか、そういう段取りになっていると思うんですよ。

たとえばこういうこと

人はどうして相手に運命感じちゃうの?それは正しいの?

たとえば、男でいえば、不器用にしか生きられないとため息交じりに生きている男子が、要領良く華麗に生きていて、頭もよく、ルックスもそれなりにいい女子(自分とは一見真逆なものをもっているように見える女子)にある日出会って、彼女に運命を感じることがあります。

この場合、彼は、「かつては」彼女のように、要領良く華麗に、頭もよく、イケメンとして生きていた、ということなんです。

これ、「前世」とか「輪廻転生」の話をしているのではありません。そういうふうにも解釈可能なのかもしれないけど、あくまでもこの世における魂の震えの話をしています。

この話がさっぱり理解できない人

ちなみに、この話がさっぱり理解できない人もきっといると思います。魂の震えって、それなんやねん?みたいに感じちゃう人。そういう人も、やがて、運命を感じる相手に巡りあうと思います。

なぜなら、運命とか魂という言葉抜きに説明するなら、人って、「この人の心の中になんとしても入りたい!」と渇望する人と出会う可能性を秘めているからです。

つまり「すごく好き!」というのは「相手の心をまるごと知りたい!」「相手の心をまるごと抱きしめたい!」ということに他ならないからです。

おわりに

おそらくネット界隈では「運命の彼氏=キラキラしたデートをしてくれる相手=自分の思い通りの恋愛を実現してくれる男子」という女子の考えを「運命の人」と定義しているはずです。

その手の「運命の人談義」がネットではホント多いから。

でも、本当は、その人に出会った瞬間、「この人の心も身体も、まるごと抱きしめたい!」という、なつかしさや、永遠とも呼べる希望をその相手に感じたとき、その人があなたにとっての運命の人なのです。

ちなみに、そうやって相手に運命を感じたところで、その相手に抱いてもらえるか(付き合ってもらえるか)といえば、「それとこれとは話が別」です。つまり、運命を感じたからといって、付き合えるわけではないのです。

このへんのことも、いずれネットの恋愛コラムでちゃんと語らないとダメだろうなと思います。

人は基本的に、わかりあえないから、何歳になってもわかりあえる相手を探しさまよう(それが時に、浮気や不倫という現象として出てくる)という、ちょっぴり切なくて冷徹な要素が、じつはわたしたちの恋愛のベースにあるのです。

(ひとみしょう/作家)

(愛カツ編集部)

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