語彙力が3倍に!? 子どもに“赤ちゃん言葉”で話しかけるメリット

【パパからのご相談】

生後半年の長男と話すとき、赤ちゃん語で話すべきかどうか迷っています。 「車」→「ブーブー」、「犬」→「ワンワン」という赤ちゃん語で話したくなるのですが、どこかでそれはいけないことだと聞いたことがあるような気がします。いずれは大人と同じ言葉で話すようになるのだから、初めからきちんとした言葉で接した方がスムーズだ、という話だったと思うのですが、本当に赤ちゃんの言葉の発育に影響があるものなのでしょうか? ついついかわくて赤ちゃん語で話してしまうので、直すべきかどうか悩んでいます。

●A. 赤ちゃん言葉で話した方が、語彙力が高まります。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

かわいい赤ちゃんと接するとき、ついつい赤ちゃん語で話してしまうものですよね。赤ちゃんも心なしか、赤ちゃん語で話す方が楽しそうにしているようにも感じます。

相談者様のおっしゃる通り、幼児語を使わない方がいいと唱える声があることは確かです。子どもは周りの大人たちから言葉を学びますので、正しい言葉使いを心がけようとすること自体はとてもいいことだとも感じますね。

しかし、いざ赤ちゃんを目の当たりにすると、かわいくて、ついつい、「ナイナイしようね〜」や、「マンマ食べようね〜」などの赤ちゃん語で接したくなるものですよね。これって、良くないことなのでしょうか?

今回は、親が赤ちゃん語で話すことが赤ちゃんの語彙力に与える影響についてお話し致します。

●赤ちゃん語で話す方が、早くたくさん言葉を覚える?

赤ちゃん語で接していた赤ちゃんと、大人と同じ言葉使いで接した赤ちゃん、両者が2歳になった時点での語彙力を比較する研究がアメリカのワシントン大学・コネチカット大学の共同で行われました。

この研究に参加した赤ちゃんは、26名の1歳児。親や周りの大人たちがどのような環境で赤ちゃんと接しているのかを記録し、両者の語彙量などを比べました。

赤ちゃんを取り巻く環境はさまざまですが、もっともたくさんの言葉を覚えていたのは、“親が面と向かって、ゆっくりと赤ちゃん言葉で接していた”赤ちゃんです。その語彙量は平均して433語。対して、“他の大人もいる環境で、大人と同じ言葉使いで接していた”赤ちゃんはもっとも語彙量の少ない平均169語という結果になったのです。

意外に思われるかもしれませんが、親が赤ちゃん言葉で話していた赤ちゃんは、そうでない赤ちゃんと比較して3倍も多くの言葉を覚えていたという結果が得られました。

●まずはコミュニケーションの楽しさを教えてあげましょう

赤ちゃん語で赤ちゃんと接するとき、自然と優しく、ゆっくりと話すようになるのではないかと思います。赤ちゃんと同じ目線で、できるだけわかりやすく接してあげたい、そう思う結果が、赤ちゃん言葉となってしまうのではないでしょうか。

一生犬のことを、「ワンワン」と言い続ける大人はいません。今は赤ちゃんでもいずれは、「ワンワンって犬のことだな」「ナイナイは、片付けるって言う方がカッコいいな」という風に、言葉使いも年相応なものに治っていくはずです。

赤ちゃん言葉は決して悪いことではないと思います。まずは赤ちゃんに、コミュニケーションの喜びや楽しさを感じさせてあげましょう。

「もっと話したいな」「もっとパパ・ママに聞いてほしいな」という意欲を育てることが、赤ちゃん語彙力アップにつながるはずです。

●ライター/木村華子(ママライター)

第一子出産を皮切りに、20代後半のほとんどを妊婦生活で過ごす。自然分娩で生まれてくれた長男の後、胎盤剥離や卵管結紮など、出産での様々なトラブルやアクシデントを経験。現在は日々慌ただしい育児で経験値更新中。3人の子供達と、何考えてんのか分からない旦那様、そして自分を含めた5人の胃袋を満たすため、家事の傍らライター業をはじめました。ガーデニング、家庭菜園、料理、絵、カメラ、お酒、あとは裁縫編み物手芸工芸と、手当たり次第に手を出すチャレンジャー(飽き症)。「お母さんが楽しくないと、楽しい家庭にならんでしょ!」をポリシーに、今日も楽しく育児しています。

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