1. トップ
  2. 恋愛
  3. 職場に出入りする業者さんに片思い中です【ひかりの恋愛相談室】

職場に出入りする業者さんに片思い中です【ひかりの恋愛相談室】

  • 2019.10.20
  • 10325 views

「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

----------

職場に出入りする業者さんや配達員のお兄さんに恋をしている人って意外といるようですね。そんなときは、どうやってお近づきになればいいのでしょうか?今回は、職場に毎日納品に来る業者さんに恋をしている女性からのお悩み相談です。

Yさん 26歳のお悩み

私は大学職員をしています。今まで誰とも付き合ったことがなく、男性とうまく話せません。

今、毎日納品に来る業者さんに片思いをしています。サブの担当なので、1日のうちに関われるか関わられないかといった状態で、関わったとしても10分くらいです。

そんなわずかな関わりしかない人からアプローチをされたら、彼にとっては迷惑でしょうか?

Yさんへの回答

わずか10分のつながりでも素敵だと思える魅力がある業者さんなんでしょうね。

少しの関わりしかない人からアプローチをされたら迷惑かどうか?というと、迷惑というよりは、戸惑われることはあるでしょうね。

彼にとっては、Yさんがどんな人なのかもわからないし、逆を言えば、Yさんだって、彼がどんな人なのかはまだわかってないはず。そんな人からアプローチをされても、「なぜ?僕?」って思うものでしょうしね。

婚活パーティなど“出会いの場”であれば、出会った人にすぐにアプローチをしてもおかしくはありませんが、職場に出入りしている、あまりお互いのことを知らない人に対して、突然ストレートなアプローチをするのは、得策ではありません。

“わずかな関わりしかない関係”なのであれば、アプローチをする前に、「少しずつ関わりを増やしていく」ことの方が先決です。

毎日ではないにしろ、10分ほど関われるチャンスがあるのであれば、仕事以外のささやかな会話はした方がいいでしょうね。

例えば、寒い日に「いつもお疲れ様です。よかったら、どうぞ!」と言って、温かい缶コーヒー、もしくは使い捨てカイロなどをさりげなくあげたら、彼だってうれしいものです。たった10分でも、「相手をどうしたら喜ばせられるか?」ということをじっくり考えて、それを相手にさりげなくしてあげることで、距離は縮まってくるでしょう。

そうやって距離を縮めていき、彼とは仕事の話だけでなく、ちょっとプライベートな話題もできるようになったら、「もしよかったら、LINE交換しませんか?」と言ってアドレスの書いた紙を渡してみたらどうでしょうか?その方が、連絡がくる可能性は高まります。

そのためにも、会話をしていく中で、「彼はどんな人なのか?」「何をしたら喜んでくれるのか?」を知るようにした方がいい方がいいでしょう。

会話下手な人ができていないこと

Yさんは、「男性と会話するのが苦手だ」ということですが、そういう人はもっと「相手に興味を持つ」ようになることが大切です。相手に興味がないから、質問が出てこなかったり、相手が喜ぶ言葉が分からなかったりすることも多いですしね。

「相手に興味がある」というのは、相手はどんなことが好きで、どんなことが得意で、どんなことをしたら喜んでくれて、どんなときに幸せを感じるのかなど、「相手そのものを知りたい」と思うことです。

逆を言えば、「彼はどんな女性が好きなのか」「彼に恋人がいるのか?」「自分に脈はあるのか」といった興味というのは、“彼そのもの”に対する興味というよりも、「自分の恋が実るかどうか」の興味に過ぎません。

自分が会話下手だと思う人が、まず相手にした方がいいことは、「相手の素敵なところを見つけて褒めてあげること」、そして、相手に興味を持って「色々と質問をすること」です。

人はそんなに褒められる機会がないので、褒められると嬉しいものですし、そんな風に自分を認めてくれる相手に対しては、“自分の良き理解者なのだ”と感じるものなので、段々好きになっていくことも多いものなんですよね。

はじめは、表面的な部分を褒めてもいいと思うんです。「●●さんって、声がいいですよね」「笑顔が素敵ですね」「オシャレですね」とか。彼そのものを褒めるのが照れくさいときは、「●●さんのスマホケース、可愛いですね」とかでもいいですし。

そして、会話というのは、ちょっとした話題をきっかけに広げていくものです。

例えば、下記のように話を広げていってみてもいいでしょう。

ケース1:「●●さんって、声がいいですよね」→「カラオケ、上手そうですね」→「カラオケでは何を歌うんですか?」→(「今度、ご一緒したいです」と言えればベストですが、言えない時は…)→「好きなアーティストはいるんですか?」→(後日)「私も、(彼の好きなアーティストの)曲を聴いてみました。いいですよね」

ケース2:「●●さんって、笑顔が素敵ですね」→「●●さんって、人に好かれやすい方だから、お友達も多いでしょうね」→「普段は、どんなところに遊びに行くんですか?」→(「渋谷に飲みに行く」などの回答だったら、「●●さんと飲みに行ったら、楽しそうだなぁ」とか)

ケース3:「●●さんって、オシャレですね」→「洋服選ぶときって、まずはどんなところを見ますか?」→「私はファッションに疎いので、色々と教えてください!」

また、コミュニケーション能力が高い人は、色々なことを知っている人が多いものです。だから、相手からどんな答えが出てきても、上手に会話を広げることができるのです。

だから、Yさんも、普段からニュースや流行に興味を持ち、分からないワードが出てきたら、「すぐにスマホで調べる」という習慣をつけておくと、知識が増え、より会話をつなげられるようになるでしょう。

もし相手の出てきたワードが分からない時も、分からないままで会話を続けようとしないで、その場で、スマホで調べて、相手に「コレですか?」と聞きながら、話を広げていくのはいい方法ですよ。

ただ単にアプローチすればいいわけではない!

今回は、Yさんに限らず、多くの人が誤解していることがあります。

それは、まだ関係ができていない相手であっても、とりあえず「アプローチすれば、関係が始まる」と思っているところです。

基本、告白が成功するカップルというのは、付き合う前から「すでに恋は始まっている」ものなのです。

お互いにどこか相手のことを「いいな」と思っているから、どちらかからのアプローチによってうまくいくわけです。まだ接点もあまりなく、何とも思っていない相手からアプローチされても、「じゃあ、付き合おう」となることは、ほぼないでしょう。

恋愛では相思相愛にならないと始まらないので、相手に興味を持ってもらえる人になることも大切です。そのためには、見た目に気遣うことは大切ですが、それだけでなく、会話をしたら、面白い返答ができたり、一緒にいると相手が「楽しい」と思えるような何かを持ったりすることが大切です。

「私はそんなものは1つもないから」なんていう人は、甘えています。そういう人は「自分を磨く努力とサービス精神が足りない」ことに気付いた方がいいのです。それがないと、仮に付き合えたとしても、相手に「一緒にいてもつまらない」と思わせてしまい、関係が長続きしないでしょう。

色々な本を読んで知識を増やして、気になったことは自分でも調べて、積極的に体験したりして、少しずつ内面を磨いていけば、雰囲気や佇まいだって変わってきます。そうしたら、自ら声をかけようとしなくても、向こうから声をかけてくれることだってあるでしょう。

Yさんは、好きな彼に対して、少しの接点でも“相手が喜ぶようなこと”を心がけながら関わりを増やしていき、さらに、Yさんも相手に興味を持たれるような魅力ある女性になりましょうね。

コラムニスト・ひかり

元記事で読む
の記事をもっとみる