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「かきくけこの法則」で兄弟の自主性を育てる親の接し方のコツ

  • 2015.4.1
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【ママからのご相談】

この春から下の子が小学校に入学します。3年生になる上の子は、「弟の面倒は僕に任せて!」と言ってくれているのですが、下の子は下の子で、「自分で頑張りたい」と言っています。こんなとき、親としてどのような態度にでるべきなのでしょうか?

●A. お子さんが自立するチャンス! 兄弟の様子をそっと見守っているのも“ひとつの手”です。

ご相談ありがとうございます。ママライターの亜依です。

上のお子さんは小学校の先輩として弟にいろいろ教えてあげたいし、下のお子さんは自立した自分を見せたいといったところでしょうか。微笑ましくてかわいらしいご相談に、心がほんわかしましたが、どちらの気持ちもくんであげないといけないお母様は大変ですよね。

しかし今回のできごとは、視点を変えてみるとお子さんを成長させる良い機会になるのでは? と思うのです。

●“かきくけこの法則”

松下電器の創始者である松下幸之助氏が創立した『PHP研究所』。そこから発刊されている『PHPのびのび子育て』という雑誌の中に、「子どもの自主性を引き出す“かきくけこの法則”」というものが紹介されていました。

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・かんがえる=自分で考えさせていますか?

・きかくする=ひらめきや発想を、大事にしていますか?

・くふうする=創意工夫する時間を与えていますか?

・けいかくする=自分で計画させていますか?

・こうどうする=行動を見守っていますか?

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子どもの自主性を育て、やる気を高めて能力を伸ばすために“かきくけこの法則”を使う機会をたくさん与えてあげると良いそうです。

●自分たちで考える良い機会

上のお子さんが、「弟を手伝いたい!」と言う気持ちも、下のお子さんの、「自分で頑張りたい」という気持ちも、相談者様が言い出したことではなく、お子さん自らが考え出した気持ちですよね? それはご紹介した法則の“か(自分で考える)”に当てはまるでしょう。

“弟を手伝うために何をするか”“どうしたら助けられるか”を上のお子さんは自ら考えるはずですし、下のお子さんも“自分でできるということを、兄にどう伝えるか”“どうしたら兄に認められるか”を必死になって考えるはずです。学校は子どもが親の元を離れ、自立していく大切な場所です。大きなトラブルにならないうちは、お子さんたちの様子を見守ってみるのも、ひとつの手かな? と思いますよ。

●手助けは最小限にしましょう

すでに大きなトラブルになっているのでしたら上のお子さんには、「あなたも小学校に入ったときは一人で頑張ったでしょ? 弟もお兄ちゃんと同じ気持ちなのよ」と、弟の気持ちを代弁してあげましょう。そして弟には、「国語って何をするのか、お兄ちゃんに聞いてみたら?」「教科書を見せてもらえば?」と、お兄ちゃんを頼る機会を作ってみてはいかがでしょうか?

【参考文献】

・『PHPのびのび子育て』PHP研究所・出版

●ライター/亜依(ママライター)

コンピュータの専門学校を卒業した後、9歳年上の彼と結婚。小学2年&1年&2歳=3姉妹のママをしている傍ら、子供よりも手の掛かる旦那様も同時育成中です。好奇心旺盛で、何にでも手を出したがり。趣味であるケータイ小説で本も出していただきました。“健康な体で100歳まで生きる”をモットーに、ポジティブな人生を心がけています。

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