1. トップ
  2. お仕事
  3. 「嫉妬なんてする暇もなく、あっという間に首を切られそうです」。『わたし、定時で帰ります。』の原作者・朱野帰子さんが考える、これからの働く人と会社の関係

「嫉妬なんてする暇もなく、あっという間に首を切られそうです」。『わたし、定時で帰ります。』の原作者・朱野帰子さんが考える、これからの働く人と会社の関係

  • 2019.10.21
  • 4128 views

多様化していく「働き方」への向き合い方を、賢者がアドバイス

激しく変化していく現代社会のなかで、勇敢に、しなやかに、キャリアを重ねてきた大人の女性たち。より生き生きと、自分らしさを発揮しながらこれから先10年、15年と働き続けていきたいと願う私たちの前には、どんな未来が待ち受けているのでしょうか?

自身の会社員経験をもとに描いた『わたし、定時で帰ります。』で注目を集めた作家・朱野帰子さんに、これから先の時代、働き手と会社との関わりが、どうなっていくのかを伺いました。

「年功序列という江戸時代的な考えはもう終わった。会社との関係は下克上。乱世の時代に戻ると思います」

朱野帰子さん
作家
(あけの かえるこ)1979年、東京都生まれ。2009年『マタタビ潔子の猫魂』で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。その後、数々のヒット作を生む。2015年『わたし、定時で帰ります。』では、会社員経験を基に、世の中の労働問題を巧みに反映。大きな話題を呼び、2019年、続編と合わせドラマ化。

『わたし、定時で帰ります。』で、"働くこと"について世間の心を動かした作家の朱野帰子さんは、これからの働き方について、

「今までは江戸時代のように、お殿様がやれと言えばやる。やってさえいればお家は安泰だったのが、戦国時代の武士たちのように"生き残るのはどこか""どこへ行けばいちばん勲章を得られるか"と冷静に見据えて、会社をどんどん乗り換えていく時代になる」と語ります。

「仕えているふりをして、実は敵と密通していたり、できる人は農民でも出世できるのが戦国時代。嫉妬なんてする暇もなく、あっという間に首を切られそうです」

会社のなかでも、上司と部下、取引先とも対等な関係になっていくと予想。

キャリア_1,インタビュー_1
朱野帰子さん

「今の就活生は、会社との"マッチング"だといいますし、終身雇用制度が崩れた以上、年功序列という掟もなくなる。経験が生きるというのも、なんだか江戸時代的な考え方だと思うんです。

例えば、AI人材ならば新卒から高収入を与えるなど、能力に応じて仕事を与え、経験よりも成果で評価されるようになる。ただ、評価軸はひとつではないので、不満があれば戦国時代のように君主をさっと乗り換えて、自分のキャリアを尊重してくれるところへ行くべき。

会社も社員を大事にせざるを得なくなる。その結果、ホワイトな企業が残っていくのではないでしょうか」と朱野さん。

「日本人は乱世を生き抜いた民族なので大丈夫。新しい時代もしぶとく生きられるはず」とのこと。

元記事で読む